Developers [Social Enterprise] Summit 2012(夏サミ)に参加してきた #natsumi


(写真:懇親会冒頭での岩切さん)

2012年のDevelopers Summit(以下デブサミ)の総合テーマは「10年後も世界で通じるエンジニアであるために」

ITの進化が、エンタープライズからコマーシャルベースに流れていく時代から、
コマーシャルで発達したテクノロジーが、エンタープライズの世界に伝播していく循環が始まっています。

ややもすると、コンシューマベースのテクノロジーの華やかさが取り上げられる昨今ですが、
エンタープライズなソフトウェア開発の中にも、テクノロジーの新たな冒険が始まっていることにフォーカスしたデブサミ(通称:夏サミ)
を行うことになりました。エンタープライズ系にフォーカスした「10年後も世界で通じるエンジニアであるために」カンファレンスを実施します。

夏サミは、これからのエンタープライズ系開発の場で肝になってくると思われる「ソーシャルメディアを使ったビジネスアプリケーション」と、
開発の現場に変化をもたらしている「ソーシャル×アジャイルを活用したイマドキの開発手法」の2軸でセッションを構成いたします。

10年後の自分のために、どのテクノロジーを追っていけばいいのか、また、エンタープライズ系デベロッパーでこのままいいのか、
見定めたいと思っているデベロッパーの方に、知的に楽しんでもらえる場を作りたいと思っております。

前回2012年02月に行われたデブサミ2012からほぼ5ヶ月、[social][enterprise]という視点で組まれたセッション構成のデブサミ、通称『夏サミ』がこの日行われ、参加してきました。


開催会場は東京コンファレンスセンター/Tokyo Conference center@品川。品川駅港南口から程近い場所にあるビルです。この日は朝からあっつい一日でした…。建物の中に入るまでに汗ダラダラ。(※勿論会場内は空調バッチリでした)

と言うかですね、これは参加者の中でもしかしたら自分だけが気付いたのかも知れないネタなのでここで紹介しときます。品川駅改札を抜けて港南口方面に行く際は広い通り with 無数の広告表示用モニタが設置されてるのですが、ふとそこに目をやった際に流れてた天気予報のお姉さんの名前が...

な、なつみ(#natsumi)…?! (※#natsumi=今回のハッシュタグ)


今回は何かが起きるのかもしれない…(しろめ


ちなみに今回、参加したセッションは[S-1]→[B-2]→[A-3]→[A-4](途中休憩を挟んだ)。以下参戦メモ。

基調講演【S-1】クラウドが破壊するもの、創造するもの

クラウドは、これまで使われてきた技術やビジネスモデルに対する破壊的テクノロジーとしての性格を備えており、
実際に多くの変化が起ころうとしています。一方でその変化の波に乗って新たに創造される分野もあることが見えてきました。
何が創造されようとしているのか、そのひとつであるエンタープライズソーシャルはどのようなものなのか。
オープニングトークに続いてゲストスピーカーたちの発言を聞いていきます。
  • 実行委員長:及川さん
    • テーマは『ソーシャルエンタープライズ』。
    • また新しいバズワードかぁ?と思う人もいるかも知れません。
    • 特定のテクノロジーを指すものでは無い。ソリューション・パッケージなどではない。新しい考え方。
    • これがソーシャルエンタープライズだ!というつもり(の場)でもない。
    • そういう場で何が出来るか。情報提供だけでなく、『気付き』を持って頂いて、行動に移して頂ければ。
    • 夕方にはビアバッシュも。是非お楽しみ下さい!

