アジャイルサムライ読書会 横浜道場 「みんなをバスに乗せる」に参加してきた #agilesamurai #横浜道場
(写真:横浜駅改札付近にあった『きよし君人形』(←そう呼ぶかどうかは知らん))
新年年明けの第1回以来、実はフル参戦は久々という横浜道場に久々に参加してきました。回数で言えば『第5回』にあたると思うのですが、タイトルに回数を付けてないのは参加者への配慮(続き回だと途中参加しづらくなるイメージがある)からの改善なのでしょうね。対象範囲をタイトルに含めたことで分かり易くなり、参加意思も表明しやすくなるので良い変更だと思います。
会場は横浜道場毎度お馴染みの株式会社アットウェア@横浜。今回は業務都合の影響もあって開始時点で入場されていた方は6割と言ったところでした。参加者が程良く集まった所で会場諸説明・アジャイル経験度合によるテーブル着席シャッフル(席替え)などを行い、15分×4の輪読&ディスカッションがスタート。
輪読&ディスカッション(15分×4セッション)
今回の読書対象範囲はタイトルにもあるように『みんなをバスに乗せる』。書籍で言うと第3章に当たる部分です。
席替えの後一緒にチームとなった方々は
- とーます (TwitterID:@grimrose)さん
- Yuki Sumida (TwitterID:@y_sumida)さん
- えーえっちじーひゃくぴー (TwitterID:@ahg100p)さん
- Ryuji TSUTSUI@就職先募集中 (TwitterID:@ryu22e)さん
そして私の計5人。
ちょうど第3章は5パートに分かれていたので、1人1パート読む形で進めていきました。以下メモ。
3-1.プロジェクトがだめになるのはなぜか
- 契約の問題で(チームメンバーが)途中参加・途中抜けの場合も多く、その際タイミングで情報を作成(更新)出来ない、引き継げないケースも多い。
- アジャイル経験無いので勝手がわからない?どうやって行くのが合理的なのか。
- (書籍で例に挙げている、合意を取る)チームの形態:対象が絞られてる感がある?PMBOKで言うところのチーム的な。
- チームの個々のメンバーの認識が合っているのかどうかわからない。
- (とあるチームでは)都度の改善があまり出来てない。振り返りが出来てないという点が見受けられた。
この節では、合意を取る云々の以前に、インセプションデッキ及びそこに纏わる点について、情報連携がなかなかしづらい状況にある部分が多いよね、みたいな感じの流れだったように思います。
3-2.手ごわい質問をする
- 『手強い質問』大事なのはわかっているけど…?
- 質問して、結果ダメ(プロジェクトが無くなる、等)になるケースもあるが、それはどうなんだ?→早い内に質問してしまえば、傷が浅く済む部分もあるのではないか。
- どういう背景を前提にしている質問なのか?
- 腹を割ってチーム間で話をするのが理想?
- どれが優先順位?→ぜんぶ!→(´?`)
- 質問しても帰ってくるか微妙→信頼関係、腹を割って話せる状況。
- 転職活動中の身なのですが、ここでもインセプションデッキが有効だなと。
- 手強い質問、腹を割って話せるような間柄って、初期の段階では無いよね?日本的に。
- 下地が出来てきて初めて出来るのではないか。
- 契約する前・初期の段階でその辺を確かめるお試し期間的な期間があると良いのかも。
- 相手の本気度合いにもよるのでは。
- そもそも全員集めるのがタフだよね?
- ある程度人数を絞った(数人〜10人)形でないと厳しいのでは。
ここでは、手強い質問はやはり文字通り『手強い』ものであり、またこちらがそういう質問をしたところで相手が真摯に返してくれるか、下地を作っとかないと曖昧な回答だったり様子見の対応をなされるのではないか、という意見が。
3-3.インセプションデッキのご紹介
- 目に見えるところに貼る、というのは良い。→でも見づらいところにある。
- 絶えず更新していくという点も良い。→なかなか更新出来ない。
- 作っても現状に則さなくなる危険性が。
- 誰が更新するのか?修正した人専任になっちゃうのではなかろうか。
- 状況が変われば更新するものだと思うが、約束・契約と捉えられえて思わぬ形になる可能性もはらんでいるのでは。
- 合意を取る必要性。アジャイル云々にかかわらず。
- インセプションデッキ=無かったら死ぬ、的なもの。羅針盤的なもの。
- プロジェクトを進める上で欠かせないもの。
- おざなりにならないような扱い方をインセプションデッキに対してする。
ここでは作っても見えるところに無いと効果がないし、適宜更新して行かないと内容が乖離し、陳腐化してしまうのでその辺気を付ける必要があるね、的なお話に。チームのみんながインセプションデッキに真摯に向き合うようにする為に『(インセプションデッキが)無かったら死ぬ』と思わせるような働き掛けをしてく事が効果的なのでは、という意見が出たのが印象的でした。確かにチーム全員がそういった危機感というか、強いモチベーションを持たなければその辺所在は曖昧になっちゃいますもんね。
3-5.インセプションデッキの課題一覧
- どれが作りやすい?
