Flex&Adobe AIR 勉強会(FxUG 第146回@東京)に参加してきた


(写真:@empitsu88 氏のLT実演風景)

2ヶ月振りのFxUG勉強会参戦。今回のテーマは『AIR2.7』と『Flash Builder 4.5.x』と言うことで個人的にも(Flash Builderのバージョンを事前に挙げていた事もあり)ホットなTOPICでもありました。いつもの様に定時上がりで大崎へ。

しかし今回はいつも開催場所として参加・来訪させて頂いている19Fオフィスのフロアでは無く、地下1Fの大きめフロア。ちょうど第1回 AIR for Android 勉強会が行われた場所と同じでしたね。併せて時期的にも節電モードでエレベータが使えない&突如発生→鳴り止まない避難警報アナウンス等のおかげで?若干集まりも悪く、開始時刻も少し遅めとなりました。

Flash Builde4.5.1及びAIR2.7のバージョンアップに関してはそこまで多くのトピックも無かったらしく、セッションの内容もその辺りを反映してか質疑応答・ディスカッション多め。詳細は今後UPされる資料に期待!と言うことで今回は淡々と振り返ります。


Flex 4.5 を使用したモバイルアプリケーションの開発 』 (19:00〜19:45)

FxUGからのお知らせ

セッションの開始前にKeisuke Todoroki(TwitterID:@keisuke322)氏から各種お知らせ。

幾つかのお知らせ告知後、セッション開始。

Flash Builder4.5.1
  • アップデートを行うことでFlex SDK 4.5.1は導入される。がAir SDKは2.6のまま。
  • AIR SDKの方は2.6のままでも結構早い(2.7にすると4倍位は早くなる)。2.7のAPIが使えないだけ
  • iOS対応
    • flexモバイルフレームワークのiOS向けの最適化
    • FlexモバイルプロジェクとのiOS関連の設定
    • プラットフォームでデバイスが選べる

シミュレートするデバイスが選択可能

AIR2.7
  • SDKはコピペで上書き設定(4.5.1->4.5)で有効となる模様。
モバイルアプリケーション開発
  • マルチスクリーン対応方法
    • CSS Media Queryを利用する事で対応可能
      • ・標準(dpi, os)
        • @media(application-dpi: 240)
        • @media(application-dpi: 320)
        • @media(os-platform: "iOS")
      • ・カスタム(width, height, device-width, device-height)
        • @media(min-width: 500)
        • @media(max-width: 500)
        • @media(min-device-width: 500)
        • @media(max-device-width: 800)
  • マルチプラットフォーム対応方法
    • Desktop, Android, iOS
      • ※ライブラリプロジェクトを使って構成を共有する事が可能
      • ※『yui-framework』では、この辺にも柔軟に対応する(している?)らしい。
モバイルコンポーネント拡張
  • 画面の生成に時間が掛かる
    • モバイルコンポーネントを拡張
      • AIR
      • モバイル版
    • (デモ実演)
      • ViewNavigator/ViewStack/TabNavigator
      • 先にオブジェクト/コンポーネントを生成しておき、破棄しないのでサクサク動く。
      • 従来であればもっさり
  • 容量削減
    • スキンが多いとメモリを食う。
      • 速度を取るか、メモリを取るか。
    • なるべくnewしない方がいい
      • よく使うがめんだけ先に作っておく
      • Flex:list系は先に作っておいた方がいい

AIR 2.7 の何か ( 仮題 ) 』 (19:50〜20:35)

@taigaさんも@_a1_さん同様/同タイミングでクラスメソッド株式会社『プリンシパル』に成られた模様。

この日はFxUG創始者且つクラスメソッド株式会社代表取締役の-横田聡(TwitterID:@sato_shi)氏も勉強会に参加しており、@taigaさんとその辺の位置付け?についても会話を交わしておりました。^^

