RHYMESTER『King of Stage Vol.8〜マニフェスト RELEASE TOUR 2010』@Zepp Tokyo 2010/05/07


上記写真はKEN THE 390氏の以下のTwitterつぶやきから拝借。

※2010/05/14の追加公演@Club Citta'川崎が終了致しましたので、区切りとしてライブ開催日にエントリ追加。



前回の武道館から3年少々、
復活祭となった『R-20』から半年の月日を経て、4/23 Zepp Saopporoを皮切りに開催された『King of Stage Vol.8』。

G.W明けの関東開催2公演、Zepp Tokyo、Club Citta川崎に参戦して来ました!(※ツアー開催中、宇多丸師匠からのTwitterつぶやき、ブログ書き込みに関する緘口令が敷かれていたようなので、ツアー最終日を以ってのまとめUPです)


【グッズ購入〜開演前】

この日の天気は生憎不安定。雨の降り方も傘が要るか要らないか位の微妙〜な感じ。ツアーグッズが15:30から販売を始めると言う事で、前乗りして一時間位に到着したのですが、この時点で既に行列が150〜200人位出来あがってました。



予定時刻15:30を少し過ぎた辺りでグッズ販売開始。今回はそこまでお金を費やすつもりは無かったのですが、いざグッズを目の前にして見ると購買意欲がモリモリと湧き上がり(笑)ついつい沢山買ってしまいました。(^_^;)

購入したのは以下。

  • パーカー(XL)

  • Tシャツ×2(黒・薄黄)(XL)

  • タオル

  • バック×2

  • 『R-20』キーホルダー

缶バッジは計3個(夕日に3人ケンタウロス/宇多丸/Mummy-D)ゲット。JINさんのも是非とも揃えてRHYEMSTERコンプリートしたかったんだけど、ならず。JINさんのも欲しかったなぁ。


ツアー販売所では、RHYMESTERツアーグッズの他にもラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』(タマフル)のグッズも販売されていたのですが、何とそこには橋本Pの姿も!

ライムスのグッズでお金使ったのでタマフルのコーナーは素通りしてしまったのですが、その情報を後で聞きちょっと後悔。



小休止後購入したパーカー・Tシャツ等に着替え、いざ会場入り。

整理番号的には結構早めで、行こうと思えば最前列に近い場所も行けたのですがじっくり観たかったのと体力に自信が無かったので(笑)中央真ん中よりちょい後ろの位置に陣取り開始を待ちます。

会場内では開催前のBGM(主に日本語ラップ?)が流れていました。印象的だった(記憶に残ってた)のはこの辺り。

  • DABO/デッパツ進行:


ライブ開催時ではショートVerのみYoutubeで視聴可能でしたが、会場内ではフルコーラズで流れていました。


・L-VOKAL/STEP UP feat.KREVA

吉幾三リスペクトな『〜も無ぇ』のリリックが印象的です。


そしてライブ開始前最後の曲。

・『未来は暗くない』からそのままノンストップでライブ本編のオープニングへ。

『未来は暗くない』が発表された時期・背景等を思い出し、そこから冬の時代を経てのRHYMESTER復活、ONCE AGAIN。

そんな流れをライブ初っ端から曲で見せつけてくれるなんて開催前から粋な演出だなぁ、としみじみ感慨に耽ってしまいました。


この日のセットリストは以下の通り。『R-20』同様、今回も片手にメモ、片手にボールペンで気になった点をメモりつつ、ライブに臨みました。

RHYMESTER『King of Stage Vol.8〜マニフェスト RELEASE TOUR 2010』@Zepp Tokyo 2010/05/07

<第1部>
01.午前零時 -intro
02.ONCE AGAIN
03.H.E.E.L
04.付和Ride On
 -MC-
05.ライムスターインザハウス
06.New Accident
 -MC-
07.渋谷漂流記
08.Under The Moon
09.ライカイカ
 -MC-
10.WACK WACK RHYTHM ISLAND
11.肉体関係Part2
 -MC-
12.(新曲※) feat.COMA-CHI
 -MC-
13.STEP UP!/COMA-CHI
 