Part1: OverView『クラウドが破壊するもの、創造するもの』

  • 総合司会:新野さん
    • 自己紹介
    • 前日Twitterが落ちた件について言及
  • クラウドがもたらす変化とは?
    • あらゆるリソースがソフトウェアで調達可能
    • オンデマンドでスケールアウト/スケールイン
    • 事実上無限のリソース
    • 高度な運用の自動化
    • グローバル展開
  • クラウドが破壊するもの
    • (1).従来のシステムインテグレーション
      • ラクルが得意だったあるSI『受注単価が最大2桁下がった』
        • ハードウェア不要、インストール不要、チューニング不要
        • PaaSだけで開発も簡単、短納期、低コスト
        • 売り上げ維持にはより多くの案件が必要に
        • 中小企業が大規模システムに対応
    • (2).労働集約的なシステム運用
      • Sierで運用担当しています。PaaSで運用は必要ですか?』『いらないです(クラウド開発経験者)』
        • インストール不要、トラブルシュート不要、オートスケールアウト
        • 運用は徹底的に自動化する方向へ
        • モニタリングはちょっと必要か
        • DevOpsで開発と運用の区切りは無くなっていくか?
    • (3).オンプレミス及びパッケージソフトウェア
    • クラウドの破壊から逃げよう!
      • 成功するための大事な条件は、成功しやすい市場にいること。
      • デベロッパーは破壊から逃れて創造へ向かおう。
      • もちろん、仮説が正しいとは限らない。自分で判断しよう。
  • クラウドが創造するもの
    • サービスモデル
      • オンサイトサポート不要
      • 小規模でも展開可能、グローバルへ
      • AppStore、マーケットプレイスの登場
      • DevOps的なオペレーションがカギ
        • ※パッケージ展開は規模的に難しかったソフトウェアベンダでも、サービスで勝負出来る
    • モバイルを含むマルチデバイス展開
      • 主要機能はクラウド側で実装
      • ビューをデバイス毎に最適化
      • サービス側とセットで、どこでも利用可能
        • ※これらかのアプリケーション、サービスはマルチデバイス対応が必要に
    • ビッグデータの活用
      • 大規模並列処理、大規模ストレージの普及
      • これまで不可能だった分析処理を実現
      • 何をどう分析するかが重要に
      • データサイエンティストといった職種が取りざたされる
    • 創造するもの
      • サービスモデルの登場
      • モバイルの躍進ビッグデータの活用
      • ビジネスサイクルの迅速化
      • グローバルマーケットへの進出
      • すべてコミュニケーションがカギ。ソーシャルメディア
  • 業務アプリケーションのソーシャル化が始まっている
    • セールスフォースドットコム、Chatterを発表(2009年11月)
      • Facebookやtwを使ったとき、エンタープレイ図こらぼはこのようになるべきだと革新した(マーク・ベニオフ氏)
      • その他・事例を幾つか紹介。
    • エンタープライズのソーシャル化は明確なトレンド。
  • あらゆる業務アプリにソーシャルやコラボ機能が組み込まれていく…
  • ソーシャルを基盤にした新しいアイデア
    • 分析
    • コラボレーション、業務ワークフロー
    • アプリケーション連携
    • ボット(トリガー/リマインダー/予測など)
  • ソーシャルエンタープライズ疲れ?
    • メールを見て/社内ソーシャルのChatterを見て/TwiiterやFacebookをみて/IMを見て/開発者用のWikiをみて/チケット管理システムを見て...
    • コラボレーションのサイロ化?
      • ※業務システムのサイロ化はSOAで解決すると、IBMは言っている
      • (サイロ化されたコラボレーションも疎結合が必要ではないか?)
  • ソーシャルにもESBのような、何らかの共通基盤が必要では?
  • 標準技術も出て来ている…
    • OpenSOcial 2.0
      • アクティビティストリーム
      • ガジェットフォーマット
      • Oauth 2.0
      • 共通コンテナ
    • OpenID Connect
  • 結び
    • ソーシャル機能は、業務アプリの基盤のひとつに
    • 基盤技術の主流が何になるかはまだ分からない。
    • OpenSocialOpenID Connect などの標準も出て来ているが、今は製品毎のAPIの方が一般的か。

