第6回スクラムプロダクトオーナー勉強会に参加してきた #postudy


(写真:ワークショップ実践結果一式。)

第2回から続けて参戦してきた『プロダクトオーナー勉強会』も今回で第6回。会場となっていたTIS株式会社様が近日移転されると言う事で、竹芝での勉強会は今回が最後となります。

今回のテーマは、前回に引き続き『プラグマティックペルソナ』。前回は導入程度で終わってしまっていたのですが、今回はより踏み込んだ形でワークショップに取り組むことが出来ました。

「ペルソナ」とは、
架空の顧客像。詳細に設定した顧客のプロフィールを担当者間で共有し、
人物像への理解を深めることでマーケティング方針を統一する手法。
 〜ITPro IT経営用語 より〜
「プラグマティック・ペルソナ」とは、
協調ワークショップによって作り出される
シンプルなペルソナのスケッチ。
作り出すプロセスは、ワークショップの参加者から、
そのテーマに即した業務知識・経験・仮説を引き出す。


司会進行は毎度の事ながらfullvirtue(TwitterID:@fullvirtue)さんが御担当。合計6回(自分が参加したのは5回)、『スクラムプロダクトオーナー』という新しい視点での勉強会を主催して頂きありがとうございました。


内容的にはほぼワークショップなので、写真を踏まえての流れを追いつつのメモで。

前回の復習

  • なかなか難しいテーマではあった。
  • 当事者になってみないと分かんないよね
    • 『PO勉強会に来ている人』をペルソナにしてみようか…としてみた。
  • 色々指摘・反省点なども。
    • テーマについて
    • 投票について
  • 本当はイラスト入りの図を書く所もやりたかった。ので今回はそこをやる。

尚、この勉強会では『前回のKPTの内容資料を当回に配布する』という試みを行っています。意外と振り返った内容って次回以降覚えてないものだし、こういう形で過去分を振り返る事が出来るのは良いですね。上記第5回のスライドで紹介された第4回分の振り返り情報を列挙してみます。




本題:ワークショップ『プラグマティックペルソナ』

ワークショップ #1、#2

自己紹介を兼ねて、第6回開催前の参加申込時にアンケートとして募っていた『ペルソナ作成のお題になるようなもの』の中から、チーム(毎度のようにプランニングポーカーを使ったランダム席決め方式で集まったチーム)で1つお題を選択。

うちのチームは、数ある中から『マクドナルド利用者』を選択。その他のチームも以下の様なテーマをそれぞれ選択しました。

  • AmazonのようなEコマースサイトの利用者
  • こくちーず等のIT勉強会を利用する人
  • IT部門が存在しない会社の総務の人
  • スマートフォンユーザー
  • マクドナルド利用者(同じテーマを選んだチーム×2)
ワークショップ #3
・付箋を使ってテーマに合ったユーザーのタイプについてブレインストーミングを実施。
・クラスタ分け。

ワークショップ#3及び#4はメインテーマの実践。前述の様にうちのチームは『マクドナルド利用者』というペルソナのお題でしたので、ひとまずは思いつく限りのユーザー像を個々人が思うがままに付箋に書き出していきます。(この時点ではホントにチームの他メンバーの内容等も気にせず、個人で思いつく内容をひたすらアウトプット)


その後はひたすら出したネタをクラスタ分け。うちのチームとしては、以下の様な振り分けで大別する事が出来ました。

  • ユーザの役割、ロール的なもの(子供、学生、社会人、家族連れ)
  • ユーザの動作or目的
    • 飲食に関するもの
    • 飲食以外の要素に関するもの

ワークショップ #4
とりあえず1個、ペルソナを作る。
ユーザーのタイプを擬人化。
ファシリテータ役を1人決めて、
ユーザーのタイプ1つ1つについて、
ファシリテータがディスカッションを主導。

そして肝となるプラグマティックペルソナの作成。4つに分けた枠の中に、それぞれ『イメージ像』『コンテキスト』『人物描写』『価値』についてペルソナを想像させるような項目・内容を埋めていきます。

