アジャイルサムライ読書会(湯島道場) 第二回 水の巻に参加してきた #agilesamurai #湯島道場


(写真:『湯島道場』こと開催場所となった会議室)


先週に引き続き、今週も書籍『アジャイルサムライ』読書会@湯島道場(於:株式会社アルティネット様)に参加してきました。

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

The Agile Samurai: How Agile Masters Deliver Great Software (Pragmatic Programmers)

The Agile Samurai: How Agile Masters Deliver Great Software (Pragmatic Programmers)

アジャイルサムライ』読書会公式&ポータルサイトはこちら。

また、『アジャイルサムライ』読書会湯島道場に関するページは以下。

今回は直前でのキャンセルもちょこちょこあったりで開始時点では若干の空席があったものの、主催者であるKiichi Kajiura(TwitterID:@ShiroKappa) さんの迅速な連絡等により、途中参加等で会の中盤には満員となりました。


読書会第2回の範囲は第2部(3章〜5章)。目次レベルの内容がこちら。

第II部 アジャイルな方向づけ
  第3章 みんなをバスに乗せる
    3.1 プロジェクトがだめになるのはなぜか
    3.2 手ごわい質問をする
    3.3 インセプションデッキのご紹介
    3.4 インセプションデッキの仕組み
	3.5 インセプションデッキの課題一覧
  第4章 全体像を捉える
    4.1 我われはなぜここにいるのか?
    4.2 エレベーターピッチを作る
    4.3 パッケージデザインを作る
    4.4 やらないことリストを作る
    4.5 「ご近所さん」を探せ
  第5章 具現化させる
    5.1 解決案を描く
    5.2 夜も眠れなくなるような問題は何だろう?
    5.3 期間を見極める
    5.4 何を諦めるのかをはっきりさせる
    5.5 何がどれだけ必要なのか

アイスブレイク

前回第1回に参加されていない方で今回が初参加の方のみ、前回同様の約1分間以内での自己紹介を実施。ここでの時間とあとは途中参加された方々も4名ほど居られたので、時間を取って各自自己紹介がありました。

LT

本日のLTはお二方。

@山口泰宏(TwitterID:@yyasuhiro) さん
  • 考え方が変わった事ははありますか?
    • 第5章『具現化させる』:何を諦めるのかをはっきりさせる、というテーマ。
      • 消極的な感じが自分の中でピッタリ来る部分があった。
      • 『荒ぶる四天王』の要素・・・品質、時間、予算、スコープ
        • これらについては、『箱』をイメージした。(縦横高さが時間・予算・スコープ、中身に品質)
      • 過去を振り返っていくと、『3辺が固定化されているのに品質が下がっていく』イメージだった
      • いつか爆発してしまうのでは?
      • そんな考えだったので、『スコープは変えられる』というのは新鮮だった。
        • 以前は『平面』を想像していた。(縦×横=時間×予算、平面上が品質)
    • スコープのみが変更可能、いう考え方は今までの自分の中には無かった。
    • 良いモノをつくりたい、という考えはみんな同じはず。

  • 再度問う。
    • 考え方が変わった事はありますか?
    • 気付きを共有して、良いものにしていきましょう。
@あまめちかっぽ(大和)(TwitterID:@amameci) さん
  • 正装で登壇。その後参加者からは普通に『○○○(正装した職業)さん』と呼ばれていました。
  • インセプションデッキを作ってみた、というお話。主に4章で扱っている5つのポイントについて考えて(作って)みた。
  • 全体像
    • 『我々は何故、ここに居るのか?』という自問。
    • エレベーターピッチ
    • パッケージデザイン…本来の視点と異なる部分が出て来たのでこのポイントはパスした。
    • やらない事リストの作成…比較的明確に。
    • ご近所さんを探そう
      • 意外と多く出て来た。
    • 後から入ると知らない事も多い。
    • 何を諦めるのか、という考え…『トレードオフ・スライダー』を使ってみた。(下記サイトではFlashベースのアプリが利用可能)


    • 感想
      • 難しい!
      • 進行形でも分かっていないところがあった。
      • インセプションデッキ作成に際して、時間をとって(一緒に作ったメンバーに)事前説明を行っておいたほうが良かったかも。
      • 慌てずに作りましょう。残りはそのうち…

