アジャイルサムライ読書会 湯島道場を振り返ってみた(そして他流試合、DevLOVE道場へ...) #agilesamurai #湯島道場 #他流試合 #devlove

書籍『アジャイルサムライ』は発売前から話題を呼び、発売に併せて各地で読書会が自発的に発生、IT業界内でも一大ムーブメントと言えるであろう状態となっています。(そして今もその活況は続いており、なお勢いを増しています!)

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ』読書会公式&ポータルサイト

監訳者(マスターセンセイ)によるエントリ:


そんな中、自分も湯島道場の読書会に規定の5回+エクストラな1回の計6回参加し、何故か懇親会まで皆勤賞(笑)という事態になりながらも、この1ヶ月半に亘るイベントを存分に楽しませてもらいました。

このエントリでは全6回の湯島道場読書会を振り返り、来るべき『他流試合』『DevLOVE』等に向けて気持ちを高めて盛り上げて行きたいと思います。

個人エントリ一覧

計6回のエントリを並べてみました。エントリ横にブックマーク数も表示。多少の波はあるものの、一定量はてなスターやブックマークを頂けたのはこのシリーズ(参戦→エントリ)を続けて行く上での大いなるモチベーションとなりました。ありがとうございました☆

その他関連エントリ・サイト一覧

また、『アジャイルサムライ』読書会湯島道場に関するページは以下。自分のエントリは抜いてあります。こうしてみると湯島道場はブログエントリに関しても定期的にアウトプットし続けられてきた事が窺えますね。

アイスブレイク/LT

基本的に、湯島道場初参加の方については1分間程度の自己紹介を行い、場を温める時間となっていました。その後対象範囲に纏わるLTを各回1〜2人が立候補し、行う形に。皆さん素晴らしいLTでした。

またこのタイミングで、以下の2本のLTが聴けたというのもありました。これについては中々に貴重なLTだったのではないでしょうか。

読書会自体では『読んでない』

私自身、読書会というものに参加するのは今回が初めてでして、てっきり対象範囲を皆で読み進めるものなのかな、と思っていました。

実際そういう読書会もあるとは思いますが、今回の湯島道場は『事前に読んできておいて、印象深いところについて座談会形式で展開していく』という方式を採用していたため、実際に読書会の時間で『読書した』というのは皆無だったと思います。(適宜"あのページのあの言葉の..."等といった時に書籍を開き、探し出す程度)

当たり前ですが『読んでないと話にならない』ので必ず事前に読まなきゃ、という気持ちになるし(実際読むので、この手の技術書にありがちな積ん読状態を防げる)、読んで臨む事で寄り深い議論の場になるのだなぁと身を持って実感。

当初自分が想定していた『じっくり読み進める』という読書会もどういう流れでどのような気付きが得られるのか興味が沸くところでもあります。機会があればそういった読書会にも参加してみたいですね。

座談会形式での進行

読書会メインとなる『座談会』では、キーとなる人(主にLTを勤めた人)が読書対象範囲となる部分から、皆に『投げ掛けたいテーマ・質問』を問い掛け、そこから話を頃がしていく方式で進んで行きました。時間はおよそ1時間。

この形式は、良い意味で『展開が読めない』ところが面白いな〜と思いました。あるポイントから話が深まり、名言が飛び出すという事は結構な頻度でありましたし、かと思えば『第4回:風の巻』で、みんなの興味関心が『カンバン』1点にのみ集中し、座談会の時間一杯を『カンバン』で費やしてしまったという事も(笑)

回の後半等では、30秒〜1分程度で参加者全員に意見を求め、そこから話しを展開していくという方法も採られたりしていてある程度皆さんが発言出来、意見を交換出来る状態には成っていたと思います。程良く発言・交流が出来た事で参加者の満足度もそこそこ高かったのではないでしょうか。

『用心棒』の存在

湯島道場の特徴の1つでもあるのが、『用心棒』の存在でしょう。
諸々の条件が重なり、湯島道場には『特別ゲスト』的な、アジャイルサムライの世界で言えば『道場の用心棒』的な方が道場に参加してくださいました。

@moriyoshiさんについては仕事の都合等で思うようにお話を伺えなかったのが残念ではありましたが、@ryuzeeさんと第3回にゲスト参戦されていた@akipiiさんとの熱い議論、また第5回では@t_wadaさんのLT→書籍の朗読(!)→リファクタリングに関する深い質疑応答が出来た…など、印象的なシーンを多数目にする事が出来ました。これだけでも読書会に参加した甲斐があったのでは、と思います。

スイーツ

座談会が終わった後は、少し長目の休憩を挟んでワールドカフェと進むのですが、この休憩タイムで出されたのが『サムライ』に関するスイーツ達。

そのどれもが多かれ少なかれ書籍『アジャイルサムライ』やサムライにちなんだものだったりで、毎回楽しみな一面でもありました♪ これも湯島ならではの特色・特徴だったと思います。スイーツ担当様、毎度楽しませて頂いてありがとうございました(笑)

  • 第4回:『サクサク侍』

  • 第5回:『あんこ侍のびっくりどら焼き』

  • 第6回:『侍プリン』

まとめ:ワールドカフェ

DevLOVE界隈などで良く行われている『ワールドカフェ』を、湯島道場ではこのタイミングで実施。第6回を除く計5回、特定のテーマに基づいてグループ単位でディスカッションを行い、議論の内容を様々な形式で発表しました。

