RHYMESTER『メイドインジャパン』@日本武道館 2007/03/31


17時開場、18時開演と言う事で、17時を少し過ぎた辺りで武道館会場入り。


座席は南東2階、G列。
2階という事で、ステージから遠いんじゃないかなぁと思ってたのですが、実際座席位置に行ってみるとそうでもない距離。

こちらのページに紹介されている南東スタンド最後列の写真のイメージで、気持ち前目な感じでした。ステージ上の雰囲気は充分把握出来たので、下手したらアリーナ席後列よりかは「あり」な座席かもしれません。

日本武道館 −武道館座席解説−
http://www.geocities.jp/livehis/house/house_budokan.html

・南東スタンド最後列
http://www.geocities.jp/livehis/img/img_budokan06.jpg


時刻がちょうど18:00を指したと同時に、客電が一斉に落ち、ライブ開始を告げる1曲目「JIN-TRO:THE GATE OF THE ISLAND」が始まりました。ライブ始まるのって、大抵予定時間よりも数分、場合によっては数十分遅れるのが普通だと思ってたので、ここまで時間通りに来るとは思わずびっくり。


ライブ本編のセットリスト及び内容に関してはラジオ番組等でその凄さ、充実さを告知していたので、どれだけのものが来るのか期待してたのですが、予想をはるかに上回る内容の濃さでした。


今回のセットリストはこちら。(mixiライムスター関連コミュに載っていた情報を若干編集)


01.JIN-TRO:THE GATE OF THE ISLAND
02.キング・オブ・ステージ
03.オイ!
04.逃走のファンク
05.耳ヲ貸スベキ
06.Walk On -Hey,DJ JIN Pt.2-
07.ライムスターイズインザハウス(LIVE) session with DJ JIN
08.BIG MOUTH
09.BIG MOUTH 2 1 [NO-CENSORED]
10.BIG MOUTH 2 2 [NO-CENSORED]
11.紳士同盟 feat.ROMANCREW
12.ビッグ・ウェンズデー feat.MAKI THE MAGIC
13.ブレックファスト・クラブ feat.MAKI THE MAGIC
14.隣の芝生にホール・イン・ワン feat.BOY-KEN
15.HEAT ISLAND feat.FIRE BALL


【VTR】ライムスター ダイレクト通販
・Tシャツ編(DJ JIN)
・タオル編(MUMMY-D)
・扇子編(宇多丸)


16.勝算(オッズ)session with ゴスペラーズ
17.ロイヤル・ストレート・フラッシュ
18.ウワサの真相 feat.F.O.H
19.The Blackbelt feat.PUSHIM
20.スタンバイ・チューン
21.現金に体を張れ
22.続・現金に体を張れ
23.911エブリデイ
24.グレイゾーン
25.WELCOME2MYROOM
26.肉体関係 part 2 逆featuring クレイジーケンバンド(横山剣,菅原愛子)
27.音楽は素晴らしい feat.SCOOBIE DO
28.けしからん session with SCOOBIE DO
29.This Y'all,That Y'all session with SUPER BUTTER DOG
30.リスペクト feat. ラッパ我リヤ
31.「B」の定義 feat.CRAZY-A
32.B-BOYイズム feat.CRAZY-A, 東京B-BOY


【ENCORE】
33.We LOVE Hip Hop
34.ザ・グレート・アマチュアリズム feat.竹内朋康
35.口から出まかせ feat. キングギドラ & Soul Scream
36.WACK WACK RHYTHM ISLAND feat.WACK WACK RHYTHM BAND
37.ウィークエンド・シャフル feat.MCU,RYO-Z,KREVA,CUEZERO,CHANNEL,KOHEI JAPAN,SU,LITTLE,ILMARI,GAKU-MC(欠席、DJ-JIN代役),SONOMI,PES,K.I.N,童子-T
38.And You Don't Stop(Re-Work)
39.キング・オブ・ステージ
40.働くおじさん

赤字はフィーチャリングアーティスト参加曲。


これまで、その曲を演る場合はフィーチャリングアーティストが誰かしら掛けてたり、ライムスターのMCのみで演る事が多かったのですが、今回は全て本物が登場。


宇多丸曰く「メインディッシュしか出てこない」「ステーキばっかり十何枚も」「正直うんざりする」という位の内容の濃さ、そしてライブ演奏時間の長さ(18:00開演、21:20頃に終了)に圧倒され、終わった後にはかなりぐったりしてしまいました…(^-^;)


内容は、彼らがそれだけの自信を持って言うだけあって文句無し!
チケット代金(6300円)以上の満足度でした。


以降、印象深かった演目、ポイント毎にダイジェストで振り返っていきたいと思います。


イントロの曲紹介、彼等の代表曲中の代表曲でもある「キングオブステージ」のサビ後の「オイ!」この曲は、 韻を踏む箇所でMCと客との間で声の掛け合いをするのですが、のっけから「オイ!」の大合唱。一気にヒートアップする展開には驚きました。10000人の「オイ!」は凄かったです…。