- 10個の並べられたうちの並び順通りなのではない。
- やはり後半は難しいかも。
- 更新頻度が高い、低いも項目によってはあるのでは。『9.何を諦めるのか…』なんかそう。
- 『6.解決作を描く』以外は既存の設計書以外ではあまり出てこない?
- 日本的開発で割と隠してる?/表向き出したくない…ような要素をお客さんと共有しているのかな。インセプションデッキは。
- それを口頭ではなく、文書に残している。
インセプションデッキの並び順に関しては、話に出て改めて『練られた順序』であるのだな〜と実感。そして殆どがあまり言いたくないような事を表に出してる感。『タフな質問』をしてこその結果なので、必然的にそういうエグイ部分を抽出したものになるんでしょうね。
チーム毎の発表・ふりかえり
約4分×5チームで各チーム議論内容等を発表。時折他参加者への質問が投げ掛けられる事もあったこの時間内で秀逸だった場面は『チームのメンバーを全員集める事が難しいです。どうすれば良いんでしょうか?』という問いにenum (TwitterID:@enum)さんが『チーム全員が集まる場所で発表しちゃえば良い。例えばキックオフとか。そこで意見が出ないのであれば後で何か言われても「あの時…」と言えるので。』と目からウロコ的な回答をなされた所でしょうか。えなむさん、さすがや…!
全体ふりかえり結果(KPT)はこちら。
懇親会
横浜道場、ここまでの過去開催分では全て食べ物が『ピザのみ』だったので、別のも食わせろ!的なリクエストが上がっており(笑)、今回はスタッフさんの買い出しの元(ありがとうございました!)、様々な種類の食事が並ぶ懇親会となりました。
時間にして1時間半程でしたが、大半をたのぐちだいき (TwitterID:@dproject21)さんと話し通していたような気が。この日であったり数日前位に勉強会への参加率や向き合い方的な話しをTL上でしていて、ちょうどこの日横浜道場でお会いしたのでその辺の話しの続きって事でだいぶ話し込んじゃいましたが、色々と共感だったり参考になる部分も多かったですね。やっぱり、現状からは変える所はもう変えちゃおう、という意識がより一層強まりました。たのぐちさん、ありがとう!
Kindle端末もたのぐちさんや木村さん(TwitterID:@tw_takubon)に現物見せてもらったりしましたが、電子書籍はやっぱり持ち運びの面を考えると良いですね〜。本詰めた重いカバンを毎日携行してる感じ(そして先日の頭痛の遠からぬ要因となった)もあるので、効率化(ここでは電子化、か)出来る所はして行きたいな〜。しかし手間が掛かるのが悩ましい所だ…。
Hideki IGARASHI(gantawitter)さんとは、何気に同会場で行われたScrum Boot Camp横浜以来(!)でのがっつりトークをw 近況を伺うと何とも羨ましい限りの座席配置な限りで…(笑) G*, Groovyな環境は自分も興味があり着手してる分野でもあるので、またどこかでG*関連話し等をお聞きしてみたいですね。
今回に関しては個人的にはただ1点、イベント開催中に本編とはあまり関係無い部分で『それ、どうなの?』と思う節があったのが残念であり多いに気分を害したのですが…。
横浜道場は常に改善を図り、回を追う事に良くなってきていると思います。独特の緩い雰囲気も相俟って、参加された皆さん方共に、楽しい時間を過ごされたのではと思います。
横浜道場は基本、輪読形式を軸に特別編などを盛り込ませていく方針で固まりつつあるようです。近日中には『特別編』と称しワークショップやLT等も実施予定、更には『あの御方』をお呼びしてのイベント等、様々な催しも計画されていますので、通常回と併せて是非チェック&参加されてみてはいかがでしょうか。