アジャイルサムライ読書会 横浜道場 特別編 「アジャイル開発 基本のキ」 に参加してきた #agilesamurai #横浜道場
- 5月25日 横浜道場 特別編 「アジャイル開発 基本のキ」
- 2012/05/25 アジャイルサムライ読書会 横浜道場 特別編 「アジャイル開発 基本のキ」 #agilesamurai #横浜道場 #nawoto_girls - Togetter
(写真:懇親会冒頭で振る舞われたケーキ。このケーキが贈呈される人は勿論…)
横浜道場 特別編 第2回目は、アジャイルサムライ監訳者でもある西村直人さん @nawoto さんにお越し頂き、 Agile Japan 2012で講演した「アジャイル開発 基本のキ」をさらにバージョンアップ(?)して講演して頂きます。 講演後は、アジャイルサムライについてQ&A大会も行います。
…という事で、再演というかバージョンアップ講演 by @nawoto でお送りするアジャイルサムライ読書会、横浜道場特別編がこの日行われました。
会場はいつものように株式会社アットウェア@横浜。今回はタイムテーブルの都合上、これまでの20:00開催から少し時間を早めての19:30開催となりました。
講演&ワークショップ「アジャイル開発 基本のキ」
普段は行っている会場説明等はざっくり省いた形で早速講演へ。
発表内容は以下スライドを参照。バージョンアップを踏まえつつも、基本的には『再演』となっておりますので細かいメモは省きます。
ちなみに過去の資料に関してはこちらを参照。
- 昨日(5/24)、誕生日でした!
- アジャイルの説明
- アジャイル開発の基本的な考え方を1つずつ学びます
- 『アジャイルサムライ』読んでた人?大多数が挙手→『もう帰って下さい。アジャイルサムライ、アジャイルを知らない人向けに説明するセクションなので…(笑)』
- 今日の掟:
- 付箋1枚に1つの事を書きましょう
- 自己紹介(5分間)
- 名前/ふだんのお仕事/参加した理由
- 『アジャイルサムライ』おかげさまで第8刷決定!
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 本日のアジェンダは以下の3段構成。
・何が違うのか ・どう進むのか ・明日から始める
- 何が違うのか
- 家の作り方を例に取り、『今までの作り方』と『アジャイルな手法』の各種フレーズを比較。基本は一緒であり、言葉が変わっただけとも言える。
-
- これまでのやり方…一直線、狙って打つ。
- ちゃんと狙うとは…準備が重要になってくる。
- 開発に着手する前に必要な事をどう実現するか、ちゃんと計画
- 的が遠い時は大変。1年以上掛かる、10年持つシステムを…/大荒れ…コンプガチャ!(笑)開発チーム解散してる〜、などと言った状況
- 高速…今期までに/第1クオーターまでに/3ヶ月以内に1つ形を作りたい...
- 的が外れると、顧客にとって価値のないものに、時間と労力を掛けてしまう形に…
- ちゃんと狙うとは…準備が重要になってくる。
- これまでのやり方…一直線、狙って打つ。
-
- アジャイル開発:
- 狙って打つのは変わらない
- まず、近くを狙う。そして確実に当てる
- 方向を確認しながら進めて行く。
- 必要になるものから順番に確実に準備し、出来上がったものを確認していく
- アジャイル開発:
- 顧客の期待に応えられる成果を繰り返し確認しながら進めて行く
- 『顧客価値』に関する質問:なけなしのお金でプロジェクトをやるなら、どちらのチームに頼む?(1,2と2つのチームを例示)
- お金を出す立場で考えると、大切な事が見えてくる。
- フィードバックを求めよ:今やっている事が顧客のことになっているか
- 大きな問題を小さく」:解く時間が長いほど、その間は顧客は待つしかない
- 大切な事
- 頻繁に価値を届けるようにすると、仕事の進め方は変化する
- どう変化する?→じゃあやってみようか!
ワークショップ
ここで、『トランプ』を使ったワークショップへ。なおとさんから各種ルールの説明があり…
早速ワークショップ開始!…とその前に『プロダクトオーナー、全員集合!』の号令のもと、1箇所にPO役となった方々が集められます。写真右はなおとさんからPOだけに伝えられた要求の説明を受けているところです…。
ワークショップ終了。
- 顧客が求めていたのは何でしょうか?
- それを分かっていたか?
- 作業の進め方は、上手く行っていたか?
