『ADC MEETUP ROUND 01 モバイルを攻略せよ』に参加してきた


(↑上記は休憩中の一幕。)

Android、iOSを搭載したスマートフォンやタブレットの勢いが止まらない2011年。従来機種の携帯やPC向けのWebコンテンツ制作やアプリケーション開発だけにしがみついてもいられない状況となってきています。

今まで培ってきた知識とノウハウを武器に、様々なWeb系の技術コンテンツが集まる Adobe Developer Connection (以下 ADC)と連動した本イベントを通して、この新たな潮流の攻略方法を探してみませんか?今回のADC MEETUP ROUND01では、モバイル機能が大幅に強化されたCS5.5 Web Premiumの主要製品を活用した攻略方法の一端をご紹介していきます。

という訳で行って参りました。場所は西新宿・イベントホールの『ベルサール新宿』。新宿駅から場所も少々遠く、地理的な勘も全く知らない場所だったのと時間的・天候的な問題で新宿駅からタクシー使って開始時刻ちょい過ぎに到着。

着席時点では既にセッション1が始まってしまっていました。どのセッションも約30分、内容的にも駆け足な感じではありましたね。以下ざっくりとメモ・感想等。

SESSION1:Adobe CSS Web Premiumのご紹介

  • 商用モバイルアプリを外注した場合の目安として、様々な条件にもよるが:1000万円台〜4000万円台が相場。
  • Flash Player,AIR共に対応しているのは1.3億/2億と世界規模で様々な箇所で利用されている。
  • Adobe CSS Web Premium製品を使うことで
  • Android iOS開発では45%のコストカットが可能となったという事例も

  • 開発効率
  • Flash Builder 4.5
    • Flex モバイルプロジェクトの追加
    • 6月末に無償アップデータが出る・・・その他のosも対応!
    • Android実機デバッグ
    • コードテンプレート機能



終盤には、当イベントの第2回も早くも実施が決定しました!という知らせが。テーマはHTML5について、8月開催との事でした。HTML5関連のイベントは毎度毎度大人気なものが多いですので、次回も大盛況な予感。

SESSION2:スマートフォン向けWebサイトの制作

自己紹介および書籍のご紹介。

iPhone+Android スマートフォンサイト制作入門 (WEB PROFESSIONAL)

iPhone+Android スマートフォンサイト制作入門 (WEB PROFESSIONAL)

  • 『スマフォ』と『スマホ』:検索結果では後者の方が圧倒的に多いので、後者の呼び名で行きます。
  • マルチスクリーン:(例)BLOG 未来館のひと
    • 1ソースで作ってくれ、という依頼も多い。
  • 今後はマルチスクリーン?
    • 制作の手間・費用
    • PCでもWebkitが主流に
    • コンテンツの有効活用
  • マルチスクリーンを攻略せよ
      • 新要素でファイルすっきり
      • 作るの簡単
      • 新機能で次世代web
      • HTMLの将来性
      • HTMLの新機能
      • HTML5の注意点
        • ヘッダーの余白
        • iPhone OS3.xはHTML5の要素に非対応→『HTML5 reset css』で検索、対応。
      • Why css?
        • セレクタ強化で、要素をばしっと指定
        • 表現力強化で、画像削減
        • CSSアニメーションでサクサク
    • <メディアクエリー>
      • バイスの幅・解像度に合わせてCSSを読み替える
  • 諸々の手順、Androideでも上手く行く?…という訳にはいきません。
    • メディアクエリーが上手く効かない状態。
      • →再読込
      • バイスを横にしてみる、やっぱりおかしい
  • まとめ
    • スマホを考慮したデザイン
    • マルチスクリーンとAndroid…3カラム:真ん中を300〜400くらいのサイズで。
    • DWは開発にも活用出来る!