座談会

LTのお二方からの『呼びかけ』を取っ掛かりに、後は流れのままに議論を展開。前回同様、会話のある程度の固まり毎に、追えた部分をメモ。

  • ★皆さんの仕事上で、気付きがあったかどうか?
  • 変わってない、というか忘れてた。
    • 書籍内で語られる『イメージ』に合わせよう、大事だと言いつつも、実際やってなかった。
    • 『侍に斬られた』気持ち。
    • 意識の統一は取れた。
  • PMBOKとの類似性
  • リスク・コミュニケーション、スコープ等々…計9つの管理項目があるのだが、通ずる部分も。
    • 改めて『現実的だな、現場導入向けの本だな…』。
      • PMBOKの解説・・・はじめから外向けに用意されているもの?
      • 中間のちょうどな部分を解説。
      • アジャイル的な書籍、内向けに書いているような内容のものが多いような気がした。
  • 変わったというより、今まで知らなかった。
    • スコープを変えていいんだ…!
    • 期限は決めちゃダメ、そのなかで頑張りましょう
  • 関西のスクラムな方と仕様凍結・仕様変更についてトーク(TL上)
    • WFでもスコープは変わるもんだ、お客さんとネゴれる用に苦心
      • 期間・コストは変えられない・・・
      • 下げているのがスコープの場合、品質の問題もある『多少バギーでも勘弁してください(一応動くから)…』
      • 価値を保証するもの(テスト)は少し勘弁して欲しい。
      • スコープを変える・・・ネガティブに寄りがち
        • お客さんの満足度を如何に実現するかが大事
        • 完成に品質を追いませんよ、という甲乙、契約
  • 『仕様凍結』はスコープを変える上では有りでは?
    • ベースラインがあってからの交渉。
    • 凍結しても仕様は変わる。
    • 軸としないと、凍結しないと…
      • WFで受ける時はベースラインとして凍結が必要。
    • アジャイルでは凍結は有り得ない。
      • 未来の事は見積もらない。半年先見積もっても・・・
  • イテレーション単位で、凍結しているとも言えるのでは?
    • そうとも言える。ただ、言語の齟齬が非常に生まれやすい。
    • イテレーションごとに凍結しているが、勘違いしている節もある。
    • 『凍結』というかは人それぞれ。全体では無く分割しているだけ。
  • 1つだけ、変わったことがある。
    • 第5章 P.96『最後のスライドを仕上げる』での以下のテキストに、『現実的だな…/今まで言って来なかった部分だ…』と感銘。
結局、彼等(ステークホルダー)が欲しい答えは以下の2つだけ。
・いつ完了するのか?
・いくら掛かるのか?
  • ★我々はなぜここに居るのか、を考えたことはありますか?
  • 以前若い人が辞めてしまった。
      • 言われた作業をやることが仕事だと思っていた
      • その人に対して『だったらバイトでいいじゃん!』
    • この会社でどういう立ち位置にいるのか?どういう役に立てるのか?はは考えるけど・・・
    • 私はなぜここにいるのか?は考えなかった。
      • 職場にとって/自分の会社にとってどういう役割を果たせば良いのか・・・
  • 私は普段結構考えている
    • 目的は何?/優先順位
      • 金の絡む所には、その辺を持ってかないと話にならない。
      • 改めて、やろうと思ってやれてない事ではある。
    • みんなで共有しよう、というのは考えてなかった。
      • 自分では考えているけど。
  • 一番根本的であり、手強い質問をする。
    • 根っこを掘り起こしやすい質問。
    • 良い質問をしないと、問題が明らかにならない。
      • TOC
      • 製造業の考え方
      • WIN-WIN
      • インセプションデッキの質問のうち何個かは、現場や職種によって変わるものもあるのでは?
  • どうしてそう考えたの?というのをチームで共有出来るのは大きい。
  • [コラムにあった]自分自身で現場を確かめる、というのは大事。
    • 体験談や、現場見学の経験にまつわる話を聞ければ…
      • 研修講師という立場な方のお話。
        • 現場って、割と近いような遠いような…
        • 良く考えると、受講者=現場に居る人達。
        • その人達から話を聞いて、教室内で再現してみた事は、良い経験。
        • 立場の違いはあれど、努力出来る環境はあるはず。
      • SI・受託系な方のお話
        • 不特定多数を相手にした開発で使っている人が使ってるところを見たことがある人居ますか?
      • 物流システムでのお話。
        • 倉庫の人、運送会社のひと
          • 要件定義などで伺いに行くけど、現場のラインとかが分かってないと、全然感覚・要点が掴めない。
          • 現場を見ずに作ったモノが現場では全然ダメと言うことが分かった。
          • 現場訪れるのは大事。
  • 上記とは逆のパターン。
    • セールスエンジニアをしていた時、製品の機能の使い方が全然伝わって無くて違う使われ方をしていた。
      • ライセンスの問題とか絡んでいたり。予想外の使われ方に『うおお〜!』
      • 現場感の感覚は行ってみないと分からない。
      • 『この使い方は違うんだけどなぁ〜』/『このボタン押せば良いのにな〜』
      • 現場の人でも機能を分かっている、いないの差はある。