チーム的には『社会人/お金(小遣い)が少ない』という辺りでペルソナを作成する事に決め、ブレインストーミングの過程で(若干悪ノリも入りつつ)どんどん哀れな人物像、家族構成、情景描写に。どんだけ切ない生活送ってんだ、っていう...(笑) ペルソナの名前も『厄年』(やくどし)に引っ掛けた名前にしてみました。:-)

作業を進めていく過程で楽しめたのと併せて、段々この『矢久さん』に親近感が湧いて来た部分も若干あったのも付け加えておきます(笑)

ワークショップ #5
他チームが作成したペルソナの成果を見て回り、良いね!と思った点には評価する(★印をマーキング)。

こちらはそれぞれのチームの成果を写真で一覧。どのチームも特色があって見てて面白かったですね〜。


ワークショップ #6

最後のワークショップは発表。チーム内で一番評価を貰った(★印を付けて貰った)ポイントの発表等を行いました。うちのチームでは★4つ程度貰った項目もあったんですが、(その項目の内容自体が)哀しすぎるので発表は差し控えさせて頂こうかと思います...(u_u )(笑)

振り返り&ディスカッション

今回うちのチームは1人のペルソナを作るに留まったのですが(というよりもどのチームも同じ)、ざっくりではありつつも1つ通して作るという体験が出来たのは良かったと思います。またそれらの過程で楽しんで作る事が出来たのも結構大きかったかも知れません。ペルソナを作る過程でそのペルソナに感情移入する感覚も出て来たり(笑)そこからシステム利用・実現に関するアイデアが出て来たりしたのも興味深かったですね。

時間的にはワークショップ作業自体で使えた時間は約30分。ポイントを少々端折りつつでこの時間でしたので、みっちりやるとペルソナ1人辺りではもうちょい時間が掛かるものなのかな?また、実際の現場感覚ではペルソナ1人辺りを何分(何時間)位掛けて作るものなのか、おおよそ何人位ペルソナを作るものなのか、と言った辺りも気になるポイントでした。

上記写真は振り返り内容一覧とチームメンバー全員の『矢久さん』像イラスト添付バージョンです。こういう時に咄嗟に機転の効いたイラストを掛ける、絵心のある人もチームに居ると作業が捗りそうですね(笑)

懇親会


年内最後のPO勉強会懇親会も、これまで同様浜松町駅近辺の居酒屋で開催。参加人数的には15人程度だったかな?

会では今後のスクラムプロダクトオーナー勉強会でやりたい事なども話題に。個別のテーマについても新たなアイデアが出てたり、またはこれまでに実施したワークショップ(ユーザーストーリーマッピング、プラグマティックペルソナ)の再演(深掘り?)、改めて『プロダクトオーナーとは』:入門から始めてみる等々。

個人的には、プロダクトオーナー経験者・実践者、またはリーダー/マネージャー職の方々が数多く参戦されている勉強会であったので『プロダクトオーナー、スクラムマスター、プロジェクトマネージャーorリーダー』辺りの座談会、議論、バトル(?)…『スクラム道』で言う"スクラム道バースト"的な回もあると面白いのでは、と思ったり。

また別件では、『あの道場』の横浜Ver.発足?的なお話でも盛り上がったりして多いに盛り上がった懇親会でありました♪


年内に関しては今回が最後の勉強会となり、年明け以降は以下の予定で開催される見込みとなっています。開催地も替わり時間帯的に間に合うかどうかは分からなくなる可能性もありますが(開催時間帯については変更の可能性もありそうな気はするが)、機会を見て可能であれば引き続き参加したいイベントですね。

これまで未参加で興味があるという方も、途中からの参加多いに歓迎&過去の復習にも重点を置いた優しい(易しい)側面のあるイベントですので、奮って参加されてみてはいかがでしょうか。

第7回:2012/01/13(金)18:45〜20:30
第8回:2012/01/27(金)18:45〜20:30
第9回:2012/02/10(金)18:45〜20:30
第10回:2012/02/24(金)18:45〜20:30
第11回:2012/03/09(金)18:45〜20:30
第12回:2012/03/23(金)18:45〜20:30