『DevLOVE HangarFlight - Spring Bomb -』に参加してきた


◆Spring Boooooomb!!◆ 
前回WinterSortie(冬の出撃)から半年。 
今回はSpringBombと題し、勢いが、体のうちから湧いてくるような 
HangarFlightを企画しました。 
あなたの内なる導火線に、火が灯りますように。

場所はオラクル青山センター@外苑前。

12:00受付開始、13:00開始〜19:00終了という非常に長丁場となったイベントでした。

関連Togetter:

時間も長かったですが、それ以上に中身が濃く、参加された方々共に充実した時を過ごせたのではないかと思います。以下レポート。

『Spring Bomb』

毎度お馴染み@papandaさんのDevLOVEの紹介に始まり、Hanger Flightの意味について語ります。

◆DevLOVE HangarFlightとは◆ 
私たちはこれから先どれだけのサービスやシステムを生み出すのでしょうか。 
人一人が経験できることには、限りがあります。 
また、経験とは行動を起こした人への唯一の報酬といえます。 
しかし、人が語る経験を耳にし、それを自分事として捉えなおした時、 
自分にとっての新たな発見があるのではないでしょうか。 
かつて、命を賭して、空を駆けた飛行機乗りたちにあやかり。 
私たちも、私たちの空を飛び続けるために、HangarFlightしましょう。

概要ページに記載されている『飛行機乗り』のお話を展開し、Hanger Flightを『プラクティスを共有する場』という位置付けます。

  • デベロッパーに取って、開発の現場は未知なるもの。遭遇の場。
  • Hangerに集まってお互いの経験を話し合い、システム開発を知る。
  • ラクティスの共有例:朝会の効果的な実践方法を聞いた他の人が、時間帯等の都合によりまんま流用出来ない→なら時間ズラして夕会にしようよ
    • ラクティスの共有・変換・そして具体的行動の経験の再現。
  • 『この現場の課題は向こうの現場で既に乗り越えているかも知れない』
  • 『経験の拡張=Hanger Flightの場』
  • ソフトウェア開発の複雑さに、IやYouでは無くWeで立ち向かう。

こういった言葉を投げ掛け、今回のイベントの講師陣紹介、キャッチフレーズを発表。

  • 第1波:
    • "Javaとハッタリと、人の心。"
  • 第2波:
    • 俺は{PF/Trac/HCD} で世界を変える。
  • 第3波:
    • Agilerは居酒屋でCloudの夢を見るか。
  • 第4波:
    • 俺たちのHanger Flight
  • Last One:
    • (基調講演)次の時代を作るのは老人ではない。

そして、以降3つのフロアに分かれてセッション別に興味のあるものに参戦するスタイルとなります。各々が自ら選んだセッションの開催会場に移動。



第一波:「メンバーそれぞれが最高のパフォーマンスを発揮する開発チームのありかた」

「Webデザインと人の相互理解」をテーマに。開発チームメンバー同士の相互理解の物語。

タイトルに"デザイン"とありますが、今回のセッションに関してはそちら方面のお話ではなく、『効果的なチームの在り方』、『人についての話』という切り口で進められていきます。

乗り手であるpurprinさん自身、人間理解に関する学問(とくに心理学・社会学)にお詳しい方で、今回のトピック(プロファイリング)に関する資格も有しておられます。(資格名称失念…)

また、著書も何点か。この他にも新書等2点程紹介されていました。

現場のプロから学ぶXHTML+CSS

現場のプロから学ぶXHTML+CSS

2011/07/11には「Facebookページプロフェッショナルガイド」という書籍も出るそうです。


以降ポイント。

  • 最高のパフォーマンスを発揮する開発チームとは?
    • メンバーが自身の強みを発揮出来ている
    • 目的がぶれずに共有出来ている
    • 異なる職能や役割、専門性を理解出来ている
    • メンバーそれぞれをリスペクトしている

