DevLOVE2012 Day2 Vol.2:UXにもの申す / 黒須 正明氏 #devlove2012 #devlove2012c

このセッションに関しては専門用語も多く、トークのスピードもかなり早かったのでメモは取り切れませんでした。資料単体でとても読み応えがあり、勉強の価値が十分にあるものだと思いますのでこのエントリについてはメモを割愛/セッションの目次的に内容(タイトル)を抜粋/関連キーワードで有用そうな情報をまとめた形にします。

2012/12/16(土) 17:10 - 18:00
UXにもの申す

  • 黒須 正明氏
UX白書が刊行された後も、UXに関してはいまだに混沌とした状況が続いており、
たとえばUPAは会員の意見も聞かぬままUXPAと名称変更をしてしまい、
組織のコンセプトや活動内容に混乱が起きている。

マーケティングやデザインの関係者はUXという概念によって元気をもらったが、
ユーザビリティ関係者は戸惑いに追い込まれている。
またUXは感性体験と密接な関係がある筈なのに、感性工学とのコラボレーションは活性化していない。

このままでは単なるbuzzwordとして数年もたたないうちに消えてしまいかねない、と危惧している。
今の状況では、UXと いうキーワードが考案され提唱されるに至った、その積極的な意義が
きちんと理解されていないように思うからだ。

こうした状況のなかで、あくまで私論ではあるが、UXについていろいろと考えてきたことをご紹介し、
皆さんと議論したいと考えている。
2.UXという概念
2.UXという概念
 ユーザビリティからUXへ - 1
 ユーザビリティからUXへ - 2
 様々な定義の例
 主観的側面への関心
 感性経験を記述する言葉
 ISO9241-210のUXの定義
 UX白書
 UXの現象的特性
 UXに影響する要因
 白書のモデル
 ユーザの種類
 まとめると
 UXの調査法・評価法
  経験サンプリング法
  前日再構築法
  AttrakDiff
  Sensual Evaluation Instrument
4.Xの三次元
4.Xの三次元
 ユーザビリティ、UX、X & QOL
 3つ目の基準軸としての意味性
  1)品質特性
   ユーザビリティだけではない
  2)感性
   Historical background of kansei
  3)意味性
   事例 某社のテレビ - この意味性は?
   意味をみつける
   意味あるものを作る組織と活動

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

デザインの骨格

デザインの骨格

ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック

ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック

インタラクションデザインの教科書 (DESIGN IT! BOOKS)

インタラクションデザインの教科書 (DESIGN IT! BOOKS)

5.Xを確実にするために
5.Xを確実にするために
 現場主義、当事者主義の質的手法へ
 フィールドワークの重要性
 面接法(インタビュー法)
 面接者の態度
 ビジネスエスノグラフィは十分か
 実環境における実利用への着目
 長期的モニタリング
6.IMPRESSION FORMATION
6.IMPRESSION FORMATION
 印象の工学
 Xの最終段階のIFを重視しよう
 DIFへ
 社会心理学における印象形成
  Brewer, M.B. (1998)のモデル
  Fiske & Neuberg (1990)のモデル
 印象形成の枠組みの利用

「印象の工学」とはなにか―人の「印象」を正しく分析・利用するために

「印象の工学」とはなにか―人の「印象」を正しく分析・利用するために