SESSION3:ネイティブアプリに変わる、新しいアプリ開発スタイル

  • アプリ開発のこれからを考える
    • 今までは様々なプラットフォーム向けにアプリを開発
    • HTML5
    • 共通言語で何かを開発
    • これからはHTML5+js?
  • さらに
  • HTML5+jsを使うメリット
    • 既存のものだけではなく、将来登場するかもしれない様々な端末への対応
    • 共通・標準言語での開発
    • 言語学習コストの軽減
    • Webサイトへの転用
  • メリット・デメリット
    • 対応ブラウザ多数(11種類)
    • jsを知らなくてもモバイルサイト構築可能
    • data属性を使ってマークアップにセマンティクスを与える事が出来る
    • 簡単ゆえに、カスタマイズが大変
  • jQuery Mobileを使ったモバイルアプリの制作
    • 業務・ユーティリティ系アプリには最適では。
    • web上にコンテンツを配置すれば更新が手軽に
    • ユーザには常に最新版を利用してもらう事が出来る
    • マークアップドリブンなのでサイトとも親和性が高い
  • HTML5+JS一択?
  • Web/ネイティブアプリの違いを把握する
  • jdso.itのメリット
    • ブラウザがあればすぐに始められる
    • スマートフォンで観る際もサーバ上に挙げる必要無し
    • editorとpreviewが1画面で見える
    • htmlファイルなどのテスト用のファイルを作る必要がない
  • まとめ
    • 未来のスマートフォンを意識して標準技術をつかおう
    • 学習コスト・制作コストをおさえて制作スピードアップ
    • jm+DWCS5.55の組み合わせで効率アップ
    • メリット・デメリットを把握して適切な選択肢を選ぼう

SESSION4:マルチスクリーン対応コンテンツのデザイン&最適化


  • セッション内容を『Flash CSS5.5対応を利用したモバイル端末開発の最適化』に変更。
  • 概要:Flash CS5.5の新機能
    • 1.イラストレーターとの連携機能強化
    • 2.コンテンツをステージに合わせて拡大
    • 3.ベクター画像をビットマップに変換する
    • 4.iOSの機能強化

※ちょいと環境的に遠かった部分があるのでこのセッションの内容はメモ取ってませんでした^^; 実演も多めでしたし。

SESSION5:Flashによるマルチデバイスアプリ開発ワークフロー

書籍を幾つか出版されています。

Flashではじめる Androidアプリ開発入門 [Flash Professional CS5.5対応]

Flashではじめる Androidアプリ開発入門 [Flash Professional CS5.5対応]

  • Flashを使うメリット
    • 1.1つの開発プロジェクトで複数のプラットフォームへ出力出来る
    • 2.オープンソースのASライブラリ(例:tweener等の演出系ライブラリ)
    • 3.今まで覚えたflashのノウハウ・スキルを開発に利用出来る

今日は1.について掘り下げる。

  • CS5.5の新機能
    • 1.モバイル向けのコー−ドスにペット追加
    • 2.新しくなったプロジェクトパネル
    • (実演)Android/iOS/デスクトップ向けのアプリ開発をプロジェクト機能で。
    • 3.Flash Builderとの連携
      • どちらからでもプロジェクトを作成して開くことが出来る
      • Flasah Professionalでグラフィックやレイアウト、モーションを作成
      • Flash Builderをコードエディタとして利用
  • Flash Builderを使うめりっと
    • コードアシスト
    • リファクタリング
    • Quick Fix(関数生成、変数生成など)
    • 参照検索
    • 定義元に移動
  • 告知:新しい書籍が発売されます!

ActionScript Beautifl Code〜Beautifl: Flash Gallery of wonderfl〜

ActionScript Beautifl Code〜Beautifl: Flash Gallery of wonderfl〜

この書籍は面白そう〜!つか帰り掛けに新宿で買っていこうと思ってたのに発注してなかった…

ブラウザで無料ではじめるActionScript 3.0 ―It's a wonderfl world―

ブラウザで無料ではじめるActionScript 3.0 ―It's a wonderfl world―

こちらもちょっと中身見てみたいな〜。

SESSION6:Flash Platform開発者が知らないと損をするFlex Mobile


  • 著書紹介。

  • アプリケーションテンプレート
    • 新規flexモバイルプロジェクト作成→雛形が選べる
      • ビューベースアプリケーション:標準。ビューと各ビューの遷移履歴を管理する機能を持つ『ビューナビゲーター』でなりたつ
      • タブ付アプリケーション:ビューナビゲーターを複数持つ
      • 空白:flexモバイる特有の画面遷移機能を持たない

