アジャイルサムライ DevLOVE道場 第二回延長戦を実施してきた #agilesamurai #devlove
アジャイルサムライ読書会に於いて『超実践系道場』を謳うDevLOVE道場。これまで計2回公式に実施されてきたのですが、第2回開催時に時間内に作業内容が完了しなかった為、第3回開催(予定では2011/10/20(木))に間に合わせるようにチーム間で予定を調整し、この日作業を実践してきました。
これまでの作業内容はこちらをご参照ください。
- アジャイルサムライ DevLOVE道場 『第一回 萌芽』に参加してきた #agilesamurai #devlove - Shinya’s Dairy Report
- アジャイルサムライ DevLOVE道場 『第二回 発展』に参加してきた #agilesamurai #devlove - Shinya’s Dairy Report
場所もチーム間で調整して決定(と言うか担当の方に任せっきりでしたが…)。賃貸料が格安と言うことで、武蔵小杉にある川崎市平和館を利用。PM13:00〜PM17:00で600円、確かに安い。
集合の段階で各人共に若干の遅れがあり、実作業は13:30を過ぎた辺りから徐々に始めました。
ユーザーストーリー作成のおさらい
これが前回までの記録。システムとして大きな3本の柱+ユーザ管理機能で構成される点、そして3本柱のうちの1つめの機能について見積もり等、少々踏み込んだ時点で第2回のワークショップについては終了していました。
今回は主に『ユーザー管理(システム利用開始:ログイン周りとか)』と『3本柱のうちの1本目の機能』について以下の辺りを予定。
- 『ユーザーストーリーの全体的な情報整理』
- 『直近の対象となるユーザーストーリーに関する見積作業(プランニングポーカー)』
- 『第三回実践内容(タスク分割以降)に際しての準備作業』
ユーザーストーリーマッピングについて
前述の作業内容を詰め、理解を深めて行くに当たっては『ユーザーストーリーマッピング』という手法を取り入れてみる事に。
『ユーザーストーリーマッピング』については以下の記事が詳しいです。
- Agile 2011 Conference : ジェフ・パットン氏によるアジャイルな要件定義手法「ユーザーストーリーマップ」のチュートリアル - kawaguti の日記 (id:wayaguchi)
- Jeff Patton と David Hussman によるユーザーストーリーマッピングのビデオ - kawaguti の日記 (id:wayaguchi)
- InfoQ: ストーリー・マッピングによるユーザ・ストーリーへのコンテキスト付与
- 8月18日 edubaseSpace勉強会Week 〜 ユーザストーリーマッピングWS(東京都)
この辺りの要素については、先日参加した『スクラムプロダクトオーナー勉強会』での実践内容や、そこでのYasunobu Kawaguchi(TwitterID:@kawaguti)さんに頂いたアドバイスなども参考にしています。(その中でも見積もりに関するアドバイスが自分の中で『目からウロコ』だったので実践したかったのですが...)
進めるに当たって、まずはシステム全体を見回してみて必要そうなユーザの役割・ロールを洗い出す必要があるのでは、と言うことで会話の中から想定されそうなユーザを抽出。
『システムの中の人』は実際はCronで動く定時実行バッチ処理になると思うのですが、システムに於いてバッチ処理も必要となり、重要な位置も占めるのでここではユーザとして抽出してみました。
実践
次に、大きなシステムの流れを把握しつつ、必要となりそうな機能の洗い出しと順序決めを実施。チームメンバーが上述の『edubaseSpace勉強会Week 〜 ユーザストーリーマッピングWS』に参加しており、その際の参加記録を元に進めてみました。
横軸には洗い出した『主な機能』(水色付箋)を時間軸に、縦軸には『ユーザ』を並べています。
そして大枠が出来たので、ここに前回までに洗い出した既存のユーザーストーリー(の元ネタ)と今回作業の過程で新たに思いついたユーザーストーリーを並べました。並べる際には既存のメモから内容を再度書き写したのですが、その際にユーザーストーリーを書く際の手間省きとして以下の略称を決めてみたりも。
作業の結果がこちら。本来であれば機能の中でも時間軸・作業の流れによって『左から右へ』付箋を並べていくのですが、紙面の都合上そこまで横に広げられなかったのと、『検索』を主としたシステムのためにそこまで機能内で時間の流れを細かく並べる必要性も無かったので、機能(の流れ)単位でざっくりまとめた形と成りました。
今回対象としているシステムでは合計3つのユーザーが存在する事になるので、それらのユーザー(黄色い付箋)単位で『これらの機能は初回リリースに必要だ』とチームで判断したものに対しては別途印を着ける作業を実施。
上記写真では赤線+上向き矢印(↑)で『この線より上のものが対象』としたり、付箋個別に赤丸などで印を着けたりして抽出しています。
プランニングポーカーは...
さて、見積もりを行う下地は揃ったぜ!バンバン『プランニングポーカー』やるぜぇぇ!
...と思ったのですが、残念ながらここで時間切れ。借りた部屋のタイムリミット(13:00〜17:00)が来てしまいました。(´-ω-` )ショボーン
見積もりのプランニングポーカーこそオフラインでやりたかったワークの1つだったのですが、残念ながら実施出来ず。
オンラインで簡単なルールを決めて実施するか、第3回開催までに(対象範囲のみ)早く来て実施してしまうか。いずれにしてもタスク分割可能な形までには落とし込んでおきたいですね。
第3回に向けてのまとめ
『アジャイルサムライ読書会』DevLOVE道場 第三回『深化』については、以下の内容で実施する予定。(Facebook関連グループより抜粋)
開催日時:2011/10/20(木) 20:00〜22:00 開催場所:オラクル青山センター@外苑前 実践内容:タスク分割、バーンダウンチャート作成
また、今回の作業を踏まえて、今後のTODO等をチームで確認。
- 今回のユーザーストーリーマッピング実践で対象となったユーザーストーリー群に対して...
- 見積もり実施(プランニングポーカー)
- 制約・ゴールなどの条件付加
- タスク分割を行う為の準備とか
- 今回欠席したメンバーの意見を反映(内容の承認/個別提案意見のヒアリング・反映など)
- 環境・開発面での作業の洗い出し、技術検証、分担などの決定
- 『やらない事リスト』の更新(今回のユーザーストーリーマッピング実践の過程で該当しそうなストーリーが散見されたので、再度見直す必要性を実感)
- 『やるかも知れないリスト』の作成(今回の作業の過程で『ユーザーストーリーの総数が多過ぎる!!』的な部分も感じられたので、もう少しやる/やらない/わからないの振り分けを行う必要性を感じた。このリストはその一端として作成出来れば。)
チーム・イベントの特性上中々まとまった時間を大きく取る事は出来ませんが、細切れの時間や各種ツール・環境をやりくりして今後も作業を進めていこうと思います。