  • 常駐、客の顔が見える。
    • そうじゃないところでも使ってる所を見る。現場を見る。
    • 現場の空気、顔つきが違う。
    • 銀行のシステムの場合、支店などに訪れるだけでも違う。
      • 現場のシステムに違和感を感じる時もある。お堅い雰囲気に柔らかいフォント…みたいな。
  • 部署によって言葉が違う。
  • ★今週の範囲、3〜5章の中で気になった部分でご自由に。
  • 4章 全体像を捉える
    • 『パッケージを作る』は新鮮だった。
      • 最終的に、打ち上げのイメージを持て。
        • その日までにそうするにはどうすれば良いか考えよう。
        • これを最終的に作る為に、俺等はやるんだな。
        • こういう考えはしたことなかった。
  • ドキュメントベースでは無いが、口頭でそういうのはあった。
    • 例)データ入力を部下に頼む時、
    • お前の入れたデータがこうこうなるんだ、世の中が良くなるんだ!
      • お前のおかげで世界が変わるから、やってくれ!
    • インセプションデッキをは壁に貼り、更新していく。
    • 引き出しに入れてはダメ。
  • 優先ストーリーを考える
    • システム全体、フィーチャーより効能を。
    • 本当に得たいモノは何だ?
    • 効能をアピールしよう、というのは印象に残った。
  • 協力会社でデザイナをやられている方から聞いた話。
    • 日本の会社って、良くフィーチャーを前面に押し出すよね? 何ピクセルとか、何メガとか。
      • Apple等、海外企業はそうではない。センスが違う。
      • デザイナ系な人達には当たり前の事?
  • 全体像を捉える:『ご近所さんを探す』大事。
    • LT中で、いっぱい出て来た。出してみないと分からない。
      • 最初から居るのに、後になって出てくる時も。
    • 月1回しか使わない、見ない人にとってもシステムは大事。
      • 意外と『ご近所さんをを探す』事はおろそかにされているのでは?
  • インセプションデッキを作る時間は、実際あんま無いよね…
    • 基本設計XX日、詳細設計YY日とか決められてると…
    • インセプションデッキはここ(設計フェーズ?)には載せられない。
    • どこに入る?わからない?
  • *いつ作るの?インセプションデッキ
    • 案件を取ってからでは遅い。見積するまえに。
    • 必ずコンペするようなところだと作れないのでは。
    • 今朝作ってみた。試してみよう。
      • 『我々は何故・・・』
        • 隣のシステムをうちが作ってるからです、みたいな回答
        • 営業を含めて仕事を取りに行くタイミングで作ってみては?(SI営業)
        • 見積には乗らない、販売管理費あたり?
      • インセプションデッキを(作っておいて後で)配るのはイヤ。みんなで居るときに一緒に作りたい。
  • インセプションデッキを作ってみた別の狙い。
    • チームのメンバーが周りの人に話せるようになるために、作った。
    • チーム(営業含め)が自分たちの言葉で作るのが大事。後でもいい。みんなが動き始めた段階で。
  • インセプションデッキを見直す。
    • お客さんを入れて見直すことも有りでは?(お金があれば、だけど…)
  • インセプションデッキは、受託してから…
    • 要件定義段階で。
    • お客さんが本当に作りたいものなのか。
    • 見積依頼が来たときに、本当に作りたいもの
    • 3日くれ、一緒にインセプションデッキをつくろうと提案、しても良いのでは。
    • 今度見積依頼が来たら試して見ようと思っている
  • イデアが次々湧いてくるようなプロジェクトなら、成功するのでは。
    • 熱が在る人達叩き台をが作ってみて、それらをベースにしながらリソースを集めてみるというのも。
    • 手強い質問のひとつ。『お宅、一緒にやろうというやる気・覚悟はあるの?
  • インセプションデッキを作ることでプロジェクトにも深みが出て来るのでは。
    • 満足度を評価の対象に出来れば、インセプションデッキも取り入れ易いのかも
  • やらない事リスト
    • やらない事を共有しておく、やらなくていい事をやっちゃって遅延するなんて事も。
    • この辺りの情報は共有しておくことが大事。
  • 『結果的に…』
    • 結果ってもんは、やっぱりわからない。
  • スライダーは厄介。トレードオフ
    • どっちが大事なの?
      • どっちも大事です。
    • 順番を着けてください。
      • エンジニアは削りたい者は削りたい。
        • (客)優先順位さげたものは削られちゃうのでは?という不安
      • 5段階あったら、3より下に下げるのを嫌う節あり。
  • 時間はどうにも変えられん、という場合。
    • じゃあ、どうしましょうか?
    • 相談ベースでやってくと、どれか削るしか無い、という結論に。
    • スコープを削ると言うことに恐怖心を持たなくなる
  • 社内業務系プロジェクトでのお話。(※個人的にはこのお話が一番グッと来ました。)
    • 5段階での優先順位決め『どれも大事だ。』と5/4/3ばっかり。
    • 『えいくそ!』→2,1の評価を削ってを削って3段階に。『3段階したときにはこうですよね?』
      • 軸を5→4段階に変えると言う発想。デノミ。
      • 豪腕!
      • とても良いアイデア
      • 10段階評価→5段階に偏るようなら…という感じでやってもありなのでは?
      • (3段階に偏ったのは偶然だったが、結果的に良い形になった、らしいです。)
  • インセプションデッキををいつ作るか。
    • 作る立場にない。G、一番下っ端、そういう提案が出来ない。
      • そういう中でどう変えていくか。
      • TDDをTDDという言葉をつかわずに、導入提案。
        • 興味を持ってくれた。
        • 自動化、Nunitを使うという方向に。
  • チーム、ちょっと上の人に嫌われていないの前提な作戦。
  • ってか、勝手にやっちゃえ。
    • 説得出来ないなら、かってにやって実績を作ってしまう。
  • インセプションデッキ作成を勝手にやるのはどうやるのか?
    • チームのみんなに嫌われていないの前提。
  • 飲みに行くとこういう話になる。
    • 居酒屋トークですよ。
    • 喫煙所トークですよ(特に『夜も寝れない…』なんてのはそう。)
    • 充分に仲良くなったあとで、話を振って・埋めてみては?
    • 言ってみたら良いンじゃん?
    • 成果を貼りだすのはあり。
    • または、資料を提出して『私の考え、これで合ってますかね?』と問う。
      • 大体の人は見て、くれるんじゃないかな?