  • 権限
    • Air for Android設定[権限]タブ
    • INTERNET
      • ネットワーク要求を許可
      • リモートデバッグを許可
    • WRITE_EXTERNAL_STORAGE
    • READ_PHONE_STATE
      • 電話中にオーディオのミュートを許可
      • バックグラウンド状態にオーディオwの再生を許可
    • ACCESS_FINE_LOCATION
      • getlocationクラスを介したgpsアクセスを許可
    • DISABLE_KEYGUARD, WAKE_LOCK
      • Systemidlemodeクラス設定を使用したデバイスのスリープ状態を防ぐことを許可
    • CAMERA
      • カメラへのアクセスを許可
    • RECORD_AUDIO
      • マイクへのアクセスを許可
    • ACCESS_NETWORK_STATE, ACCESS_WIFI_STATE
      • networkinfoクラスを介したネットワーク権限への許可
  • DPI
    • 画面密度(dot per inch)
    • 端末ごとに密度は異なる
    • flexモバイルフレークワークがサポート
  • TigerMinesweeper(デモ)
    • プライスレス
    • Demo実演…失敗続き、結局デバッグモードで実演。
    • タブ付アプリケーションの遷移機能を使用
    • ゲームのswfはlfash proで作成
    • swfの埋め込みはmovieClipSwfLoaderで
    • スコア管理はSharedObjectで

SESSION7:Flex4.5を使用したモバイルアプリケーションの開発

前セッションの@taigaさんの内容に若干突っ込み(間違い指摘)を入れつつ、セッション開始。

  • モバイル機能
    • CSS Media Queries
    • 複数解像度対応
    • スプラッシュスクリーン(起動画面)
  • <画面遷移 フレームワーク
    • 画面遷移フレームワークを用いたアプリケーション
      • ビューベースアプリケーション
        • 画面遷移を管理するアプリケーション s:viewNavigationApplication
      • タブ付アプリケーション
        • タブごとに画面遷移を管理するアプリケーション s:TabbedViewNavigationApplication
  • <構成コンポーネント
    • viewnavigator
      • 1つの画面を表示する
      • 画面遷移を管理する機能
    • view

    • 画面遷移を管理するアプリに必要なフレームワーク
      • 画面遷移
        • 画面の遷移(進む):pushView
        • 画面を戻す:popview
      • 画面切り替えのエフェクト
        • 切り替える:replaceview / 例)ログイン→メイン→replace→メインが最初に。
        • slide/flip/cross/zoom
      • 画面遷移の履歴
      • 画面間のデータの受け渡し
        • 画面間のデータのうけわたし
          • ひきわたし:pushView
          • データのうけとり:view.data
          • 画面遷移の戻り:navigator.poppedViewReturnedObject
      • 画面の生成と破棄
        • destructionPolicyで振る舞いを切り替え可能
        • 一覧:never ,詳細:破棄する、とか。
      • 画面の永続化、復元
        • persistNavigationStateで振る舞いを切り替え可能
  • <デスクトップ用コンポーネント
    • image
      • BitmapImageを使った描画に対応
      • 読み込みミスの代替え画像を表示
  • <モバイル用データレンダラー>
    • labelItemRenderer
      • ASベース
    • IconItemRenderder
      • BitmapImageを使った描画処理
      • ContentCacheを使った読み込み負荷の低減

SESSION8:Sneak Peaks&抽選会

セッション最後はSneak Peaks & 抽選会。太田 禎一氏&轟さんのの進行の元、幾つかのツールに関する概要・デモの紹介など。概ねHTML5に絡んでくるようなものばかりで、デモ実演では驚くべき画質・パワーで『こんなにも軽く・早く・多く動かせるのか!』と言った驚きの連続でした。デモによっては動かしている『ブツ』が多過ぎて若干気持ち悪くもなりましたが…(笑)

Sneak Peaksの後は大抽選会。会場に訪れていた方とTwitterで関連ハッシュタグ( #adcjp )でつぶやいていた方を対象に抽選を行いました。

抽選は各スマートフォン端末にインストールした『抽選アプリ』を使って実施。良い感じの盛り上がりを見せておりました。

尚、会場脇にはスマートフォン端末各種の簡易展示場が設置されており、各自自由に触って楽しむことが出来ました。

自分もXperia Acro端末をちょこっと触ってみたり。

そして会場来訪者全員には『CSS5.5 Web Premium 体験版DVD』と、

『ADC MEETUP Mobile Design Book』がもれなくプレゼントされました!

自分は今回Flex関連のセッションをメインに参加してみましたが、その他のプロダクトもどんどん便利になっていってるんですねぇ。後はモバイル・スマートフォンの流れも看過出来ない、大きな流れになりつつある(既になっている?)ところの勢いにも置いてかれないように情報のアンテナを張り巡らせて行かなければ、と更なるモチベーションを得る事が出来ました!

あとは、もうちょっと関連製品がお求め易い価格で取り揃えて頂けると嬉しいんだけどなぁ…(´・ω・` )(笑)



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