RHYMESTER『R-20』@2009.11.29 JCB HALL
RHYMESTER20周年&活動本格開催を祝して行われた『R-20』、参戦してきました。
チケットは最終的にスタンディングB席しか取れず、良さげなポジション取れるか微妙でしたが、何とかアリーナ後方の好位置を確保。
途中トイレ行きたかったんだけど我慢→ライブで動いてるうちに尿意もどっか行ってしまいました。
ライブは大きく分けて2部構成。第1部はRHYMESTERの面々は寛ぎムード、ゆるゆるな雰囲気で進行。
第2部はいつもの"キングオブステージ"の名の通りタイトな、そして豪華過ぎるセットリストとなりました。新曲も多め。
以下、セットリストです。
RHYMESTER『R-20』@2009.11.29 JCB HALL
<第1部>
1.横山剣(クレイジーケンバンド)/『R-20』開会宣言
2.歴代作品VTRダイジェスト
3.RHYMESTER/ONCE AGAIN
4.横山剣(クレイジーケンバンド)、RHYMESTER/20周年記念表彰
5.TARO SOUL&KEN THE 390/GRAND CLOSING
6.TARO SOUL&KEN THE 390/This Y'all That Y'all(トリビュート)
7.TARO SOUL&KEN THE 390/ライムスターの部屋
8.サイプレス上野とロベルト吉野/サ上とロ吉
9.サイプレス上野とロベルト吉野/キングオブステージ(トリビュート)
10.サイプレス上野とロベルト吉野/ライムスターの部屋
11.COMA-CHI/NANE TAG
12.COMA-CHI/B-Boy+Girlイズム feat.COMA-CHI
13.COMA-CHI/ライムスターの部屋
14.DABO/拍手喝采
15.DABO/知らない女(トリビュート)
16.DABO/ライムスターの部屋
17.MELLOW YELLOW/TOP ROCK
18.MELLOW YELLOW/ザ・グレート・アマチュアリズム(トリビュート)
19.MELLOW YELLOW/ライムスターの部屋
<第2部>
1.R.E.S.P.E.C.T
2.キングオブステージ
3.ロイヤル・ストレート・フラッシュ
4.MC
5.渋谷漂流記(新曲)
6.肉体関係
7.WE LOVE HIPHOP
8.付和Ride On
9.ザ・グレート・アマチュアリズム
10.MC
11.And You Don't Stop
12.ラストヴァース(新曲)
en01.雨上がりの夜空に35
en02.ONCE AGAIN REMIX/DABO,TWIGY,ZEEBRA(新曲、初回限定版アルバムのみ収録)
en03.オイ!
<第1部>
初っ端出て来たのはRHYMESTERの面々ではなく、何故か横山剣さん(笑)
いつもの剣さん節でライブ開始が宣言され、VTRダイジェストの後にはいよいよお待たせ、RHYMESTER登場。
『ONCE AGAIN』後の20周年表彰でメンバー3人に記念の盾を渡していましたが、剣さん、JINさんとDさんの盾を間違えて渡してたようです(笑)途中でそっと交換していました…。
第1部は縁のアーティストが登場、本人達の曲/RHYMESTERの曲をトリビュート/『RHYMESTERの部屋』なるコーナー(セット中央が回転・『徹子の部屋』よろしくセットが登場)で5分少々のトークを展開。
ライブに『キングオブステージ』の冠が付いていないと言う事で、宇多丸師匠曰く『ちゃんとやる気は無い』という体での第1部だったようです。実際そこまでの緊張感はありませんでした(良い意味で)。
初っ端登場はTARO SOUL&KEN THE 390の2人。『This Y'all That Y'all』の後のトーク(RHYMESTERの部屋)では、『俺たちより上手い』(宇多丸)、『俺らの場合は(曲調が)古いから』的な自虐的なコメントを連発していました。
Dさんが真面目な顔でコメントを発してるのを宇多丸師匠が『上手くなったなぁ〜』という件はウケた(笑)
お次はサイプレス上野とロベルト吉野。この両名は名前は知っていたものの、実際にライブ等を観るのは初めてでした。
彼等がトリビュートした曲は『キングオブステージ』。本来この曲は2MCで演る曲ですが、今回はMC1人だったため、サビの『マイクロフォン1〜、マイクロフォン2〜』の箇所を『マイクロフォン1〜、マイクロフォン1〜』と言い換えてました。そこに『マイクロフォン2』のDさんがトークで噛み付く場面も。後でやるこの曲で、お客さんに『1』か『2』かを委ねる的な発言をしてたような気がしてたけど、結局そこには触れてなかったかも(笑)
彼等の眉毛がない件について飲み会での話が出て来てましたが、飲み会の地がモロ地元でビビりました。
ってか、ブログ見てみたら出身地からしてそうだったんですね。一気に親近感沸いてきました。
DJのロベルト吉野(今回はDJメンバーが次のアーティストの紹介をする羽目になってしまっていたようです)の紹介で次に出て来たのはCOMA-CHI。と言えばやらずにはいられないでしょう、って曲『B-Boy+Girlイズム』をバッチリかましてくれました。
トークでは、COMA-CHI『name tag』でのセルフボーストの箇所『私で○○○○(自主規制)』から話を広げられてCOMA-CHIさん困ってました(笑)そして次のアーティスト紹介でDJ agetetsuさん豪快に噛んでました。