Part2: Relay Talk

グーグル株式会社:藤井 彰人 氏
    • ユーザの変化:キーワードはシンプル。
      • グローバル
      • みんなで
      • スピード
    • テクノロジーの変化
  • 新しいITの指針
  • 個人の生産性/物理的なオフィス/標準的な勤務体系/会社のデバイス から…
    • Any Where どこでも
    • Any Time いつでも
    • Any Team どのチームとでも
    • Any Device どんなデバイスでも
  • コラボレーションとしてのgoogle Apps
  • idea comes from everywhere (社是)
    • こういったものを具現化する仕組み、会社が必要。
  • (google docsgoogle ハングアウトを使って品川〜六本木で3人でデモ実演)
  • 人と基盤を繋ぐ環境の上で、何が出来るのか。
  • Go higher


  • Creativity Loves Constraint
    • 不可能と思える大きなテーマを、クラウドで業務構築出来ると考えて頂きたい。
日本マイクロソフト株式会社 西脇 資哲 氏
  • ソーシャルな話にシフトさせて頂きたいと思います。
  • MSがエンタープライズソーシャルで何を考えているか
  • 身近に、どう実現しているかをお話し。

  • Enterprise Social in MS
    • リアルタイムコミュニケーションの実現
    • エンタープライズレベルのソーシャル基盤
    • ビジネスプロセスとの統合
    • ビッグデータ分析アプリケーション基盤
    • ソーシャルデバイスコンシューママーケット
    • これらが基盤として統合の流れに。
  • (デモ)Sharepoint最新版
    • Office Talkという製品(社外に出てなかった!)→Office 365についに乗ることに。
  • (デモ)Yammer/Yammer+App+
  • MS関連のTwitterは全部分析対象になっている。
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 村上 明子 氏
  • ソーシャル活用のための分析技術
  • 成功のための4つの要素
    • Reach
      • 人がどこにいようと、どこで仕事をしてようと、つながる
    • Discover
      • 新しいビジネスの知見を得るためにデータをモニタリング&分析
    • Engane
      • 状況に応じて人が必要な情報へアクセス出来る
    • Act
      • ビジネスを優位に進めるために知見/インテリジェンスを活用
  • ソーシャル・ツール活用のための3つの要素
    • コンテンツ:人のスキル、経験、指向、オンラインでの評判などを構造的、体系的にデジタル化
    • 人とデータの解析:要求毎に素早く構築可能な解析プラットフォームが人中心プロセスの最適化を実現
    • 人の活性化:状況やニーズにコンテンツを適応させ、様々なデバイスを使って、多用な人材を…
  • 分析のために必要な技術
  • "流れるデータ"の分析例
  • "蓄積されたデータ"の分析例
    • 世の中の『センサー』としてのソーシャル:震災時の不足物を把握
  • リスクマネージメントとしてのソーシャル分析
    • 注目されているニュースが、どのような評判と共に拡散しているかをチェック
  • ソーシャル分析活用のシナリオ:通常時と非常時
  • 分析がもたらすエンタープライズソーシャルの未来
株式会社セールスフォース・ドットコム 関 孝則 氏
  • ソーシャルは『繋がる』がキーワード
  • 避けられない波としてのソーシャル
  • ソーシャルの中での企業の繋がり方
    • 沢山の声を元に対応する、沢山の超えに影響を与えるソーシャル企業
    • 双方向の対話が出来る
  • ソーシャルの顧客の声を聴く
    • Radian6
  • 顧客のソーシャルプロファイルを
    • 顧客を満足させるには、顧客を知り、好みを把握すること
  • 企業の中でのソーシャル
  • 企業に関わるソーシャルなコミュニティを
  • 分断されてきた企業データ、必要な情報は入手困難
    • 定型データはアプリケーション単位で整理されてきた。
    • 非定型データは種類別にしか整理の試みはなかった
  • ソーシャルで今までのデータと繋がる
    • Chatter
  • プロセスの定型データとソーシャル化の非定型の融合
    • ソーシャルBPMという世界:米国で非常に強い勢い。
  • Chatterでアプリケーションをソーシャル化
  • ソーシャル・エンタープライズ実現のアーキテクチャ