等と言った観点でチーム毎にワークショップ内容をふりかえり。
『もう一回やるとしたら、どうすれば上手く行くでしょうか?』と、どうすればより良い形が出来るか話し合った後、このワークショップに於ける『俺らの神アイデアを聞け!』な発表タイムへ。正攻法アリ、邪道アリの様々なアイデアが飛び交い、想定外のアイデアには一同笑いも湧き起っておりました。
このワークショップを通じて得る事の出来る、大切な事は…
- 一番の変化は、現場が自分達で仕事の進め方を変更したこと
- 確認するのは成果物だけではない。仕事の進め方を絶えず見直さないと行けない
- 成果物も進め方も正しくゴールに向かい続けて行くために、仕掛けが必要。
- 透明性
- 検査
- 適応
- そして、それらを支えるものには、
- コミュニケーション
- 関心
- 自主性
- 共通認識
そして、これらを実際の開発に当てはめるとどうなるか。『アジャイルサムライ』を読んでいる人ならお馴染み、【インセプションデッキ】や【スプリント】などと言ったキーワードを交えて解説が続きます。
解説の後は1回目のワークショップ。1回目のワークショップ後のグループディスカッションの内容を踏まえて、チームそれぞれが自主的に戦略を練り、ワークを進めて行きました。うちのチームに関しては運の部分も作用し、望む結果自体は得られない格好となってしまいましたが、方向性としては間違っていない事を確認出来、一定の手応えを感じる事が出来てました。
2回のワークショップを終えた後は、再度ふりかえりとして『トランプワークショップで出来てた事』と『実際の現場での出来事』を紐付け、現場改善の糸口を掴むためのグループディスカッションへと移りました。
トランプでは出来てた事が仕事でも出来ない事はない。TODOリスト:自分の現場をアジャイルにするためにやるべきことの一覧を作り、すこしずつでも良い事を続けて行こう。あなたから始められる事はきっとある。というなおとさんの呼び掛けで本編講演は終了。たっぷり2時間近く、ボリューム満載のひと時でした!
質疑応答
この後懇親会までの幾らかの時間は、事前に収集していた質問を中心に質疑応答タイムへ。
- Q:コミュニケーションって言葉があまり好きではない・・・なぜ?
- ションが付く言葉は何かうさんくささを感じる。
- これらの言葉って、そこから先を考えないといけなくなる。
- Q:エレベーターピッチについて:本物のエレベータピッチの語源とマッチしてない感がある。(書籍の方では)自分達の考えをまとめる風になってない?
- 意味合いは同じ。
- お金を掛けるだけの価値があるものとしてプロジェクトを考えるべき。そのためのツール。
- Q:インセプションデッキ作成"以前"の状態はどうやって作業を進めて行くのか
- 作者: アレックス・オスターワルダー,イヴ・ピニュール,小山龍介
- 出版社/メーカー: 翔泳社
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- Q:アジャイルであり続ける為に気を付けている事
- 心が折れそうな時の支えとか
- 今(講演を終えて)疲れているので…子供の寝顔とか?w
- 顧客の為になっているか、いかにうまく改善出来ているかを見つめ直す。
- Q:12章以降の実践について
- 実践…やれば良いじゃない!
- あの順番で書いてあるのは良い
- 許可なんて取らなくていい。
- (nawotoさん自身の話):書籍『プログラミング作法(さくほう)』を"さほう"と読み、『やらなければいけないんだ!』と考えていた時期があった。そして毎日テストを書いていた("許可なんて取らなくていい"のマインドもあり、コミットはしてなかった)
- 作者: ブライアンカーニハン,ロブパイク,Brian Kernighan,Rob Pike,福崎俊博
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
- 購入: 58人 クリック: 1,152回
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- Q.テストコード書かせるのはどうすればいいですか?
- (即答)書け!と言って書かせる。書き方は教えます。
- まずはテスト書いてみよう。
- Q:お客でデッキ作成に抵抗があって上手く行かない人はいなかったか
- 最近はあんまいないかも
- 無理強いはしない。説明は啓蒙活動の一環で行う。
- お手伝いには入る。
- インセプションデッキを無理に作るまでも無い。こちらとしては、要点要点の質問がしたい。→その形がスライドです。
- Q:インセプションデッキで苦労したこと、乗り越えた事
- 最近の話しでは、開発チームが全員中国の方の時は苦労したw (言葉の壁)
- Q:寄せ集めの人のチームの場合どうする?
- 叩き台を用意してもらう。
- それを見て、何が気になるのか、やれますか?という話をする
- こうなんですけどどうですか?収束するのはチームの問題。
懇親会
懇親会…というかこの日のハイライトは何と言ってもこの瞬間でしょう!参加者スタッフ一同からの『おめでとうナオトさん』なお祝いバースデーソングです。この瞬間だけは動画に収める事が出来たので、ブログにもUPしておきます。ケーキを手にしたナオトさんの笑顔が何とも素敵です。
ケーキを食されるナオトさん。ケーキもとても美味で(@inda_reさん、ありがとうございました&ナイス選択です!)、スタッフ参加者皆さんで美味しく頂きました。
この日は偶然にも『ナオトさんの誕生日』な時期が重なりメモリアルな瞬間を目にする事が出来ましたが、本編の講演に関しても非常に内容の濃い、有意義な時間が過ごせたのではないでしょうか。当イベントに関わられた全ての皆様、ありがとうございました!