  • 結果、気持ち良く仕事が出来る。
  • しかし実情はそうではない。
    • 理解し合えない
    • チームワークでは上手く行かない…
    • 等々。
  • 『人から正しく評価されていない』と感じる事は辛い。
  • ユングの分析心理学
  • 自分のタイプを知る(※レッテルを貼るものではない、きっかけとして)


<4つの特性>

    • 直感的:理想主義の傾向あり
    • 五感的:現実主義の傾向有り
    • 外向的:対人が得意、アナログ的
    • 内向的:対数字、データが得意、内面と向き合うときの方が元気、デジタル
  • <8つのタイプ>
    • [クリエイター・創始者タイプ]:よりよい製品を作る事で成功するタイプ、時間にルーズな傾向 (例)スティーブ・ジョブス
    • ↑↓
    • [仲裁人]:タイミングを見極めて行動する事で成功するタイプ、時間にきっちり傾向
    • [リーダータイプ]:チームを率いて人が成功するのをサポートする事で成功するタイプ (例)松岡修造
    • ↑↓
    • [分析家タイプ]:権利を支配する事で成功するタイプ
    • [プロモータータイプ]:独自の存在価値を確立して成功するタイプ (例)松岡修造
    • ↑↓
    • [コツコツ蓄財家タイプ]:価値あるもの(資産)を所有する事で成功するタイプ、実行部隊、信頼出来る (例)バフェット
    • [交渉人タイプ]:適切なときに適切な人をつなげて成功するタイプ (例)孫正義
    • ↑↓
    • [仕組み化・開発者タイプ]:よりよいシステムを編み出す事で成功するタイプ
  • 大切にしているものがタイプで全く異なる。
  • 8つのタイプには優劣は無く、それぞれのタイプに強み、弱みがある。
  • 自分のつよみ、弱みが分かれば誰と組むかもわかる
  • (※失敗例・成功例を実例を挙げて解説)
  • まとめ:思考特性(直感・五感)と行動特性(外交・内向)で8つのタイプが分かる

億万長者 富の法則

億万長者 富の法則

億万長者の秘密をきみに教えよう!

億万長者の秘密をきみに教えよう!

  • 上記プロファイリングについては無料版の簡易シートもあり。
  • (質疑応答タイム)
  • [Q]:コンテキストによってタイプが変わる場合もあるのか? → [A]:ある。タイプは比較的強い傾向を示しているだけであり。より強い部分、強みは何なのかを示している
  • [Q]:同じタイプが2人居たときの対処方法 → [A]:片方が分かった上で別の役割を『演じる』しかない?
  • [Q]:タイプを共有する場/ミーティングの必要性はあるのか? → [A]:必要だと思います。『あなたは必要なんですよ』という意識を全員が共有する事が大事。
  • [Q]:スライド公開は? → [A]:編集した形で公開。
  • [Q]:リーダー自身が関心が無い場合は? → [A]:ボトムアップしかないんじゃなかろうか。


今回のこのセッションを聞いて、まず思ったのは『コーチングと共通する部分が多いなぁ』と。タイプ別の分類もそうだし、1対1で行うコーチングの対応を、1人がチームの全員に対して行う、というようなイメージなんでしょうかね。

また、そもそも『タイプの異なるメンバーを配置する』という考えをプロジェクトに適用する、という考えは目から鱗でした。言われてみれば確かに腑に落ちる所があるし、やはり全員スーパーPG/SE、全て4番タイプじゃダメって事ですね。


第二波:「『現場で使えるUXD』を目指して - 自分達でワークショップやってみた - 」


産業技術大学院大学で「人間中心デザイン(HCD)」を履修していたメンバーが中心となって、	
実際に学んだデザイン手法を現場で使えるようにするためのコミュニティを 立ち上げました。	
4月に第一弾として、アイデアワークショップを実施しましたので、 その体験のお話をします。	

