『帰ってブログを書くまでが勉強会です』から思うこと
このエントリは、DevLOVEAdvent Calendar 2012 “Professional” 14日目の投稿になります。
13日目、DevLOVEにおいてその類稀なる熱量と突撃力で周囲の面々を驚かせ&慄かせ(?)、アライさんとか大佐とか数々の異名を持つ@crea_memoさんからのバトンです。
自己紹介
しんや(@shinyaa31)と申します。
横浜在住、都内勤務のプログラマ&エンジニアです。言語は主にJavaですが、最近は言語や環境に拘らず、色々と興味関心の幅を広げ、また仕事の質を高めるべく日々研鑽を重ねております。
ただ、DevLOVE及び勉強会界隈の皆様には、それよりも『まとめ職人*1』『勉強会レポートブロガー』と言った方がよりしっくり来るかも知れません。DevLOVE関連の勉強会であったり、また都内近郊で行われている勉強会に参加された人の中には、もしかしたら私の書いたレポート*2 *3 *4を見た、という方もいるかも知れません。(今このエントリを御覧のあなたも、そうであったならば嬉しいです。)
最近では参加した勉強会のレポートを書き連ねて行く一方で『Yokohama.groovy*5』(横浜界隈でGroovy及びGroovy周辺のテクノロジーについて学ぶコミュニティ)を主催してみたり、『why-wg*6』(Why Working Group:BA(BABOK)+Agileというキーワードで様々な活動に取り組んでいるコミュニティ)にもスタッフの一員として参加してたりします。
DevLOVEとの出会いから現在
社外の勉強会に参加し始めて約2年程になりますが、自分の中で『参加した記録を残しておいて、後で役立てたい』という思いもあり、参加した勉強会については極力記録としての『勉強会レポート』を残すようにして来ました。
参加を重ねて&レポートをアウトプットし続けていくうちに、次第にブログや自身についても覚えて頂けるようになったのもありがたい事ですし、また時折印象的な、『(参加レポート)ブログを書き続けて良かった〜』と思えるようなシーンにも出会えることが出来たのもまた良い思い出であり、経験でした。
ちなみに、DevLOVE主催のイベントについては以下の勉強会に参加させて頂きました。どの勉強会も興味深い内容で有意義なものばかりでした。
- 2012/11/08 Enterprise User eXperience Design - ユーザー中心設計の実践 -
- 2012/10/09『SIエンジニアの自分戦略 -急がば回れ、選ぶなら近道-』
- 2012/09/12 DevLOVE『学び方を学ぶ 〜オブジェクト指向の設計と実装を学ぶ〜』
- 2012/07/06 『リーダブルコード − 忘れてもいいコードを書こう。』
- 2012/07/04 DevLOVE MongoDB勉強会 「怪物を手懐けろ!」
- 2011/12/10 『DevLOVE HangarFlight -Snow Barrage-』
- 2011/10/20 アジャイルサムライ DevLOVE道場 『第三回 深化』
- 2011/09/29 DevLOVE 社内勉強会×勉強会 「続けよう みんな、この歩みを。」
- 2011/09/20 アジャイルサムライ DevLOVE道場 『第二回 発展』
- 2011/08/25 アジャイルサムライ DevLOVE道場 『第一回 萌芽』
- 2011/06/23 『DevLOVE 我々は、現場から学ぶ。 〜パターンマイニングの実践〜』
- 2011/05/21 『DevLOVE HangarFlight - Spring Bomb -』
- 2011/04/23 『DevLOVE 今、未来に繋がるために帆を立てるとき。』(デブサミ2011再演)
- 2011/04/09 Beautiful Development:DDD(Domain-Driven Design)勉強会
- 2011/03/01 第3回 DevLOVE 社内勉強会×勉強会
今回のこのアドベントカレンダー、恐らくは皆さん仕事と関連付けて"Professional"について書かれる方が多いと思われますので、趣向を変えてブログ(レポート)を書く視点から考えてみたいと思います。
『帰ってブログを書くまでが勉強会です』
勉強会に参加していると、良くこういう言葉を聞いたりします。*7
...とは言うものの、実際イベントを終えて数日経ってはいるものの、関連するブログエントリが少なかったり、または1つも無かったりという状況である事も珍しくありません。数人程度の規模ならまだしも、100人を超える大規模なものでも場合によってはレポートが無い…!?という事も。*8
参加する=ブログでレポートを書く、という事は必須では無いと思いますが、書く事で皆さんが『嬉しい』サイクルに関わる事が出来ると個人的には思います。
- スタッフ&運営
- 開催した勉強会の状況を伝えてくれて、広めてくれるので嬉しい
- 登壇者
- 参加者の意見等が聞けて参考になるので嬉しい
- 参加者
- 当日の内容を振り返ることが出来て嬉しい。また参加出来なかった人も内容を把握出来るので嬉しい
- 書いた人
- 反響を各方面から頂く事が出来る/自らの記録を振り返り易くなる/文章執筆能力を鍛えられる
私自身も同じ勉強会に参加された方々の別の視点、切り口での『参加レポート』を数多く読んでみたいですし、主催者や登壇者の方も恐らくは同じような思いでいるのではないでしょうか。好意的な意見然り、批判的な意見然り。色々な人の色々な視点でのコメントを欲しているのではないかと思います。
個人的な主観を強く入れていたり、または客観的な視点で書き連ねていたり。
要点をかいつまんでまとめていたり、または広範囲にわたってレポートしていたり。
書き方は人それぞれ、思うところも人それぞれ。
色々な視点での色々なレポートがもっとあっても良いのではないかな〜と思うのです。
なのでもっとみんな、気軽に(ブログを/レポートを)書くと良いよ!