次のアーティストはDABO。クラシック『拍手喝采』の後は渋めの選曲トリビュート(本人的にはカラオケ十八番らしい)の『知らない女』。DJ HAZIME氏は"DJが次アーティストの紹介を行う"流れにテンションをどう持って行くか困っていたようですが最後は弾けて(RHYMESTERの希望通り)次のアーティストへ。
第1部最後のアーティストはMELLOW YELLOW。
RHYMESTERのライブでのMCで"MELLOW YELLOWは動かない"イメージが強かったせいもあり、今回『ザ・グレート・アマチュアリズム』での踊りっぷりには驚きました。歌詞も今回用のオリジナルで臨んでいたようです。
盛り上がったトリビュートとは裏腹に、『RHYMESTERの部屋』でのメンバー3人はシーン...と死んだような佇まい(笑)。同じFGクルーだからこその突き放しっぷりではありますが、ちょっとMELLOW YELLOWの面々が可哀想でした…KOHEI JAPANのトークのテンションが兄貴(Mummy-D)と同じだったのにはウケました(笑)マボロシライブでも兄弟のトークは目にしましたが、改めて見ると似ています。
RHYMESTERとMELLOW YELLOWの面々にとっては、『後楽園』という地は、彼らの事件としては有名な『メローイエロー飛んだ!』(大分昔のBLASTに載ってた様な気が…後日調べてみよう)が起きた場所でもあるようで、『RHYMESTERの部屋』のコーナーではその辺りの思い出にも耽っておりました。
RHYMESTERとMELLOW YELLOWが共にステージから捌け、第1部は終了。合間は過去の『King Of Stage』全7回のライブ映像ダイジェストが流れていました。
<第2部>
第2部はアルバム『リスペクト』でのイントロ曲『R.E.S.P.E.C.T』に乗せてDJ JINの吠え。あまり音と合ってなかったような気が…(笑)
セットリスト中の定番曲は言わずもがなのクオリティでしたので、ここでは詳細は割愛。
新曲『渋谷漂流記』は渋谷の30年?の歩みを曲にしたような、彼らの愛憎感情入り交じった『渋谷』という地について歌った曲。
歌詞は完全には聴き取れなかったので、アルバムで早く全容を確かめてみたいです。
先行シングル曲のカップリング『付和Ride On』、ライブでも(ライブの方が)やはり映える!
縦ノリ的には一番だったのではないでしょうか。
『肉体関係 Part2』では剣さん再登場。宇多さんは親戚が見てるのにも関わらず正常位〜騎乗位〜の下りを今回も粛々とこなしておりました…。
『WE LOVE HIPHOP』はあのRUN DMC『Walk This Way』のトラックを使ってのアクト。すんげ〜聴き応えあって楽しめたけど、DVD化されるときには早送りされてしまうんだろうなぁ〜と聴きながら考えてました…(笑)
第2部最後の曲『ラストヴァース』は、今度の新アルバムでも最後となる曲だそうで。
ONCE AGAINの流れと同じく、真っ正面からガツンと打ちのめされる、勇気をもらえるようなカッコイイ曲調・歌詞でした。
第1部開始の時点で宇多丸師匠が『アンコールはしておいた方が良いよ』(※ラジオ番組『ウィークエンドシャッフル』にて[アンコール]は欺瞞だという話に触れた後の台詞)との発言をしていた為、今回もアンコールには期待に胸膨らませていたのですが…さすがでした。
※関連ポッドキャストはこちら↓
TBS RADIO ちょこっとラボ「THE☆欺瞞」 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
アンコール1発目は『雨上がりの夜空に35』。故忌野清志郎氏とのコラボ曲です。ステージ両脇に備え付けられたモニターではPV映像が流され、清志郎ヴァースに歌詞字幕が付き、みんなで歌えるように配慮。RHYMESTER自身、清志郎さん逝去後この曲をやるのは初めてだそうで、特別且つ感慨深い時間でありました。
そして今回最大の盛り上がり所となったポイントがここではないでしょうか。
新アルバム初回限定盤のみに収録される予定であるという、『ONCE AGAIN REMIX』。
参加アーティストは…DABO, TWIGY, ZEEBRA…というもの凄いメンツ。
実際はヴァースの過程でメンバーが順次登場するという感じでしたが、メンバーが登場するにつれてボルテージも上昇。
RHYMESTERの2MC+DABO, TWIGY, ZEEBRAの計5MCが一同にステージ上に並ぶ光景は、佇まいからして『伝説』感満載。
TWIGY氏は今回のライブで初めて観たのですが、曲中曲後での宇多丸師匠とのやり取りが新鮮でした。思えばさんぴんの時代から何らかの交流はあった面々ですからねぇ…。
ちなみに、曲終わりにジブさんの『殺しにきたぜ』も武道館以来の復活でした(笑)
これはアルバム初回限定盤、迷わずゲットでしょう!
アンコール最後の曲『オイ!』の終了と共に、ステージの幕が下がり、第2部終了。
ニューヨークエンディング的な効果音と共に、(若干しつこい)メッセージのやり取りとアルバム告知が続きます。
現在9割方完成しているというRHYMESTERの最新アルバムはタイトル『マニフェスト』、2010/02/03(水)発売予定。
多くの外部プロデューサーを招いてはいるものの、今まで以上にRHYMESTER的なアルバムに仕上がりつつあるという次回最新作。かなり期待のハードルを挙げてもらっても構わない(宇多丸師匠談)出来だそうです。
アルバム発売まで2ヶ月少々、そしてアルバム発売後のライブが早くも待ち遠しいです。