セッションでトークされる方は、ちゃちゃき (chachaki)さんの他に以下のお二方も。どちらもHCDValueの方々です。


HCD/HCDValueって何?
  • UXデザイン?
    • User Experience・ユーザー体験、経験
    • 『コト』のデザイン?
    • 履修証明プログラムがある
    • ユーザビリティ・ユーザー体験(UX)を向上させる
履修証明プログラム『人間中心デザイン』
Approach to systems design and development that aims to make interactive systems more usable by focusing on the use of the system and applying human factors/ergonomics and usability knowledge and techniques
----
インタラクティブシステムをより使いやすくするために、「システムの利用」に着目し、人間工学やユーザビリティの知識や技術を適用した設計および開発手法(超訳)。
Re:UXデザイン?
製品やシステム、サーヒ?スを使用、あるいは使用を予想した時の、人の知覚と反応。

ユーサ?エクスヘ?リンスは、使用前、使用中、使用後に起こる、すへ?てのユーサ?の感情や意見、好み、感し?方、身体的・心理的な反応、態度、達成感を含む。??
ユーサ?エクスヘ?リエンスは、フ?ラント?イメーシ?、見た目、機能、システムの ハ?フォーマンス、インタラクティフ?システムのインタラクティフ?な振る舞いと支援機能、事前の経験から生し?たユーサ?の内的およひ?身体的状態、事前の経験から生し?たユーサ?の内的およひ?身体的状態、態度、スキルとハ?ーソナリティ、利用の状況の結果て?ある。
ユーサ?ヒ?リティをユーサ?個人のコ?ールの視点から解釈する場合、ユーサ?ヒ?リティには、ユーサ?エクスヘ?リエンスに伴って典型的に生し?る知覚や感情なと?の側面を含むことか?て?きる。ユーサ?ヒ?リティの基準を用いて、ユーサ?エクスヘ?リエンスの側面を評価することか?て?きる。
    • ユーザの【内面】を示すコトバであり概念。製品やサービスを使用する際の内面の動きだけでなく使用前の期待や予想、使用後の感じ方や捉え方も含む。
    • 製品の特性や優れたUIやRIAの事ではない。
デザイン?
    • 言葉の意味的には、『目的を持って具体的に立案・設計する事』というのが一番今回のテーマに近いかも。
    • 対象の分析と総合を繰り返し、問題解決や新たな価値を創出するための活動。
    • 使用中だけでなく、使用前及び使用後、そして長期的な観点も含めてその製品やサービスに接する人の感じ方をより良くする為の活動
    • UXDとはインダストリアル・デザインである。体験が生産、再生産する仕組みを作り出す事である。
  • デザインコミュニティ『hcdvalue』:ワークショップをやってみた
  • 公式サイトhcdvalue

    • 【現場で使えるUXD/HCDの実践】をコンセプトとしたコミュニティ。
    • 様々な職種のメンバーが集まる事で生まれる多様性
    • 現場のために現場の制約を離れて訓練…
    • 新たな人も巻き込んで拡大中
    • TOYOTA SOCIAL APP AWARD