【B-2】エンタープライズ開発におけるコラボレーション - JIRAによる顧客と開発チームのつなぎ方

  • グロースエクスパートナーズ株式会社 事業推進本部 本部長 / 日本 Java ユーザグループ 会長 /

  日本Springユーザー会 幹事 鈴木 雄介 氏 鈴木雄介 (TwitterID:@yusuke_arclamp)

近年、エンタープライズシステムの開発現場では多様なステークホルダーが関わるようになっており、
それぞれの立場を超えたコミュニケーション の円滑化が大きな課題となっています。

弊社ではオンライン課題管理ツール「JIRA」を活用し、自社内のみならず、
「顧客と自社」「自社とオ フショア」をつなぐことでコラボレーティブなプロジェクト運営を行っています。

「WBS」や「ガントチャート」など従来からあるツールと「JIRA」の使い分け、セキュリティ対策などを含めた
実践的な使いこなしのテク ニックを紹介します。
  • 自己紹介
  • はじめに
    • この講演を聴いて欲しい方
      • 顧客・外注先とのコミュニケーションに悩んでおり、プロジェクトとしても改善したい
      • でも、アジャイルもWFもしっくりこない
      • 理論だけでなく実体験も知りたい
エンタープライズ開発の状況
  • WFの限界
    • 計画と実行における問題
      • スコープ管理と時間管理の計画ブレが大きい
      • 成果物のブレが大きい
      • 複雑で不確定な事に対応しきれない
    • 逆に言えば、計画と実行にブレが無ければ、全体最適となり効率的
      • 工程毎の棚卸しと計画立案
  • アジャイルムーブメント
    • イテレーションなタイムボックス型によるマネジメント
      • 従来のWFはスコープ優先
    • イテレーション毎の棚卸しと優先順位/リソース割り当て判定
    • 顧客との対話
      • 機能による合意形成
      • 動くソフトウェアからのフィードバック
  • アジャイルの限界
    • 人的リソースによる制約が大きい
      • 継続的な一定リソースの確保
      • 緊密なコミュニケーション
      • 外注契約(請負/委任)との不一致
    • アーキテクチャへの依存度が高い
      • 全体感の事前共有が出来てないと漸進的に作業が出来ない
    • 自社内の小規模な保守運用に最適
      • 新規で大きなやつだと大変。躓く場合も。
  • エンタープライズ開発は『複雑且つ不確定でありながら、短納期でスコープに
    • 妥協が許されない』という状況へ
      • WFで解決出来ない事は明らか
      • 一方でアジャイルに持ち込むには障害が大きい
最適なプロセスを求めて
  • どんな開発プロセスでも『作業の管理』と『コミュニケーションの管理』が必要
    • 作業の管理
      • 成果物を作成するための行為を管理する
      • タスク/ワークの管理
    • コミュニケーションの管理
      • 作業の明確化・成果物の検証などに置いて発生する『関係者間でのやり取り』を管理
    • QA・バグ・変更管理
  • 作業の管理
    • 計画:開発プロセスに関わらず一緒
      • 作業定義>作業順序設定|見積|担当者割り当
    • 管理:管理対象規模毎に違いあり
      • アジャイルは管理対象が少ない/小さいので一覧と日次共有。
      • BTSの活用(タスク/担当者/ステータス)
      • WFは管理対象が多い・大きいのでWBS(タスク/手順/担当者/日程/進捗率)
  • コミュニケーションの管理
    • 管理:
      • アジャイルBTSで実施。もしくは短サイクルなので記憶に頼る(オンサイト顧客)
      • WFではQA管理/課題管理/リスク管理/変更管理などなど。伝統のEXCEL
    • 結局、対象物によって適切なものを選ぶしかない
      • プロセスは手段。プロセス実施が目的になった瞬間に失敗する
      • 1システムであっても、ドメインコンポーネントごと、あるいはフェーズ毎に異なっている
      • ただし、あまりバラバラでは非効率になるのでバランスは必要
    • 要は『その頭を使いなさい』
      • プロセスに盲目的になってはいけない
      • 銀の弾丸は存在しない
      • ただ、幾つかのプラクティスはある。
  • コラボレーション管理
    • 弊社におけるコミュ管理のプラクティス
      • どんなプロセスであっても採用する事が出来、効果を発揮する
      • 大事な事は顧客・外注先とチームをいかに連携させるか
    • 背景:
      • 利害関係が増加&分散
        • 顧客(ビジネス・企画・インフラ・開発・保守…)
        • 外注先(オフショア/にあしょあ)
        • 他システム担当者
      • 窓口型のコミュニケーションが機能しない
        • 窓口に求められる知識が広い
      • EXCELではもはや限界
        • 見積もり計算はEXCELが最強
          • EXCELが無くなれば良いとは全く思ってません
    • 解決策
      • 窓口型から多対多のコラボレーション型へ
        • イシューを中心に多用な人が関わる
        • イシュー毎に関わるタイミングは非同期的
      • オンラインツールによって"共有"をする
    • 心得
      • 透明なマネジメント
        • 信頼こそ最大のコスト削減
        • 不透明(≠嘘)なマネジメントは非効率
        • ※直球と変化球の投げ分けは必要
      • 窓口型併用/定期的な棚卸し
        • 窓口型であるべき部分もある(お金の話とか)
        • 個人だけに責任を負わせない
JIRA