<第2部>
14.JIN-TRO
15.キングオブステージ(HOOK)
16.オイ!
17.HEAD ISLAND
 -MC(ミステリーコーナー)-
18.紳士同盟 feat.ROMANCREW
19.ちょうどいい
 -MC-
20.ミスターミステイク
21.Come On!!!!!!
22.キングオブステージ(HOOK)
23.ザグレートアマチュアリズム
24.K.U.F.U with TOKYO B-BOY
 

 -MC-
01.WE LOVE HIPHOP
02.B-BOYイズム→B-GIRLイズム with TOKYO B-BOY & TOKYO B-GIRL
03.ONCE AGAIN REMIX feat.DABO, TWIGY, ZEEBRA
 -MC-
04.ラストヴァース
  • 午前零時 -intro 〜 ONCE AGAIN
    • オープニングはフラッシュ焚きながらのツアータイトルをドカーン、と表示。
    • 『ONCE AGAIN』PVで出て来た飛行機が観客側に向かってくる形で離陸する(動き出す)という演出。
    • そしてアルバムの曲順通りに3曲目まで。

上記でも書いたけど、『未来は暗くない』→イントロ→『ONCE AGAIN』の流れはやっぱりズルい。のっけから格好良すぎる。

  • H.E.E.L 〜 付和 Ride On

引き続きアッパーチューン連発。まぁRHYMESTERの曲は大半がアッパーなんだけど(笑)ライブ開始から一気に最高潮か、という位の盛り上がり方でした。

  • MC

今回ライブの一発目MC。

この時点で、傍目には(自分の目には)宇多さんかなりバテているように見受けられました(後日:追加公演では見方が違っていたことに気付くのですが…)。

一気に盛り上がったテンションの勢いに駆られたのか、
『さぁ、今日のライブはあと2曲となりました』(もちろん嘘)
『今のところが今日一番の盛り上がり』

等と言ったお笑いコメントを連発。『今日はウェカピポやんないよ』と言ったお決まりのフレーズもこの時点で出て来ていました。


また、MC紹介の時点でびみょ〜に宇多さんミスる一面も。今回は結構観て分かる微ミスが多かったような気がします。DVD副音声が楽しみです(笑)

  • ライムスターインザハウス(LIVE)

ライブでは定番の曲ですが、トラックが今までのものとは異なっていました。

Dさんのフレーズ、

しごきな しごきな しごきな ボーイ さあしごきな

の部分では、宇多さんは実物大(?)なしごき方を、Dさんはかなりのイチモツ(like 石橋貴明『俺だよ』)をしごいておられました(笑)


  • New Accident

曲終わりは、ライムスターのライブを観てきた人なら御存知の『ニューヨークエンディング』(『ドーン!』と爆音で曲を終わらせる)。

ライムスター曰く、この『ニューヨークエンディング』という言葉はあくまでもライムスターの造語であり、他で使うと大恥をかくよ!ということらしい。

海外(米国)の楽曲を背景に、この単語が出来た経緯を語っていました。

また、宇多さんが『今回のライブは様々な曲の終わり方を疲労するから、楽しみにしててね』と期待感を煽るコメント。

アルバム『マニフェスト』からの楽曲を続けて。ライカイカの最後には、MCでコメントした通りの新しい終わり方その1を披露。

『サンキューベリーマッチ』の宇多さんのフレーズと共に長〜〜いお辞儀で終えるという『ジャパニーズエンディング』。

観たことも無い、一風変わった終わり方に観客もどうして良いか分からず結構戸惑ってました(笑)

  • MC
    • ジャパニーズエンディングについてのトーク
    • 衣装についてのトーク:DさんのはSMAPみたいだ、宇多さんのはファシストみたいだ。
    • Dさん背を向ける。するとラインストーンで『KING OF STAGE』の文字。ジャケットを脱いで『脱いでもKING OF STAGE!』(同様の文字・プリントのTシャツが現れる)

のアクションに観客大喝采

    • 一方、宇多さんも同様のアクションを行うも、KING OF STAGEのジャケットの中から出てきたものは赤Tシャツ風/サスペンダーのプリント+ネクタイ。微妙な笑いと失笑。
    • このくだりは毎回同じような展開だったようで、宇多さん曰く『ネクタイまでプリントにしちゃうとオリコンの小池社長みたいになっちゃう』と言うコメントも同様に宇多さんが主張したいところだったらしい。