      • 企画書作成をやってみた。
      • 5/13締め切り、6/21発表
      • 2チームに分かれてワークショップ
      • 4月 3回開催/5月 計2回開催
実践してみた
  • KAチーム 企画:『ノルログ』
    • KA法の採用からチーム名。
  • 最終成果物 紹介①
    • 『クルマでの旅をサポートするアプリ』についての企画書
  • ユーザ調査から4つの提供価値を導いた
    • 提供する価値
      • 安心して運転できる
      • 気ままに行動できる
      • 成果を実感する
      • 仲間と体験を共有する
  • 機能一覧
    • レンタルサービス
    • 運転情報
    • 駐車場の情報
    • ペーパードライバーへのサポート
  • (デザインストーりー)
    • (1)生活者行動・意識の理解:
      • フォトエッセイ、行動観察
      • 1.自身の自動車に対する印象
        • 関わり方・運転行動を内観
      • 2.一般生活者の運転行動を観察
    • (2)生活者の価値の抽出
      • KA法
        • 1.調査で得られた生活者の行動・意識をカード化
        • 2.生活者行動・意識の背景にある価値構造を抽出(カードを分類・整理)し生活者価値に合わせたコンセプトを作成
    • (3)ペルソナ&シナリオの作成
      • ビジョン提案型デザイン
    • (4)ワイヤーフレームの作成
      • ペーパーホワイトボードプロトタイピング
      • ストーリーボード法
        • 1.『消せる紙』を使いワイヤーフレームを作成
        • 2.チームメンバー以外の『外部の目』の評価+外化による気づきで
    • (6)企画書の作成・校正:
      • オンラインワーク
  • Bチーム:『運転男子』
    • 男子が『運転する価値』に気付くには、女子の後押しが必要?
  • コアコンセプト:『運転する男子の価値』の向上
    • 女子が『運転男子)を応援して、『運転する男子』の価値を上げる
    • 盛り上がる女子に巻き込まれて、男子は『運転する価値』に気付く
    • 運転男子アプリ『運転する男子のかち』向上ソーシャルサービス
      • 『運転男子ってかっこいい!』がぎゅっと詰まったアプリ
  • 機能概要:『運転男子)を応援する3つのステップ
    • 1.ながめる
    • 2.共感する
    • 3.参加する
  • 将来性:『運転する価値)実感へ
    • 女子の『共感』体験を男子の『きづき』につなげ、クルマに乗るなとの
    • 実体験を通して『運転する価値』の実感を実現
  • デザインストーリー:
    • インタビュー
    • イデアのテーマ選定
    • イデア発想→XB法(くろすびーほう)
    • シナリオをストーリーボード&ウォークするー
    • 企画書をストーリーボード
    • 個人ワーク
  • XB法:人が感動するのはどういう時か
  • 良くない方向へアイデアの種を広げてしまった
    • XB => xB => Bチーム
  • 何とか軌道修正

  • ストーリーボード
    • 説明・指摘・気づきを繰り返す
    • 企画書として説明するか
学んだ事
  • 学んだだけで忘れていた手技法を、改めて再確認できた
  • (やったけどディテールになると忘れている)
  • 学んだ事を自分たちで消化しないと行けない
  • 学びほぐす(unlearn)
    • 学ぶ立場から教える立場へ
    • メタ的な視点へ立ち学びほぐさなければならなかった
  • 咀嚼
    • ユーザ体験を捉える事で…
      • 学んだ手法の効果や使い所が分かった
      • 現場に持ち込んでいたら、きっと爆死していた
      • 頭ではわかっていたけど、カラダでは…
      • 自分以外での視点で多角的に物事を捉える事が出来た

  • Sier/Webサービス/研究開発/組込:多彩なバックグラウンド
    • 他者視点が必要
    • 外化(がいか)
    • 相互吟味
    • 説明する事によって気付く事がある

状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加

状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加

    • 周辺から参加、徐々に参加度を増していく
  • お酒が旨い
  • next step…工事中。ロングスパンで何をやるかは決めていない
    • 月一ワークショップ?
    • 某学会発表?
    • ISO和訳?
    • 誰かに講演して頂く?

  • コミュニティの外と交流すること。
  • 自分たちのコンテキストに染まらないあくまで一つの手法
  • 某devloveのように熱を持てるように
  • 供給し続ける仕組み
  • それがデザイン?
  • Q&Aタイム
    • [Q]:作ったアプリを知ってもらう、広めるためのアイデアは?
    • [A]:作ったわけではない。企画書段階。
    • [Q]:はじめての人が学ぶタメにはどうすればいいか?
    • [A]:9月に開講しますよ。/ UXが流行っている。ワークショップ、セミナーが増えているので観察。
    • [Q]:ディシジョン(決定)メイクはどうした?
    • [A]:合意形成は難しい。/4〜5人だと共通意識で行けるが、それ以上になると…/時間を区切るのは重要かも/ワークショップを考えた時に(時間を区切る時で)効果が出ている。