ライムスターのライブ定番曲が数曲続き、1回目のフィーチャリング曲メドレー。12,13曲目も、定番曲ではありますが本人を招いての演奏はそうそう無いはず。かなり貴重なものを観させてもらいました。


15曲目は最近の曲ですが、イントロから一気にヒートアップしてましたねぇ。


15曲目で前半戦が終了、休憩時間を利用して、あるVTRが流れます。
「ライムスター ダイレクト通販」と称した、通販番組風の映像です。

ツアーグッズである「Tシャツ」「タオル」「扇子」を使用前/使用後の効果を実証!みたいな感じでウソくさい演技で紹介しつつ、笑わせてくれました(笑)是非、DVD化の際には盛り込んでもらいたいパートです。
  



後半戦1発目は、アルバム「ウワサの伴奏」という曲でイントロ曲のREMIXに参加していたゴスペラーズが登場。彼らは早稲田の先輩後輩がりという事でこのアルバムに参加していたのですが、今回は何とこの曲の、コーラスのみで参加という何とも贅沢な、もったいない使い方!MCでも、この件についてもかなり(ゴスペラーズ村上てつやが)怒っていたと笑いながら言ってました。そりゃそうだ。


ライムスターのメンバーオンリーで作ったアルバム「グレイゾーン」からの曲メドレーが終わった後は、メインディッシュ級のフィーチャリング曲がホントに「うんざりする」位続きました。


ライブ中はほぼ全編に渡って盛り上がったんですが、中でも来たのが、クレイジーケンバンド横山剣の参加した「肉体関係」。登場の際にはステージ下から飛び出るように出てきたのですが、勢いがありすぎたのか「イーネ」のポーズでかなりよろけてました(笑)曲が始まったら、「イーネ♪」の連発、大合唱!来るだろうな、来てほしいなぁとは思ってましたが、これには感激♪


中盤までは異ジャンルのアーティストとのセッション曲が目白押しでしたが、彼らはやはりHIPHOP畑のアーティスト。という事で、本編終了までのクライマックスは、HIPHOPアーティストとの曲が続きます。


ラッパ我リヤとの曲「リスペクト」の前には、MCの一人であるMUMMY-Dがここに来るまでの道のりを振り返り、お世話になった周りの人達にリスペクト(=尊敬)するコメントをしばらくの間語っていたのですが、このトークには、正直ジーンと来ました…。日本語ラップ黎明期の頃から第一線で頑張ってきた彼等の行動、言葉に、涙してしまったお客さんも居たようです。


アンコールパートも、ゲスト曲満載の曲が続きます。

35曲目「口から出まかせ」は、これまた日本語ラップ黎明期の頃から第一線を張ってきた、そしてついこの間再始動を果たしたキングギドラZEEBRA, K-DUB SHINE, DJ OASIS)が登場します。ライムスターと同じ位のビックネームだし、これも実現したらすごい事だなぁと思ってたのですが、これも実現に感激、というか感慨深いものがありました。日本語HIPHOPの歴史の1ページに今回のこのライブ、このアクトは刻まれる事でしょう。



そして、何といってもこのライブを締めくくる豪華さだったのが37曲目「ウィークエンドシャッフル」。

前回の「KING OF STAGE VOL.6@日比谷野外大音楽堂」の際には、RIP SLYMEの面々が都合により来れないため完全版は実現しませんでしたが、今回はちゃんと4人、来ていました。これは、ついに完全版実現か?と思ったのですが、惜しい事にGAKU-MCがこれまたスケジュール上の都合で当会場には来れず。替わりをDJ-JINがつとめての「ウィークエンドシャッフル」16人での演奏となりました。


前回の日比谷野外大音楽堂、今回の武道館を逃すともう、完全版の実現は厳しいんじゃないかなぁ…。是非、実現して欲しいですけどね。あるとすればライムスター再始動の時か。



MCの際にも触れていたのですが、ライムスターはこの日本武道館公演を境に、しばらく(ライムスターとしての)主だった活動を休止するそうです。


彼ら曰く、今のペースでもそれなりのレベルの作品を作って世に送り出す事は出来るのだが、もう1段上のレベルを目指すためには、(休止が)必要なサイクルなのだそうです。


しばらくはソロ活動がメインとなると思いますが、ライムスターとしても地方のライブやイベントには出る様なことを言ってましたし、全ての活動が「ライムスター」として再始動した時に力となるような意識でいる、といった発言もありました。



このライブの模様は、早速夏にDVD化されるようです。
DVD(本編・生ビール解説副音声)発売がかなり楽しみ♪


また、MUMMY-Dの別プロジェクト「マボロシ」も再始動する模様。


ライムスター周辺は、今後も目が離せなさそうです。