とまぁ、今回も色々な話が飛び交い、広がり、途切れる事無く議論が盛り上がっておりました。

ダイアログ・ふりかえり

4〜5名のグループに分かれて、ワールドカフェ形式による今日の読書会テーマの振り返り。計2度の振り返りの後、グループ毎に簡単な発表がなされました。(この流れは前回と同じですね。『ワールドカフェ』については前回エントリなどをご参照下さい。)

また、時間は前後しますが、ドーナツなどの差し入れも。ありがとうございます!

また、この場でも嬉し恥ずかしながら先日の誕生日の件でお祝いの拍手を頂きました。いやぁ、ありがとうございます♪(*^_^*)

懇親会

前回同様、同建物1〜2Fのうどん屋さんで懇親会へ。前回はうどん屋さんなのにうどんを頂く機会を逸してたので(笑)、今日はしっかり頂きました。美味!

参加者の中同士、会社が近いね〜みたいな話とか、アジャイルカンファレンスでの諸々に纏わるお話とか(自重云々の件とか…モゴモゴ)、色々興味深い話を聞けたり出来ました。あと、自分のブログの書きっ振りが自分の想像以上な見られ方をしているのに驚きと嬉しさと恥ずかしさと、な感じがした懇親会でした。

座談会ではコメント発せずで書記に徹してましたが、その後のワールドカフェで色々お話も出来たし、その辺は全然問題無いですよ〜。そこまで『俺に言わせろ!』的なコメントも無いですし(笑)今後機会を伺って討論に参加するかも知れないし知れないかもしれませんw

皆さんが白熱した議論をすればするほど、メモを取るのにも力が入りますので思う存分議論をして頂ければ、盛り上げて頂ければ!と思います。どうぞよろしくお願いします(笑)