『HCDValue』というキーワードについては興味はあるモノの自分の中ではモヤっとしていた部分もあったのですが、今回のこのセッション参加でだいぶクリアになってきました。
9月に開講、という話がQ&Aのところでなされていましたが、詳細が分かるのはもう少し後の話になるのかな。実践が大事、人に教える事で理解が深まるというのは同意。この手のプラクティスは座学だけではなく、実践で理解を深めて行かないと身に付かないですよね。


補給:「コミュニティやっててよかった!? 3.11で思ったこと。」

3.11をとりかかりにコミュニティとはどういう 
存在なのか見つめ直す、ワールドカフェ。 

例えば、釜石の尾崎白浜地区は津波による犠牲者は3名で済んだとのこと。

これは地域コミュニティを中心に「津波が来るから逃げろ!」という声の掛け合いをしっかりやった結果であった。
ネットワークのコミュニティ(コミュニケーション)は3.11当日、大量の帰宅困難者がTwitterなどを通じて、
お互いをはげましあったり、友人・知人を自宅に泊めたしていた。人と人が繋がっていることの大切さ、
その場として機能するコミュニティの大切さ、そういうことを実感してもらえるようなワークショップにしたい。 

この時間帯(約1時間)は休憩と別の作業に取り掛かっていたので直接は参加せずでした。場の雰囲気、やり取り度合い的にはかなり盛り上がっていた模様。

実際どの様なトークが展開されたのか、他の方のレポートを期待したいところですね。

フロア外、ちょうどこのセッションが行われていたスペース近辺には、DevLOVEスタッフの皆さんが『3.11』当日・以後についてどのように考え、行動していたのかというコメントが貼られていました。やはり、その人自身の考え、価値観を変えてしまう程の衝撃が震災にはあったんだなぁ…と改めて実感。


第三波:システム企画を加速セヨ 〜イノベーションを引き起こすアジャイルなシステム企画手法〜


今回のHanger Flight唯一の『満席』。3/9に開催されたBusiness RIAカンファレンスでの発表の再演、という形になります。

システム企画を加速セヨ 〜イノベーションを引き起こすアジャイルなシステム企画手法〜

発表者の牛尾さんについては、書籍『オブ脳』の頃からお名前は把握していましたが、こうしてお話を聞くのは今回が初めてでした。


  • 自己紹介
  • 同じ講演は2回しないポリシー
  • 優先順位/要求を出すのは簡単じゃない
  • 具体的なものを見てもらおう
  • 今回は時間も短いので『アジャイル開発の概要』については割愛
アジャイル時代のシステム企画
  • まずは『アジャイル(Agile)』の発音
    • 牛尾さんのシャウト『ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ジャイルゥッ!!』(語尾は若干巻き舌)に続き聴衆も習ってシャウト(というよりは発声)
    • ライブ会場に居るみたいだった。さすが歌もやっているだけある。
  • 顧客の役割を果たす事は大変である
  • 要求を出すほうだけは、プラクティスがあんまない
  • 作業はややこしいのに、手法は確立されてない
  • 『とりあえず要求出してね』ってので出来ちゃってる
アジャイル時代に必要なシステム企画の姿
  • 業務分析・業務を知ってる…が重要
  • リプレースは大体終わっている
  • システムが何にも無いところから競争力を上げる、ためのシステム作り
    • アマゾンさんもそれっぽい
  • 新しいサービス
  • アジャイル時代のシステム企画に必要な力
    • Innovation:発想
    • Methodology:やり方。従来だと勘と経験でやってるところが多い
    • Faciltate/Managementアジャイルでは馬鹿にされる事が多いが、重要

嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書)

嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書)

    • 整理せずにぶちこんでおく…スパークが起こりやすくする
    • オブ脳のアイデアの元は英語勉強から来ている
    • イデアのスパークはカオスな方がいい
システム企画 実践
  • 何もないところから考えてみた。
  • システム企画プロセスはそのまま使わない

