第15回 G*ワークショップに参加してきた
この会に参加された多くの方々と同じように、川口耕介:Kohsuke Kawaguchi (kohsukekawa)さんお目当てで参加を申し込んでみた勉強会。Groovy自体にも徐々に興味を持ち始め、つい先日『Groovy イン・アクション』を購入した(先頭2章分位読んだ)状態での参加となりました。
つか、品川駅もだいぶ様変わりしたなぁ〜。Microsoftの広告多過ぎ(笑)
「Groovyの使い倒し方、Hudsonの場合」by 川口耕介 (CloudBees, Inc. / Hudsonプロジェクト)
まずは川口耕介さんによるセッション。
Jenkins(旧Hudson)では色々な箇所でGroovyを使っているそうで、実演を交えつつGroovyの良い所、不満な所を挙げていきます。
デバッグやトラブル対応などで、往々にして実行時の変数や状況等を知りたくなるもの。そういう時にGroovyが良い感じで使えるようです。GroovyShellを使えばその辺りの連携が簡単に実現、webページとしての制約等、スクリプト言語なのに出来ない事がある…などの問題点もあるのですが、その辺りも『コマンドラインから実行』する事でクリアに。
Jenkinsとしては『安いPCをジャブジャブ使って生産性を上げよう』というコンセプトもあるようで、そういった際の構成で動かす際に有効に使えます。
実験プロジェクトして『Droovy』なるものもお目見えし、"クロージャ"の概念(正直今の自分にはまだいまいちピンと来てない)とリモート実行を上手くマッチさせて、分散環境下での利用を想定した説明・デモをされていました。
Groovyを取り巻く現状に不満を感じ、心が折れそうになる→軽やかにハードルを越え(ここが凄いなぁと感じた)、改善化→また新たな問題に当たる→(以下繰り返し)...のサイクルで、当セッション間で結構な回数心を折られていたような気がします(笑)
その他、詳しい内容は後日UPされるであろう(期待...)スライド資料、又はエントリ末尾のTogetterリンクにて。
LTスペシャル「Javaプログラマが知るべき9.7のこと」(※9.7は目安です)」 by JGGUG有志
合計9人によるGroovy関連のLT連発セッション。
- uehaj (uehaj)さん:Groovyについて
- T.Yamamoto (tyama)さん:Grailsについて
- Grails=Webアプリをサクサク作れるプラットフォーム。Spring/Hibernate/Tomcat等と連携。
- 元ミュージシャンの方。Grails徹底入門著者。
- Grailsで開発すると、DSLというものが意識出来るようになる(らしい)。
- プラグインの積み重ねでアプリが構築出来る。
- 海外での実績は有名どころで幾つかあり。日本では…^^; tyamaさんの所属する会社(株式会社ニューキャスト)ではGrailsでの開発実績アリ。
- Grails - The search is over.:Grails公式。
- Kiyotaka Oku (kiy0taka)さん:Griffonについて
- Griffon=デスクトップアプリフレームワーク。DI/MVC/CoC。
- Griffonを使えば最低限(最小限)のフレームをわずか3行で実現出来る。
- Model=POGO, View=SwingBuilder, Controller=Groovyで実装。
- 現在で100以上の様々なプラグインが存在。
- Griffon - Home:Griffon公式。
- nobeans (nobeans)さん:Gradleについて
- Gradle=ビルドツール。Better Ant, Better Maven。
- Ant/Maven共に連携可能。各種タスクなども呼べる。
- Jenkinsから利用出来るプラグインも存在。
- その他、様々なプロダクトでGradleは使われている。乗り換えない手はない?
- Hayashi Masatoshi (literalice)さんの翻訳が素晴らしい。
- Home - GitHub:翻訳プロジェクト。
- Gradle:翻訳成果物。
- Home - Gradle:Gradle公式。
- Kazuchika Sekiya (kazuchika) on Twitterさん:Gaelykについて
- 発表者の方のメモ取れず。どなたが行われたのでしょうか?告知ページ/Togetterを見ても判別付かず…。
- よみは『げーりっく』。先頭のGae=Google App Engine。Google App EngineでGroovy。
- Groovyを使うための簡単ツールキット充実。
- Groovyletとテンプレート
- 便利なショートカット多数
- URLルーティング
- プラグイン機構
- Botやサービスとかも簡単に作れる。スクレイピングは得意とするところ。下記のBotや交通情報アプリなどをGarlykで実現。
- 関連文書。
- Takahiro Sugiura (touchez_du_bois) on Twitterさん:GParsについて
- こちらの方も発表者の方のメモ取れず…。
- GPars=Groovy用並行処理ライブラリ/DSL。
- Groovy1.8からバンドルされるようになるらしい。
- gpars (Groovy Parallel Systems) - Home:GPars公式。
- Takuma Watabiki (bikisuke)さん:Spockについて
- torazuka (torazuka)さん:『ぐるーびーたん』について
- yamadamasaki (yamadamasaki)さん:JGGUG, G*Magazineについて
- JGGUG、Grails-Japan | Google グループ、-G*Mag Japan等についての紹介。
- デブサミで配っていたG*Magazine創刊号(の余ったやつ)を無料配布。
Groovyに関してはほぼ初心者で挑んだ勉強会ですが、Groovyの様々な局面をざっくりとではあります知る事が出来て大変意義深い勉強会となりました。
また、勉強会終了後アドバイスとして頂いたコメントとして、kimukou_26 (kimukou_26)さんからの
GinA最初から遣るより @fumokmm さんのブログの groovy 文法最速マスター と Java使いをGroovyに〜 あたりを読まれて uehaj先生の ぐるぐるGroovy のスライドを見られるのがよいかと
というTwitterつぶやきも併せて載せておきます。関連サイトはそれぞれ以下。Groovyお勉強の際の参考に是非。
- ふも (fumokmm)さんのブログ:No Programming, No Lifeより
- uehaj (uehaj)さんのブログ:Grな日々(uehajの日記)及びスライド(以下)
上記コメント冒頭のGinAは『Groovyイン・アクション』の事ですね。現在一部では絶版扱いとなってしまっているGroovyの書籍です。自分もつい先日在庫残ってる所を探して何とか入手しました。
- 作者: Dierk Konig,Andrew Glover,Paul King,Guillaume Laforge,Jon Skeet,杉浦孝,櫻井正樹,須江信洋,関谷和愛,佐野徹郎,寺沢尚史
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 146回
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当勉強会のTogetterはこちら。
そして、こちらはまだ未確定情報、今後の予定ではありますがJGGUG公式アカウント(JGGUG (jggug) on Twitter)上で
次回G*ワークショップはたぶん4月上旬、テーマはGroovy 1.8などになるような気がしますが未定です。
とのコメントが。開催が楽しみですね。時間の都合が付けば参加してみようかなと思います。