DevLOVE2012 Day1 Vol.1:周りを巻き込みながら歩んできた関西人スクラムマスターの自分戦略 / 中村 洋氏 #devlove2012 #devlove2012b
- DevLOVE 2012
- #devlove2012b 2012/12/15 DevLOVE2012 Day1 11:00〜 周りを巻き込みながら歩んできた関西人スクラムマスターの自分戦略 - Togetter
- DevLOVE2012 に参加してきた #devlove2012 - Shinya’s Daily Report
2012/12/15(土) 11:00 - 11:50
周りを巻き込みながら歩んできた関西人スクラムマスターの自分戦略
PositiveでActiveであることが自身の特徴です。 このPositive、Activeの源泉となるのが自分の理想を実現したいというPassionです。 そのPassionをエネルギーとして周りを「巻き込み」ながらここまでやって来ました。 Positive、Active、Passionをキーワードとして、これまでとこれからを自分戦略としてお話します。
- 関西からの参加です。中々お会いする機会も無いと思いますので、もし何かあれば懇親会で。
- 息子の写真、一番緊張が和らぐんです(笑)
- 今日は、なぜ自分自身の戦略を取ろうと思ったか、その辺のエピソードをお話したいと思います。
- Who are you?(自己紹介)
- このアイコンで喋るのは今回が最後。干支が変わるので…。
- 大阪在住のエンジニア、DevLOVE関西等。認定スクラムマスター
- この中で関西人の人?今日は関西弁で喋ります。
- キャリア:
- 2時受け開発会社
- 派遣的な開発会社
- 元海岸沿いのSIer
- 等など5社。所謂『job hopper』。
- 開催セッション:
- 開発現場を駆動せよ。
- デブサミ関西2013等やります。
自分戦略の源泉
- 1.チームの成長
- チームが成長するのを見てるのが好き。
- 成長出来る環境を精一杯整える事。
- 成長するのは自分達自身。それを促すために質問をこう切り返す。
- 『どうすれば良いですか?』→『どうすれば良いと思いますか?』
- より容易く成長出来るためのサポート
- 『自分達で出来るからお前はいらない』と言われたい。
- 2.エンジニアをつなぐ
- 世界を変える(かもしれない)人をつなぐ、という事は上手なのかもしれない
- 3.スパイラルな成長
- 同じ所を廻るのはイヤ。
- 次に会った時にお土産を渡したい。
- 誰かの役に立ちたい。自分が何を武器にして役に立たせる事が出来るのか、その辺りを喋りたい。
自分でハンドルを握る
- 周りに影響されずに、自分の道を自分を選ぶ。ポイントは4つ。
- 1.やりたい事を表明
- 自分が表明しているものの、周りが認識しているか…意外と伝わっていない場合もある。
- 2.爪を研いで準備
- 何で準備せぇへんのやろう
- やることで真剣さも伝わる
- 3.他の人がしたがらない雪かき
- チームで仕事をする場合、雑多なタスク等も出てくる。
- そういう時に積極的に拾って行くと、信頼貯金も増えてくる
- 無駄だと思うタスクに対して、効率化等も測れるようになる。
- 4.仲間を見つけて巻き込む
- 指摘してくれる仲間を見つけるのは大事。
Episode 1
Context:
- 100人前後の開発会社
- 殆どお客様常駐。自社に変えるのは月1。
- 技術的に尖っている人も居た。
- 自分は客先に常駐。
- 帰社日以外は帰らない
- お客様と自社の両方に信頼貯金が生まれていた
- 社内勉強会やってみた…けど上手く行かなかった。社外常駐なので上手く行かない部分が多かった。
問題点:
- 独りでお客様へ行く事が多い
- 技術を学ぶ機会が少なかった
- 結果、若手のモチベーションが低くなった。
- もったいない!
Action
- チームに若手をどんどん引き入れていった
- 姿勢的に意欲のある若手をどんどん引き入れていった。姿勢重視。
- ペアプロやレビューなど、一緒に考える時間を多く取った。何故こういう考え方をしたのか。
- 『魚の釣り方』を教えた。
- 開発するシステムを工程で分けずに機能で分けた。あなたはこの機能を縦串で任せた
- End-to-Endの開発を見ることが出来、小さなWebシステムだったのが功を奏した。
- そんな風にして人を集めていると自分の仕事が回らなくなった→朝早く仕事開始。(※5時起き→今は朝3時半起き!w)
結果:
- 指示待ちでなく考える事で、やりがいを持てるし楽しく出来る出来るし、いかようにも出来るということをおもってもらえた
- 会社の数字にも貢献できた
- 社外常駐でもやりようによって成長も出来る、仲間も出来る。
- 自分の仲間は自分で見つけて巻き込む。
- Passion -情熱-:仕事に対する、仲間に対する情熱
- でも、なぜ転職したのか?