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ

      • 企画から、アプリ作り、ビジネスまで実施する
  • 企画の進め方の設計
    • プロジェクトに合わせて進め方を設計する。
    • コンセプト
    • 企画立案
    • 評価・検証
  • プロジェクトマトリクス
    • プロジェクト名中心にランダムに頭の中を書き出す。
    • 整理しないのがポイント。
    • 書籍『自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法』米光一成

  • ビジネスモデルと原価計算
    • 設ける方法と、原価計算と収益の予測
      • ビジネスの継続性
      • 儲ける方法
      • プロフィットパターン需要予測
      • 実際はエクセルで計算している
  • 一枚提案書
    • プロジェクトの始めの一歩は何をするか?
      • 課題:エレベータピッチ
    • 要求開発にも『プロジェクト定義書』という同等のモノ有り
  • ビジネスコンテキスト図
    • 業務の全体像と利害関係者を捉える
      • 全体像としての見落としを防ぐ
      • 一枚提案書を書いている時に欲しくなった
  • 利用者ロール
    • どんな利用者がいるか抽出し、分類する事で、利用者のロール(役割)を抽出する。
      • 上級/中級/ビギナー
  • プラグマティックペルソナ
    • 重要な利用者ロール2つのプラグマティックペルソナ(利用者のモデル)を作成する。
      • 想定するモデルはどんな人か?具体的に
      • この人だったらどんなのが欲しいかな?
  • 要求分析ツリー
    • 企業の戦略/要求の構造を可視化する
    • プロジェクトの上位目的を共有する
    • ※何のためにプロジェクトをやるの?
      • 優先順位を決めるのに役立つ
  • ゴール記述書の例
    • プロジェクトの業務上のゴール/目標を定義する
    • ※このプロジェクトが達成されたら、プロジェクト成功
  • ユーザーストーリーマッピング
    • アジャイルのストーリー(要求)を抽出する
      • ストーリーを作成
      • 時系列のグループに分割
      • グループ毎に優先順位を付ける
      • 相対見積もりを行う
      • 全てのストー利を優先順位に並べる(プロダクトバックログ

  • プロジェクトマトリクスからここまで、わずか五時間で作成(やることは明確なので早く済む)
  • 概念モデル
    • 概念の構造を可視化
    • 業務的な抜け漏れや不整合を発見しやすい
    • 二次元の用語集

  • ペーパープロトタイピング
    • ローファイな紙ベースで臨場感あるユーザテストを行う
    • あえて手書き。

  • アジャイル開発
    • 早期に実際のアプリを作って検証し、新しい要求を考えるヒントにする
    • 触って見ないとわからないことは、少ない・無い
最近の動向
  • 手配師はええ』(大手Sier)という声を聞く
  • "諸々の"実情にユーザ企業が気付き始めている
  • これからは作れる人が"美味しい"のでは
  • 企画の整理が出来る,コンサルを出来ながら作れるのが良い?
まとめ
  • イノベーションを起こすために
    • 常日頃から雄面白いモノをさがす
    • 情報を整理せず、カオスの状態にしスパークさせる
    • ビジネスモデル/お金計算を鍛える

  • 速さを高めるために

  • 実現力を高めるために
    • 思いつきを実現するプラン/実行の方法がある事
    • 動くアプリケーションで検証
    • 技術力

  • アジャイル時代のシステム企画方法論はそのまま使わずカスタマイズせよ!
  • 失敗しても良いので試しましょうよ。


個人的には取り組み方、対応方法が曖昧な部分についての様々な示唆が得られたというか。ここでも鱗が何枚か落ちた。要求定義を含めた『上流工程』と呼ばれる部分については、これと言った手法が確立されていなかったり、自分自身の経験としても不十分なところがあったりしたので、それら不足分をカバーする、スキルアップの道筋・目標とするには十分過ぎる位の有意義な時間でした。