  • 特徴
    • ともかく使い易い
      • 見た目がかっこいい(重要)
      • 連続入力に最適化
      • Ajaxインタフェースで直感的
      • マニュアルレス

    • マルチPJ、認可管理、ワークフロー制御
      • 複数プロジェクトが前提
      • グループとロールによる認可管理
      • カスタマイズ可能なワークフロー機能

    • Office連携
      • 課題一覧はEXCEL/WORDで出力可能
    • コラボレーション機能
      • メンション(@xxx)
      • アクティビティストリーム
      • シェア
      • ウオッチ
      • 投票(いいね!)

    • API
      • RESTful APIで外部アプリケーションとの連携が可能
      • 例えMinecraftでも

    • 他製品連携
      • いろいろ。
  • アトラシアン
    • モチベーション3.0で紹介
    • 開発環境ツールベンダーの3大リーダー
    • JIRA:料金について
  • 使いこなしのコツ
  • こういう場合は弊社にご連絡を
  • 活用事例
  • まとめ

【A-3】カスタム開発プラットフォーム Salesforce Heroku 〜 ソーシャルアプリケーションを支える技術 〜

ChatterやYammerの導入といった、企業の内側のソーシャル化の試みと平行して
コンシューマーのソーシャル・プロファイルを活用したマーケティング手法の強化など、
企業の外側へのソーシャル化の取り組みもはじまっています。

このセッションではHeroku 上で稼働しているコンシューマー向けのソーシャル・マーケティングを支援する
サービス事例の紹介と、それらを支えるHerokuの技術についてお話しします。

<林田さんのセッション>

  • 自己紹介
  • 企業のソーシャル活用の可能性
    • 情報の流れの進化(一方向から双方向)
    • そして多方向・多様化時代へ
    • 多方向時代の情報活用(従来型の問題点)
    • 多方向時代の情報活用(ソーシャル型)
    • ソーシャル型では単純に見えない声を見つけるだけで無く、それ以外の隠れた情報をも見つけ出し、効率的に改善のための投資が出来る
  • 企業のソーシャル化を阻む問題
    • 企業リスクに対する過度な恐怖
      • 企業が情報を出す事に対する恐怖
        • 数々の情報流出事件の発生によって危機意識が高まる
        • 個人情報の取り扱いについて国内でのリスクに対する声の高まり
    • 情報活用のための上手な出し方と守り方
    • 開発コミュニティの分断化
      • もう1つの問題
        • 企業システムの構築とソーシャル開発の分断(開発を依頼する会社が分かれてしまうケースが…)
    • エンジニア自身にも領域のカベが…
      • 開発者に存在する領域のカベ
        • 企業向けシステムを専門とするエンジニア(業種やプラットフォーム毎に分かれる)
  • ソーシャル化時代のシステム開発
    • 求められる案件に併せた柔軟な開発の必要性
      • システムへの要件の多様化
        • 情報収集の幅の広がり
        • 膨大な情報を活用
      • サービスインまでの早さが求められる(トレンドに乗り遅れない)
      • 目的達成のために様々な角度から検討する(常識にとらわれない)→エンジニア自身も領域への多方向化を求められる時代へ
    • ソーシャル化によりエンジニア自身に求められるスキルが増える
      • 業務からアプリとインフラ、クライアント技術まで幅広いスキル
      • その上で専門性をより高めた価値の高いエンジニアの必要性