セッションの内容についてはこれも@_a1_さん同様、若干トピックが被っていた模様でした(リリースの内容自体トピックに乏しかったので仕方の無い事か)。

諸注意
  • Flash Builder 付属4.5.1 SDK内部のAIRは2.6.0.19120
  • 2.7のSDKに更新(上書きマージ)2011/07/06現在の最新は2.6.0.19530。
runtime
  • 対象ランタイム…Linux版はお亡くなりに。
    • 理由:4億5千万ダウンロードのうちLinux版は僅か0.5%だった為。
release note
  • iOSのパフォーマンス向上
  • SDへのAIRランタイムのインストール
      • AIRは本体に、その他のアプリをSDカードに。
    • メディア測定
      • ビデオ配信系の新機能
    • 音声エコー除去
      • 音周りのバージョンUP
      • ランタイム側が賢くなった事による効果
    • 拡張HTMLLoaderAPI(AIR固有の機能)
      • 怪しいサイトを事前にチェック
      • リンククリック直前に何かすることが出来る機能
        • changing 変わる直前
        • changed 変わりました
        • stageWebViewを利用したもの
  • Flash builder4.5でiphoneアプリを作ろうとする方へ。
    • 証明書について…開発にはお金が掛かります(年間10800円)
    • その他、手続きは結構面倒。

Flash Player 10.2/AIR2.6 新機能ガイド』 (20:45〜21:00)

Stage Video
  • 当バージョンから搭載
  • ハードウェアアクセラレーションを使うことで高解像度のビデオ再生が可能
  • CPU使用率を抑えられる
  • デコードと表示処理(拡大やオーバレイ等)が高速
  • Flashの描画プレーンとは別の描画プレーンを使って表示
  • stageのレイヤー順的に下側に存在するので、背景を透過しておく必要がある

  • 対応ファイル
    • H.264コーデックを使用(stagevideoで再生する場合)
  • 必要な設定
    • SWFのエンベッドのパラメータでwmodeをdirectに(params.wmode = "direct";)
  • パフォーマンスの検証
  • 全画面動画の動画テクニック(デモ実演付)
ネイティブマウスカーソル
  • Flashの画面では無く、従来のマウスカーソルを利用
  • Flash領域外には出せない
  • ネイティブマウスカーソルだと出せる
  • メリット:
    • マウスカーソルの描画が遅れることがない。
    • updateAfterEvent()メソッドを使う必要がないため、描画負荷を下げることが出来る。
    • Flash領域からマウスがはみ出ていても表示出来る。
    • set busy cursor
  • 作り方など
    • グラフィックはCS5.5を利用
    • パブリッシュでSWCにはき出す

『モバイルアプリにおけるパフォーマンスチューニングのポイント』 (21:05〜21:20)

  • 西川博司(nisi) 氏

国立がんセンターAndroidアプリを開発されている氏の、とことんまでパフォーマンスを突き詰めた際のノウハウを解説。
Adobe公式の情報を元に、詳細に渡りテクニックを解説されていたのですがメモ取りきれず。公開資料のUPを期待したい所です・・・(>_<)


LT

AIR for AndroidGoogle Mapに挑戦』 (21:30〜21:40)

FlasherでFxUGや『東京てら子』等を中心に活動されている氏の初LT。

つか、『てら子』なるコミュニティ(東京/大阪/福岡各所に存在)もあるのね…初めて知りました。要チェックですね。

LT内容はテーマを実現させる為の苦労話、ノウハウ等を交えて実演。環境面で難しい場所もあって残念ながらアプリが動くところは見れませんでしたが、苦労の跡が窺えた内容でした。是非とも実際に動いている場面も見てみたいと思えるセッション内容でしたね。


イベントの最後には、先日の『Adobe - Adobe Developer Connection Presents ADC MEETUP ROUND 01 モバイルを攻略せよ』でも参加者全員に配られ、好評を博していたデザインノート等、幾つかの嬉しいグッズを参加者にプレゼント。(総勢10個位あったのかな?)

最後にFxUG絡みの連絡事項数点。

  • スピーカー・LT募集!
  • 次回8月のFxUGは『納涼会』(勉強会ではない・飲んだくれるイベント)になる模様。9月は平常運行予定。


今週末にはAndroid端末も購入し、よりスマートフォンアプリ開発実践の場に近付きつつある今日この頃。より実践・トライアンドエラーの機会を増やしていって、RIA/スマートフォンアプリのスキルを向上させて行きたいところですね。(o`・ω・´)o クワッ!