『要求開発』については、以下のコミュニティが有名のようです。定例会やイベント等も開催されているようなので、今後はこちらの方面にも足を突っ込んでみたいと思います。

なお、当セッションの最後も牛尾さんによる『アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ジャイルゥッ!!』シャウト(開始の時より若干長尺)で締めとなりました。このシャウトでは、他フロアで行われていたセッションでも話題となっていたようです(笑)


第四波:俺たちのハンガーフライト

「物語を、自分事にするために。」
第四波では、SpringBombでの様々な物語を受け止め、
参加者それぞれのコンテキストに基づいて、課題解決を指向した
ふりかえりを行います。この時間を終えた時、我々はそれぞれの帆を立てることになるだろう。

オープニングで使用していた一番大きな会場に再度全員集合、机を取っ払ってフリーな形式でグループを数名単位で作成。
そのグループ内で各自の感想・思いを話し合ったり。

セッションの冒頭で、WEBアンケートをリアルタイムで実施。それらの内容も踏まえつつの『振り返り』となりました。

アンケートは以下の4つ。

  • [Q1].感想は? [A1].結構良かった(最高評価)が多数。
  • [Q2].職種は? [A2].プログラマー(開発者)の人が5割超。
  • [Q3].印象に残った格納庫(=分割セッション別の開催フロア)は? [A3].見事にそれぞれ均等に!
  • [Q4].今回のHanger Flightはどんな問題と結びつくか?
    • [A4]こちらに関しては、もうちっと詳しく。

[Q4]の選択肢としては以下のような4択でした。

  • 1.導入についての問題
  • 2.チームの課題
  • 3.キャリアの課題
  • 4.顧客との課題

結果は3が約半数、残りを3等分する形で他の回答。

グループ内で話し合った中では、概ね『キャリアの課題については常々気に掛けている+今回興味のあったセッションについての問題、課題』という感じの興味関心の持ち具合で統一されていたような気がします。

個人でアプローチは異なりますが、根底にあるものはやはり同じなんですね。


『今回のハンガーフライトは自分の課題にどのように生かせるか?』というテーマが提示され、それらについてもみんなで話し合ったりも。

個人的には、大きく分けて『UX及びUX周辺』と『アジャイル』に興味を持って今回のイベントに臨み、参加した3つのセッション全てで何らかの気づき、次のステップへのきっかけ的なものは掴めたかなと思ってます。

なので、『移すべき行動へのきっかけとして』生かせそうかな。

当セッションの終盤では、オープニングから当イベントを見守ってきた@papandaさんにも限界が来ていたようで(RedBullも効いてなかったw)、進行に若干戸惑う場面も。

当日幾らか体調不良な面もあったようですが、これだけのパワーを必要とするイベント主催にはやはり相当の体力・気力が必要なのでしょう。お疲れ様でした&ありがとうございました。




着陸、そして新たな出撃へ。:「次の時代を作るのは、老人ではない。」 ボースンの白昼夢


SpringBomb、クロージング。
三十数年、プログラムを書いてきて思うこと。まだまだ書きたいプログラムとは… 

-- WinterSortie(冬の出撃)で、最年長であったのが@jojoAtHanawaさん。
GAEで動くtwitterbotの作成やAWSの使用など、技術に接した時に体験したことや
感じたことをいつも楽しそうに得意そうに、ぼくらに話してくれます。

出逢って10年ほどになりますが、その語りは年齢に反比例して、
いきいきさを増しています。 ボースン(Boatswain)とは、甲板長のことです。
ぼくらの出撃後、無事の生還を祈る甲板長のごとく、お話してくださいます。

そして次は、ぼくらが飛び立つ時だ! 帰還した時には甲板長に
誇らしくぼくらの話をできるよう浪漫飛行をしよう! @ujtommy

これまでの3つのセッション&その後の『振り返り』でそれぞれ得るものはあり、充分に有意義な時間を過ごせていたのですが、最後がこれまたスゴい。

イベントタイトルに含まれる『Spring Bomb』の名の通り、ハンパ無い威力・『爆弾』級の衝撃を受けたセッションでした。

自己紹介の後、佐々木さん自らの経歴を振り返る事で今回のセッションのテーマと絡めていきます。

以下、佐々木さんのこれまでの歴史。(※イベント・武勇伝・情報量が多すぎて概要のみのメモとなってしまいました。是非ともこのセッションの資料は後日じっくり拝見したいものです。)