      • 領域を跨がり、様々な知識や技術を駆使して要件を満たすシステムが
      • 構築出来て、その上で強みとなる専門領域を磨きスペシャリストを目指す

      • 社内標準に縛られすぎない
        • 社内の標準を守るあまりに手段が目的になってしまうリスク
        • 要件が満たせなくなってしまうケースも…

    • 目的を達成するための最適なソリューション選定
      • システムの目的を明確にする
      • 目的に合ったソリューション選定(ゼロベース選定)
      • ※業務システム向けに標準化されたフレームワークや環境は、wbeサイ構築には
      • 向いていないケースが多く、工数増加や要件の未達成を引き起こす可能性も…


<相澤さんのセッション>

  • 自己紹介
  • Herokuについて
    • herokuカスタム:ソーシャルアプリケーションのプラットフォームのリーダー。
    • 2,000,000のアプリケーション
    • スタートアップ企業だけでなく、大企業でも採用
  • Heroku: 生産性に対するアプローチ
    • Herokuを利用するために新しく身につけなければならないスキルは(ほとんど)ない
    • 既に優れた開発者の間で実践されている開発の流れを支援する
    • 足し算ではなく、掛け算。
  • 特徴:
    • 開発者の生産性をアプリケーションにフォーカル
      • 提供するサービス(=ビジネス)の本質ではない作業を極小化
      • サーバーの存在を意識しない
      • バージョン管理としてのデプロイ
      • サービス開始までの時間を劇的に短縮
      • エンジニアの生産性を最大化出来る手段を選択
        • あらゆる開発言語・フレームワークを実行可能
        • スケールイン・アウトを自由に行える
    • 事例:政府機関案件
      • ソーシャル+リアルイベントへの情報発信サイト
      • ビジネス案件〜サイト公開までを1週間で実現

【A-4】[パネルディスカッション] エンタープライズ✕ソーシャルエンジニアのスキルセット

  • モデレータ:-グロースエクスパートナーズ株式会社 事業推進本部 本部長 / 日本 Java ユーザグループ 会長 /

  日本Springユーザー会 幹事 鈴木 雄介 氏 鈴木雄介 (TwitterID:@yusuke_arclamp)

  • 進め方
    • 背景説明
    • 自己紹介:
    • テーマ3つ
    • まとめ

背景:

  • エンタープライズとは
    • お仕事をするためのシステム
  • エンタープライズで起きている変化
  • どうやら仕事の仕方は変わってきていて、ソーシャル的な問題解決手段が有効そう
  • でも、エンタープライズシステムがソーシャル対応できていない
  • お仕事にソーシャルを持ち込むってどうなの
  • 発送を変えないといけないの?
  • どういったスキルセットが必要なの?


以下、各種テーマについての議論。(※名前は敬称略)

テーマ1:ソーシャルとは何か?