- 派遣業主体になったから。
Episode 2
- とある元海岸沿いのSierのお話。
- 6000人でサラリーマンSEはそれなりに多い
- とんがった人もたくさん居た(いる)
- 倉貫さん(@kuranuki)
- 川島さん(@kawashima)
- 市谷さん(@papanda)
- ...と、この辺の出身者が多い。人材輩出企業ではあるw
- とんがった人もたくさん居た(いる)
- とある、@papandaさんの日記
- ええと思ったらやっていこう。
問題
- 参加者がなかなか集まらない
- 講師三人、参加者2人とかもあった at 大阪
- これからとんがるかもしれない人達をつなげる事が出来なかった...
- もったいない!
Action
- ローラー作戦:声をかけまくった。
- 大阪、東京、社内SNSでしか会ったことない人にも。
- そして来そうだと思った人を一本釣り!
- 10人に声掛け、1人2人位行ければ成功。と考える位が精神的にも丁度いい。
- 相手のメリットや不安を考えて、聞いた。
- 『いまの業務ではすぐに役立たないし…』
- 『業務時間内で上司の許可が…』
- 『勉強不足で怖くて』何が怖いねん!
- 心の声:
- 皆さんプロフェッショナルですよね?
- すぐに使えるコンテンツを入れたり、ハンズ・オンして手とり足とり。
- 一部や全部を業務時間外に開催したり…
- 残業どうするんですか?→そんなん言う奴はどうでも良い。上司が賛同してくれればやりやすいけれども...
- もっと上の人達に働きかけてお墨付きをもらうようにしたり。
- 社外勉強会を持ち込んだり…
- 自社で社外勉強会
- Linda RisingさんのイノベーションカーブとFearless Changeを参考にした。
結果
- 来る人が増えていった。
- 参加した人が独自の動きを。勉強会とかコミュニティとか
- アーキテクト達が集まる社内コミュニティが出来たり…
- アジャイルサムライ読書会 TIS道場 20-30回続いた
- 社内のみなのでやたら生々しい話
- 大きな組織でもうまく巻き込めば仲間を見つけてコミュニティを作れる
- 社外コミュニティの情熱で、社内に小さな変化を起こせる
コミュニティ
- 様々な経験を、色々な人の集まり
- 知識と経験の集積場
- 仲間と巡り会う舞台
- たかだか360人月。その人月分の話が聞ける。
- なぜ転職したか?
- 6000人が変わるのを待つには、時間が短い。
- ユーザの声をもっと聞きたかった。
Episode 3
- 職人肌のエンジニアが多い。勉強会主催者もいる。
- 3チームのスクラムマスターを担当、障害事をやっつけている。
問題点
- ドライブ力が物足りない
- 職人肌の人は問題設定をして片付けるが、ビジネスサイドは割と苦手?突破力
- 開発プロセスが未成熟
- と言うよりも個人では行ける→チームとしては?な感じ
- もったいない!
Action
- 姿勢を見つめなおす
- 正解が無い問題を自分達で考える
- フィードバックを正面から受ける
- 透明性を維持する
- 朝会、ふりかえりを実施
- タスクボード
- 加速する仕掛けを用いる
- jenkins, redmine
- チーム力を上げる"朝会"のコツ
- PO勉強会等を実施
結果
- 自律的なチームになりつつある
- チームのアジリティも上がりつつある
- まだまだ、これからの楽しみ。
- ちなみに今、23時就寝、03時起床、06時出社という生活を送られているらしいです。すごい!
最後に
- 情熱はスゴイ大事。
- しかしPassionを独りで燃やし続けるのは難しい…
- コミュニティで仲間を見つけていく
- 巻き込まれてくれている仲間にThanks!
- 一番伝えたいこと:
中村洋さんとは、振り返ってみると2011/09/08開催『第1回品川Redmine勉強会』で講演を拝聴しておりましたね。(^^;) 今回改めて御挨拶させて頂き、幾つかお話もさせて頂きました。ありがとうございました!
実行力、決断力、そしてチームを改善に導くスキル。そのどれもが参考にさせて頂きたくなるようなものが多い講演でした。社内勉強会に関しては自分はもう随分前に匙を投げた感はありますが(笑)、社内だけでは無くて勉強会やコミュニティ全般にもこの類の事は言えると思いますので、参考にしたいと思います。