  • 言語マニュアル作成(1976)
    • 会社は安定拡大を目指し事務系大型開発案件に
  • アベンド解析マニュアル(1983)
  • COBOLでHexダンプ(1990)
    • COBOL言語で一六進数ダンプ
      • 店頭上場、業界に自社の存在価値を問う事に
  • AWK工数集計(1994)
    • テキストファイルで記録を集計、FDで集めてawkで集計
    • マニュアル作成(自炊)
  • テキストビューアBill(1994)
    • HTML(1989)に先んじれたかも・・・?
    • 説明文をhelpコンパイルでhelpファイル化
  • テストデータ生成(1996)
    • COBOLプログラムの巨大なコピー句(32KB)に対応、属性判別してデータを自動生成(初期化)
  • クロス・リファレンスリスト(1996)
  • 念願のJava開発(2001)
    • 在庫引き当て業務をEJB
    • Oracle
    • SunJava
  • 萩本さんを知る(1999)
  • この道はいつか来た道(2001)
  • 配転依頼(2001)
    • 出来る後輩に任す
    • 教育部門を作る
  • 平鍋さんを知る(2001)
  • UMLをもっと広く(2004)
    • 要求開発アライアンスに入る
  • さらに…(2005)
  • 個人店主売り掛けシステム(2008)


何かもう、90年代のCOBOLら辺で充分スゴイ人だな〜と思っていたのですが、圧巻はオブジェクト指向Java方面、21世紀に入ってからの活動も輪を掛けて精力的な行動・活動。

とても、2年後に定年を控えた人の歩みとは思えません。


セッションの冒頭で『老人プログラマー』、『スーパーアーキテクトといった類のモノではない』等と言った謙遜された発言もされていましたが、とんでもない。

スーパーなんかでは定義仕切れない、もっとスゴいもの。

お笑い界で言う明石家さんまのような、まさに『怪獣』(※勿論良い意味で。さんまさんは『お笑い怪獣』と称されていますよね)。そんなイメージを、講演直後に思い浮かべました。

モンスタークラスのバイタリティ、行動力、スキル、探求力。

スキルグラフの各項目が10段階だとすれば、全てに於いて15とか20とか突き抜けまくっているような、そんな感じ。


セッション後の拍手が通常よりも長く続いていたのも、その辺りの凄さに無意識のうちに佐々木さんに対して驚き、称えられたものだったのだと思います。自分も思わず拍手に力が入りました。スタンディングオベーションは生涯した事無いですが、コンサート会場とかでの観客は、きっとこういう心情なんだろうなぁと想像。

純粋な驚きと、物凄さ故の笑いと(凄すぎて逆に笑える)、物凄さを目の当たりにして『自分もこうなりたい、少しでも近づきたい』という勇気と。

色んな面で心を揺さ振られたセッションでした。



以上で本編終了。

渾身会(DevLOVEでは『懇親会』無くこちらの次を用いてる)については参加せずでしたが、きっと盛り上がった事でしょう。


また、今回参加した選択制セッションは全て『第3格納庫』と呼ばれるフロアでの開催だったので、『第1格納庫』『第2格納庫』でのセッション内容がどうだったのかも非常に気になります。

そちら方面に参加された方のレポートも楽しみですし、読んで見たいところです。


このような有意義な時間・場所を提供してくれた@papandaさん含めDevLOVEスタッフの皆さんにはホント感謝です。

次回は秋口にあるのかな?タイミングが合えば是非参加したいし、自社の同僚・後輩も是非とも参加させたいですね。特定の技術に掛かるものでも無いし、絶対に何かしら得るモノがあるハズだし。


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