  • (鈴木):まとまる気がしない!まずは見方から入って、言いたい事を言ってもらう。
  • (山本):
    • そうか、びしっと定まるというか、捉える意味合いが違うんじゃないか。
    • 主に、エンタープライズに応用できるキャリア
    • 今まではエンタープライズとソーシャルは対極にあるものだった
    • ソーシャルのプラットフォームはユーザ数が増えても大丈夫なようにスケーラビリティを担保、ちょっとくらい落ちてもいいかな
      • 昨日の件(Twitterが落ちた件)について言及
    • エンタープライズは対極
      • 勘定系で落ちると、ヘタしたら誰か死ぬこともある
    • これからはエンタープライズにソーシャル由来のものが付加されていくのでは
    • これからーエンタープライズで応用
      • グラフ
      • スケール
      • API
  • (藤本):
    • API提供するのって、いわゆるソーシャルよりもepの方がちゃんと提供していたのでは?
    • いわゆるepで提供していたものとの違いは何かあるのか。
  • (山本):
    • SOAとかは重すぎたのでは。先を考えすぎてたのでは。
    • 夢物語を描きすぎてた
    • インタフェースによってグラフ化のビジネスが制限されてしまう。
      • 一度決めたら変えられない
    • 今はAPIがカジュアルに、ガラガラ変わってる。
    • テスト手法も盛んになってきたので、変更に対応しやすくなっている。失敗したら直せば良い。
  • (藤本):
    • ソーシャルとは何か
      • 対義語を考えてみる
      • 実際には程度問題ではあろうかと
        • 外部との関わりが全くないってことは無いので
        • 頻度/スピード/広さの変化が引き起こす何か
      • ソーシャルって言っておけばいいんじゃないか問題とか
  • (大沢):
    • デベロッパーとして大きく成長させてくれるツール
    • デベロッパーにとって今後生きのこるために身につけなければならない能力、スキル

テーマ2:仕事の中でソーシャルプラットフォームをどう活用していますか?

  • 個人ユーザーの視点
  • お仕事の中でソーシャルプラットフォームを利用していると思いますが、どう活用しているか?
  • (藤本):
    • マスで言ってるようなソーシャルに対して振舞わないと追いつかない部分が社内にもある
    • 情報を上手く行き渡らせるか、というのは社内に於いても大事
    • 社内にもgithub
    • 最近セキュリティの情報をどうやったら見つけやすいか、という話になる
      • Twitter見たほうが早いよね
    • 弊害:わかった気になっちゃう問題
      • まとめとかみて、うん→あんま深く調べない
  • (大沢):
    • ソーシャルツールは使っている、活発に。
    • どういう効果があったか、というのを話した。
    • 壁があった:何をやっているかが良く見えてなかった
    • Chatterを使い始めたら共有できることが一杯あった
    • ソーシャルを使うことでエンジニアのスキルが上がる、という側面
  • (鈴木):
    • これはオープンすぎてこまった、という事は?
  • (藤本):
    • そんなに無かったかも?
    • とはいえ社外秘もあるわけで…なかなかそこまでは
    • 社内の幾つかのライブラリはガンガン外部に公開
    • 線引きする・そのための経験を積むことは重要。
    • このへんまでセーフかな?というのはあるのかしら
    • どこを公開してどこを公開しないか
  • (山本):
    • Twitterでは出来る限り公開している。
    • どこを境にするか…コンポーネント
    • 最初から公開前提で作る場合も、そうでない場合も
    • 仕事に於いてはweb系の企業は仕組みは凄いシンプル
      • みんながバルスといっても耐えられるかどうかはわからないけど
    • いかに差別化するか、ブラッシュアップするか
      • そぎ落とすか…そこはコンフィデンシャル。
      • 社内で共有するにはどうするか…社内ではツール乱立している。やまもとさんは勝手にyammer使ってるらしい
      • confluence,jira等も利用
    • メールはもう残念な存在
      • なくなることは無いけれども
    • 最近のものは(タイムライン)が特徴
      • 古い情報は見なくても良いですよ
    • タイムラインを通じて情報入手・情報共有していく必要性がある。
  • (大沢):
    • タイムラインは今後主流になるのでは。
    • 今後共通するUIは『タイムライン』になっていく。
    • 統合するために、ソーシャルリスニングツールを買収(APIレベルではなく、UIレベルで) / Salesfoece.comでは考えているらしい
    • →そこを一番気合入れているのがfacebook
  • (山本):
    • 情報の鮮度はいつまで保たれるのか?
      • Facebookの使われ方の性質による
      • 緊急度にもよるけど、その日のうちに返してくれれば。
      • Twitterだと10分位?
  • (鈴木):
    • アルゴリズムの実装を行う上で、何をかんがえていかないと行けないと思いますか?
  • (大沢):
    • オープンになるしかないんじゃないですか?
  • (藤本)
    • こたえはむずかしい
    • ニュートラルに結果を評価する仕組みを入れつつ…
    • 絶対最適な解というのはない。
  • (山本):
    • TwitterTL、一部調整している場合もあります。(時間軸通りに並べると負荷かかる場合もあるので)
    • 検閲に繋がる部分があるのか?というもんだい
  • (鈴木):
    • エンタープライズ→ソーシャルに向かう際、必ずしもオープンにすれば良いってもんでもない。
    • 晒されているからこその部分もあるのでは