バンドメンバーであるパーカッションの野澤徹(通称サニー)さんが急逝されたことに触れ、天国のサニーさんに捧げる1曲となりました。

この辺りについては以前宇多さんがラジオ『小島慶子のキラ☆キラ』で語っていますので、宜しければ以下のPodCastを聴いてみてください。

  • 肉体関係 Part.2

今回は剣さん来ないバージョンで。そして例の『アナコンダ』の部分が更にアップデート。今回は『赤マムシ』。

曲の最後にDさんフレーズ・宇多さんジェスチャーの例の箇所。今回は

    • ローションプレイ
    • 赤ちゃんプレイ
    • 野外プレイ
    • 放置プレイ

という流れ。そして最後の"放置プレイ"のまま死んだ魚のような表情で曲を終える『放置プレイエンディング』へ(笑)

  • MC
    • 宇多さん、『マミーさんさぁ』とこれまで使ったことない呼び方を使う。呼ばれたDさん、大いにうろたえる。
    • 「『赤マムシ』ってヘビ(の類)じゃないよねぇ」
    • 「『あ』のつく絡み合うもののの名前を募集します、あ。でも前の公演でライブ中に考えていたヤツがいたから、ライブ終わってから!」
    • 『さぁ、それではお友達紹介を』と宇多さんコメント。お友達=ゲストMC、と察した観客は大盛り上がり。(※この反応は追加公演:川崎では微妙に異なりました)
    • そしてCOMA-CHI登場。
    • COMA-CHIはもっと売れてくれないと困る。とライムスの面々。
    • 次やる曲は新曲と宣言。まだ発売予定は決まって無いけど、取りあえず作っちゃったらしい。彼ら曰く"すんごい変な曲"。
  • 新曲
    • 曲名は『とうきょうしょっく』。東京ショック/東京SHOCK/TOKYO SHOCK…字面はどう書くんだろう?
    • 確かに変な曲でした。でも逆にすごい印象に残るトラック。
    • 曲終わりのMCで宇多さん、COMA-CHIの前で女性器名まんま発言し、『メタファーだよ』と取り繕う。いやそれメタファーになってないw
    • DJ agetetsu登場。COMA-CHIに1曲やってもらう、と一旦バトンを渡し、RHYMESTERの面々は一旦ステージから退場。
    • COMA-CHIのMC。今回COMA-CHIはツアー同行していた模様。
  • STEP UP/COMA-CHI

COMA-CHIのニューシングル。この曲が終了した時点で、第1部終了という形に。

  • JIN-TRO

COMA-CHI退場の後、間髪入れずに第2部開始。聴いたことないトラックでしたが、DJ JIN登場で叫びコメントを連発していたので多分、『JIN-TRO』なのだと思います。微妙にコメントも違ってたけど。

  • キングオブステージ〜オイ!〜HEAT ISLAND

『キングオブステージ』は若干メドレー風に、そのままアゲアゲチューン連発。ちなみにHEAT ISLANDはノンゲスト。

  • MC(ミステリーコーナー)

しばらくの暗転後、宇多さんステージ中央へ。Dさんの姿が気付くと消えています...(笑)

この間のMCは、宇多さん司会による『ミステリーコーナー』。HEAT ISLANDツアー以来のコーナーです。

以前はホワイトボートをステージ上に用意し、意見を募る→くじ引きを行って出た曲をやります…という体だったんだけど今回は趣向を変えているようで、宇多さん曰く『今回一番金を掛けた』『今後のHIPHOP界ではみんな追従するはず』的なコメントで今回(ミステリーコーナー用に)新しい技術を紹介。

せんとくんピーポくん等のように今回のものにも愛称があるようで、その愛称と共に登場。

登場したのは…『しゅうけいくん』。その佇まいは前時代的なポンコツロボット風。こんなものにお金を掛けるなんて、何てアホらしいんだろう(笑)でも、その全力さ・力の注ぎ具合がまたライムスターの良さでもあり面白さでもある。

どのタイミングのMCかは失念しましたが、ライムスターが観客に『ライムスターに何を一番求めていますか』と問うた所、速攻で返ってきた答えが

『笑い!』

というライムスターからしてみると予想外の回答。しかも観客はそれに意を唱えるでも無く、むしろ同調する方向で(笑)