グループ毎に『Twitterで規定文字以内にまとめてつぶやきで発表』したり、時間を区切って口頭で発表したり。タイムボックスを区切って小気味良く進められており、回の最初の方はぎこちなかった部分も回を重ねていく毎に熟れていった感は有ったと思います。

また、回やその時のタイミングによっては会話量に差が出ることもあったのですが、そんな時でもこのワールドカフェのタイミングで皆さんある程度発言や議論が出来ていたので良かったと思います。

道場主に感謝。

そんな感じで進められていた湯島道場。場の雰囲気やイベントの進行・その他諸々がここまで上手く回っていたのも、ひとえに湯島道場道場主であり、会場提供をして頂けた株式会社アルティネット 様の代表取締役社長でもあられるKiichi Kajiura(TwitterID:@shirokappa) さんによるところが大きい、というか全てだったのでは、と思います。ありがとうございます!

そして株式会社アルティネットに所属されておられるスタッフの皆様、このような場所を提供し運営してくださり、ありがとうございました。結果毎週のように湯島に足を運んだ形となってしまいました(笑)

更には湯島道場にご参加された皆様、ありがとうございました。回を追う事にレポート書きのプレッシャーが増えていったような気がするのは気のせいだったのでしょうか…w

参加した読書会は今回の『アジャイルサムライ』湯島道場と今現在参加しているDevLOVE道場の2つのみですが、湯島道場の方式は1つの成功例であるなぁ、と全6回を終えて感じた部分です。これから各地で読書会を始められる方は、1つの参考にしてみては如何でしょうか。

で、お前は何をしてたんだ

基本的には書記及びカメラマンに徹してました...(^_^;)

個人的にはアジャイルスクラム開発経験は無く、経験による話で食い込めなかったというのもあって当初はひたすら書記してましたが(議論があまりにも盛り上がり過ぎて、書記をしつつ議論に参加するのが困難でもあった、というのもある)、回を経る毎に幾らか余裕も出て来て少しづつ議論に加われるようにはなったかな、と思います。

とはいえ、実践に則した形での、自分の身からの体験段的なものはまだあまり発せらてれないので、今後はよりそういう場に携われるよう、経験を積んで行きたいな〜と思った次第であります。

"超実践的道場"『DevLOVE道場』開催中

…でちょうど今、「超実践的道場」を標榜している『DevLOVE道場』が開設されたのでそこに参加し、架空のプロジェクトではありますがチームを組んで書籍『アジャイルサムライ』に倣った形で実践や実践に関する各種作業をチームメンバー間で進めています。

現在第1回が終了した段階。計5回、そのうちの1回は開発合宿を含むというかなりごっついイベントとなりそうです。開催当日のレポートとは別に、時期を見てチームで行ってきた作業についても何らかまとめてエントリ出来ればな〜と思っています。

<開催スケジュール>

開催 開催日 対象範囲 実践内容
【第一回】萌芽 2011/08/25 第1章〜第5章 キックオフ,チーム編成,インセプションデッキ作り実践
【第二回】発展 2011/09/20 第6章〜第7章 ユーザーストリー作り実践,タスク分割実践
【第三回】深化 2011年10月初旬予定 第8章〜第11章 タスクカンバンとバーンダウンチャート実習,
ストーリー計画ミーティング実践
【第四回】深化 2011年10月下旬予定 第12章〜第15章 開発Day(第V部実践)
【第五回】飛翔 2011年11月上旬予定 第15章8節 各チーム成果発表

(※上記GitHubWikiページから転載)

2011/09/20(火)に第2回が開催されますが、途中からの参加も場合によっては可能だそうです。興味のある方は、今からでも何とかなると思いますので(たぶん)、ichitani(TwitterID:@papanda)さん、Kiichi Kajiura(TwitterID:@shirokappa) さんにお問い合わせをしてみてください。

他流試合

そして、DevLOVE道場第2回と時期を同じくして、2011/09/18(日)に、アジャイルサムライ他流試合』が開催されます!

日本全国各地に散らばる道場からの参加者、または今回が道場参加初という方も歓迎の大規模読書会&交流会、といった趣でしょうか。
場所はオラクル青山センター@外苑前。会場のキャパシティ的には150人近い定員を収容可能、ということらしいです。(2011/09/13 AM1:30現在は定員70名となっていますが、申込数に応じて拡大していく方向だそうです)

詳細スケジュールを御覧になって頂くとお分かりのように、書籍『アジャイルサムライ』の監訳者(=マスターセンセイ)でもある以下のお二方も当日登壇・講演されるという豪華プログラムとなっておるようです。これは参加して聞くしかない!

また、当日までに書籍を読んでいない人や交流の時間を確保する為に『朝練』と称して午前の時間を設けているのも興味深いところですね。

これまでに各道場に参加された方々は勿論のこと、諸事情あり読書会に参加出来なかった方、これから道場を立ち上げようと考えている方々も気軽に参加してみてはいかがでしょうか。楽しめる1日になると思います。

湯島道場 2周目...?

そしてそして。湯島道場については少々時間を空けた後に、『2周目』をやるとかやらないとか…。(と湯島道場の関係者にちょこっと聞きました)

詳しい内容は明らかにされていませんが、『1周目』のテイストとはまた違った、興味深い内容になりそうな予感ではあります。



なんか軽く流すつもりががっつり行ってしまいました…。皆様、諸々のイベント、興味がありましたら是非どうぞ♪