まずは一歩を踏み出して、そして自分なりの『型』を作っていく
『何でみんなあんまり書かないのかな〜』と思う一方で、勉強会に参加している最中だったり、または懇親会の席で『ふだん、どうやってレポートを書いているんですか?』と聞かれる事が時々あります。
自分の中では『そんなたいした事無いんだけどな〜』と思いつつも、色々と受け答えをしていく中で『あ〜、そう言われてみれば、自分の中でも色々試行錯誤したり、改善してたかもな』という点が結構出てきました。(その1つ1つは、言葉に出してみると大したこと無いものばかりだったりしますが)
思えば勉強会に参加し、レポートを書き始めた当初は何てこと無い内容のレポートでした。*9
そして、勉強会に参加するようになる前もブログは書いていましたが、決して人に読ませる類のものではなく、自分で振り返る用の”メモ”であり”日記”の範疇からはみ出るようなものではありませんでした。
それが、回を重ねてレポートを書くペースもボリュームも増えて行く中で、自分なりに工夫や改善を重ねる事で今のペースであったり、書き方が確立された部分もあったのだな〜と、質問を受けてみて、またその際に振り返ってみる事で改めて実感した次第です。*10
勉強会界隈に於いても、講演・発表するスキルやプレゼン資料を作成するスキル等、その人なりの味と言うか特色がありますし、その道で『すごい』と目されている人の成果には本当に目を見張るべき、学ぶべき事が多いように思います。
すごい人、うまい人はそれだけで『話を聞いてみたい』『資料を拝見してみたい』と思えますし、実際話も分り易く、内容もスムーズに理解出来るような気がします。
そして恐らくは、そういった方々は常に自らの研鑽を怠らず、試行錯誤を繰り返して自分なりの"型"を作り上げ、日々メンテナンスされているのでは無いでしょうか。
自分のこの行い(勉強会レポートを書き続ける事)が"Professional"である事は露ほども思っていませんが、その取り組み方については多少なりとも"Professional"に近付くためのヒントと成りうるのではないでしょうか。
- まずやってみて、第一歩を踏み出す。
- 実践を積み重ね、試行錯誤の姿勢を大切に。
- 振り返り、改善を重ねる事で"自分の型"を作り上げていく。
昔の人は諺で『千里の道も一歩から』や『ローマは一日にして成らず』という素晴らしい言葉を遺しています。
"Professional"である人も、"Professional"な振る舞い、成果を出し続けている人も最初からそうであった訳では無いと思います。まず小さな小さな第一歩があり、研鑽や試行錯誤の跡があり、改善改良を重ねてその人なりの現在の"Professional"があるはずです。
社内であれば現在働いている職場周り、または社外の場合数多く開催されている勉強会等で、実に様々な"Professional"を目にする機会が多いと思います。目標や憧れとする"Professional"・または"Professional"像を見つけたならば、まずはそれらに近付けるようになるべく『最初の一歩』を踏み出してみてはいかがでしょうか。"Professional"への道はそこから始まります。
バトンタッチ
次のエントリ、15日目はタケハラマサシ(@take3000)さんです。
言わずと知れたLT職人であり『L-1チャンプ*11』でもあるタケハラさんのスライド作成術、またLT・講演に臨む際の姿勢や制作過程等は『なるほど!』と感心させられる事しきりです。最近は前述の"WHY-WG"コミュニティ活動等でご一緒させて頂く事も多く、色々お話を聞く機会もあったりするのですが、そこでの立ち振る舞い・生み出されるアウトプットはまさに"Professional"。そんなタケハラさんからどのような"Professional"なお話が聞けるのか、楽しみです。*12k
*1:実際には『まとめ』という意識は無いのですが…
*2:2012年の参加記録:http://d.hatena.ne.jp/absj31/20120301/1330595163
*3:2011年の参加記録:http://d.hatena.ne.jp/absj31/20110219/1298126974
*4:2010年の参加記録:http://d.hatena.ne.jp/absj31/20101231/1330594628
*5:第1回目のレポート。http://d.hatena.ne.jp/absj31/20120807/1344484292 ハッシュタグ: #yokohamagroovy
*6:XP祭りにて。 http://d.hatena.ne.jp/absj31/20120916/1347922048 ハッシュタグ: #whywg
*7:以前、牛尾剛さんは某イベント( http://d.hatena.ne.jp/absj31/20111022/1319382465 )で『家に帰ってご飯を食べて寝るところまでがスクラムだ』ともコメントしています。『帰って◯◯◯◯までが△△△△だ』のフレーズは割と中身を変えて良く使われたりもしています。
*8:内容にもよると思いますが、これはこれで寂しいものですよね...
*9:まぁ、最初はこんなもんです…http://d.hatena.ne.jp/absj31/20101021/1287673551
*10:自分のスタイルを確立したであろうエントリがこちら(=DevLOVE縦サミ)。 http://d.hatena.ne.jp/absj31/20110423/1303624544 セッション内容を網羅&多くのブクマを頂いた事が現在の路線となる切っ掛けだったように思います
*11:https://twitter.com/take3000/status/96824903164104705 。
Visionaries Summit 2011http://enterprisezine.jp/visio/2011/open#04 での『ビジョサミ・ライトニングトーク』にて見事優勝を勝ち取った。
*12:脚注盛り沢山で書いてみようと思ったら、既に去年のエントリでタケハラさんが圧倒的ボリュームでやっていた...orzhttp://devloveblog.wordpress.com/2011/12/09/9th_take3000_cyclone/