テーマ3:ソーシャルプラットフォームを使いこなしているエンジニアの特徴は?

  • プラットフォームを利用して開発をするエンジニアの視点
  • プラットフォームをうまく使っているエンジニアは何が違うのか?どういうスキルや視点を持っているのか?
  • (山本):
    • 会場に着ている人は既に活用してるのでは。
    • 謙遜・恐縮せずにどんどん聞いて欲しい。
    • 自分で調べる能力は大事だけど、損益分岐点を見極めて判断を。
    • つぶやいたら有名人がつぶやきで教えてくれる、そんな事今までなかった。
    • 全部教えて君じゃだだめだけどね
    • 気にせずどんどん聞こう
    • Ggrksみたいな事言われても気にすんな
      • 日本はggrks文化が発達している
    • どんどんオープンにしていく事が大事
      • コード見せてバグ出し、レビューしてもらおう
  • (藤本):
    • 敢えて逆を言えば、すごい情報がたまりやすいのは良い。
    • 戒めとして、twitterを始めてブログ書かなくなった
    • エンジニアはソースコード書いてなんぼ
    • いっぱいソースコードを書こう
    • 諸々の敷居が下がり、色々やりやすくなった
  • (大沢):
    • 情報発信力があれば、活躍できる。(経験から)
    • 今後epの世界で活躍するエンジニアがsc方向へ行くには、『スケール』というものを考えてものを考えるのが必要
  • まとめ
    • (鈴木):
      • ユーザのことをもっと考えていこう。
      • ソーシャルだから関係ない、と言う事ではない。

この後は幾つか質疑応答が行われてました。実際は30分程延長されており、会場横では懇親会の準備が着々と進んでたようです。

OpenJamについて

夏サミでは、講演型セッションの他にも会場内で色々な催しが行われておりました。その中の1つ、『OpenJam』について、川口さんが氏のブログに於いて映像つきでまとめられております。

個人的には1度挨拶に行った程度で詳細を窺い知る事が出来なかったところですので、このエントリはとても助かります。後程じっくり見てみたいと思います。

懇親会

この後別件で用事があったので、懇親会は岩切さんのお言葉と乾杯の挨拶を聞いた時点で退散。

今回のこの『夏サミ』、以前のデブサミ2012に比べると若干つぶやきの流量が少ないな〜と思いましたが、そのあたりは参加者層の違いにももしかしたら要因はあったのかもしれません。(スーツな方、ご年配な方が多めな印象だった)

個人的にも参加することで有用な情報は幾つも得られたのですが、どちらかというとより上の層の人を連れてくるべき、参加させるべきだったのかも知れません。


夏サミ実行委員長の皆様、各セッションの講演者の皆様、そして当日御参加された皆様。ありがとうございました!


その他関連ブログ:

Togetter一覧

今回は開催に先立ち、『大佐』ことchie (p・ェ・)p (TwitterID:@crea_memo)さんが『とぅぎゃり隊やります!』と先陣を切って手を挙げておられたので、それに助太刀する形で自分も挙手。そしてNao YAMAMOTO (TwitterID:@natsu_nanana)さんもまとめをお手伝いして頂けるという事で計3人で計15個のまとめを行いました。

Togetterの一覧は以下になります。

基調講演
  • [【S-1】What is Social Enterprise ? 企業システムの近未来を夢想する(仮) #natsumiS1 - Togetter]