このやり取りから見ても、観客が彼らに引かれる理由の1つに『笑い』の要素があることが見て取れますし、自分もそう思います。だって下手な芸人のトーク観てる・聴くよりも、ライムスターのトークを聴き、パフォーマンスを観てる方が楽しめるしね。


しゅうけいくんはその名の通り主に集計活動を行っているらしく、発せられる声は甲高く、どこかで聴いたようなあるMCの裏声的な…。

一応機械らしいのですが、宇多さんの質問に回答窮する場面も多々あり、逆ギレする場面も(笑)

観客の声を拾って集計という何ともアナログな手法で導き出された結果(結果も"しゅうけいくん"の嘔吐と共に口からFAX用紙が出るような、何とも昔風)、次にやる曲が発表され、ゲストMCが登場。

武道館以来のロマンクルー登場。将絢には相変わらずの黄色い声。

  • MC〜ちょうどいい

このMCでのDさん、かな〜りグダグダ(笑)まぁ、次曲『ちょうどいい』の前振りでもあるとは思うんだけど、ツアー本公演ファイナルなのに、一番大きなハコなのに、このグダグダっぷりは…(笑)でもそのグダグダが文字通り『ちょうどいい』感じでもありました。

  • ミスターミステイク〜Come On!!!!!!〜キングオブステージ〜ザ・グレート・アマチュアリズム〜K.U.F.U

第2部ラスト、『K.U.F.U』まではまたもや怒濤のアゲアゲ展開。

Come On!!!!!!』ではMAKI THE MAGICが登場。曲終わりで一旦退場するものの、スライディングで再入場するという不思議なアクション有り(笑)

『K.U.F.U』では、東京B-BOYが4人登場。

でも、何と言ってもこの曲のピークはDさんパートだろうなぁ。


曲が進むにつれて気合いの入るDさんのシャウト。

しみじみ、笑い、色々な感情がここまでのライブでこみ上げてきていましたが、ここは正直、グッと来たし、『号泣メーン』(by宇多丸)程では無いにしても、ウルッと来たポイントでした。

  • (アンコール)MC〜WE LOVE HipHop

ライムスの面々、ツアーグッズを身に纏い登場。『マルチユースバッグ』を携行していた宇多さん、便利さを力説。確かにこのバッグ、作りもしっかりしていて容量もデカく、普段使いでもかなり役立ちそうです。

  • B-BOYイズム+B-GIRLイズム完全版 with TOKYO B-BOYS, TOKYO B-GIRLS

第1部でも登場したCOMA-CHIがここでも登場。ま、COMA-CHIが居るのにこの曲を演らないってのは有り得ないでしょう。

今回のこの曲で、初めてTOKYO B-GIRLSなるものが結成され、まさに『完全版』仕様。

武道館でのTOKYO B-BOYSが出て来る件も圧巻でしたが、今回のこの完全版も見応え有りでした。

余談ですが、何故か『しゅうけいくん』も登場(笑)

ラス前ZeppTokyoならではのサプライズ曲は、『マニフェスト』ボーナストラックのこの曲。

メンバー登場の仕方がステージ上の3つのシャッター(?)的なもの(※当エントリの写真に3つの枠がありますが、ライブ中はここにシャッター的なものが掛かっていて、『マニフェスト』のケンタウロス的なメンバーの各シルエットが表示されていました)から同時に登場する、というもの。うぉ〜!と感動しつつも、若干『料理の鉄人』のオープニングに似て無くもないな、と思ったり。

曲後のおなじみ、ZEEBRAの『殺しに来たぜ!』は今回も健在。

  • MC〜ラストヴァース

Dさん『すぐ作るから』と嬉しいコメント。JINさんは今回のライブでかなりテンション上がったらしく、コール&レスポンスで『レス』の方を思わずしてしまったらしい。そんだけ気持ちが入ってた、また『生きてる!』って実感があったとのコメント。

宇多さんは特にコメント無く、そのままラスト曲『ラストヴァース』へ。


やはり彼らのライブは『間違いない』。他のアーティストが見劣りする程、『キング』の風格満載なパフォーマンス。

トータル約2時間半、楽しさ・驚き・感動がびっしり詰まった最高のライブでした♪

そして1週間後、追加公演@川崎へと続く…。